あらすじ
「あの日から兄ちゃんの全てはその言葉のためにあったんだ。叶えるために生きてきた」
そうキラキラと笑顔で話す兄に対し、弟は段々と恐怖を覚え始めるのだった…。
主人公の大学生、正史は、バイトをすぐにクビになり、ろくに単位も取れないハミ出し者。
そんな正史にとって、秀才で何でもできる兄、純だけは唯一の理解者であり、心の支えだった。
正史は純のことが大好きで、そして純も正史のことを世界中で誰よりも大切にしている。
けれど、そのお互いを想い合い尊重する関係は、次第にイビツなものに変化していく。
純は正史からあらゆるものを遠ざけて、正史にキレイナママデいて欲しい、そのためには正史を一度壊さなきゃ。
「寝ているうちに終わる。いつもの夜みたいにね――」
優秀なのにサイコパスな兄と、自己肯定感底辺のダメ弟のイビツな執着関係をお楽しみ下さい。
オリジナルボーイズラブコミック [漫画]いとだ旬太
感情タグBEST3
狂気と確執
この作者さんは、とことんディープな話を描くのでつい追いかけてしまいます。
兄が寝ている隙に兄の体を貪る実の弟。冒頭からもうインモラルだけど、読み進めるうちにもっとヤバい本性が出てくる兄。
優秀で、なんでもできて、弟との幼い頃の約束に執着している兄。
登場人物はほとんど2人、閉じた世界で話が進むけれど、途中で1人増えます。そして兄がある約束を果たすためにとった行動が本当に……ッ!
ネタバレしない方が絶対面白いので、ハードな話がお好きな方はぜひに。あと直接描写は少ないので、言葉や行動から何が起こってるのか推理せねばなりません。短編なので話もそれほど大きく動きません。
でも面白かった!
「そこまで?そこまでするほど弟が好きか…」という兄の執着が本当に重くて、心にずっしりきます。
いわゆる闇属性の人には刺さると思う…
いやーー執着愛って良いですねー