いとだ旬太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ舞台は現実の日本のようでその実小規模ながらひとつのハイファンタジーであるように感じた。人魚が異物としてではなく珍しくとも人とともに存在する世界。ただ人の命はあまりに儚いので人に恋する人魚は辛い。
モデルは52ヘルツの鯨だけど、その孤独の声が届く相手がいたなら、それが人の子であったなら。それは闇夜にあって唯一無二の光たり得るだろう。
ただ恋と呼ぶにはあまりに唯一無二過ぎるのだけど、あるべき姿ではなく何を欲するか。本当の望みを口に出来たらもう怖いものなんてない。死に至る病は霧散する。
そんなわけでBLであることを忘れて最後まで読んでしまったけど描き下ろしが初々しいBLで笑ってしまった。微笑ましい -
Posted by ブクログ
【俺が旭の運命の人になってやる!!(雪乃)】
エロス度★★
おやおやおやおや。〝呪って〜・ぼくの〜〟からのラブコメ全力投球な作風のギャップが素晴らしいですね。
旭と雪乃が紡ぐ祝福の恋物語・・・・・・開幕。
旭の未使用の童貞ちXこを狙う雪乃のクXビッチキャラが面白く、ふたりが初夜を迎えるまでの過程をドタバタハイテンションに描いているのがツボります。
運命の人を捜す旭のロマンチックなチェリーボーイが雪乃に粘着されひたすら翻弄されますが、徐々に雪乃に絆されていき・・・。
雪乃のは最初は意地になっている感じだったのですが、本気で旭を好きになってしまうのがGOOD。 -
ネタバレ 購入済み
最高のラブコメ
童貞×ヤリマンビッチ。
おそらくノンケ×ゲイ。
大好物も大好物です。
年齢は年下(19)×年上(21)だけど、あまり年下攻め感なくて良かった。
男なのに、受けが痴女とか姫とかヤリマンとかクイーンとかカノジョとかおねえさん♂て呼ばれてるのが大好きなので序盤からニヤニヤワクワクが止まらない。
受けの雪乃は、「あらゆる男の人生を破滅させるクイーン・オブ・サークルクラッシャー」。男の群れに囲まれてチヤホヤされてる雪乃が可愛い。わがままプリンセス。
ちなみに最後の描き下ろしでは、ヤリチン×処女の場合も見れるので最高です。
その一個前の「モーニングフォーユー」が解釈自由すぎて泣きそうなっ -
ネタバレ 購入済み
狂気と確執
この作者さんは、とことんディープな話を描くのでつい追いかけてしまいます。
兄が寝ている隙に兄の体を貪る実の弟。冒頭からもうインモラルだけど、読み進めるうちにもっとヤバい本性が出てくる兄。
優秀で、なんでもできて、弟との幼い頃の約束に執着している兄。
登場人物はほとんど2人、閉じた世界で話が進むけれど、途中で1人増えます。そして兄がある約束を果たすためにとった行動が本当に……ッ!
ネタバレしない方が絶対面白いので、ハードな話がお好きな方はぜひに。あと直接描写は少ないので、言葉や行動から何が起こってるのか推理せねばなりません。短編なので話もそれほど大きく動きません。
でも面白かった!
「そこま -
ネタバレ 購入済み
泥の中の宝石
表現が893映画のように過激で、バカスカ人は死ぬし、死なない人もそれなりに瀕死だし、でも血と泥と汚物に埋もれた中に宝石のように強い愛が見えました。
受けの歩んできた道があまりにも暗いので、攻めはもう彼なりのやり方で全部を捧げるしかなかった…
最後の方に明かされる真実は衝撃的でしたが、この頭のおかしい世界で唯一信じられるのがお互いしかいなかった。
「好きだ」も「愛してる」も一切出てこないのは、歪んだ形でしか愛を伝えられない2人の歪んだ世界そのものだと思います。
結末は描かれませんでしたが、逃避行を続けるには資金がなさそうだし、働くことはとうてい無理…行く末は見えてるので、それまではせめてピッタ -
Posted by ブクログ
【唯、いつか俺を・・・お刺身にして食べてほしい(くじら)】
エロス度★
人魚と人・・・海で出逢った幼馴染み同士が紡ぐ恋物語⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾
唯にしか聴こえないくじらの声・・・その特別感やくじらに対して抱いていく身を委ねてはいけない想いがたまらなかった。゚(゚´ω`゚)゚。
くじらが自分だけを求めて欲しい気持ちともっと自分以外の世界に目を向けて欲しい唯の複雑な相反する気持ち。
そして、唯だけを求めていたのに変わっていくくじらの世界。
両想いなのにもどかしく、人魚と人の悲恋を感じさせる独特の雰囲気が魅力的で、泡沫のような幻蒼海の揺らめきがとてもよかったです♡
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Posted by ブクログ
【俺はもうずうーっと、お前しか好きなもんねえよ(檜)】
エロス度★★★★★★
今月読んだ作品の中でダントツに衝撃的な作品。
狂気・闇・執愛がR18レベルな描写で、おバカなホスト・春日部を手に入れるために手段を選ばない檜の常軌を逸した化け物じみた愛がめっちゃ刺さります。
エロスやグロテスク、バイオレンス溢れた日常の裏側で繰り広げられる生と死が隣り合った2人の恋に心音が止まず、檜の父親・柊の極悪サディスティックっぷりや衝撃的な真実、檜と春日部が辿り着く愛の結末が頭から離れない。
愛が人をここまで狂わせるのか・・・・・・そんな衝撃を受ける素晴らしい作品でした。
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匿名
ネタバレ 購入済み頼むレビュー見ずに読んでくれ
快感に弱い頭のゆるいホストが幼なじみのヤクザ息子に激愛されて色んな意味でドロドロに貶される系の執着攻め…こりゃぁ闇のBL最高峰ですわ。
久しぶりに他じゃ味わえないドロッドロなお話が読めて眼福。作者さんに敬服いたしました。色んな意味で心臓のドキドキ止まりません。万人受けしちゃ駄目な描写があっても声を大にして皆に伝えたい…めちゃめちゃいいぞこのホモ。
一目惚れからの一途通り越して激重感情で思考回路がぶっとんだ攻めが好きですやん皆さん。
表現の自由がある中で、現実と切り離してエンタメとして存分に暴れ散らかしているこの作品でしか得られない栄養がある。
他作品だと、まあ最後こうはならんだろうな…ていう倫