三輪洋人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
通常、胃は老化しない臓器だが、老化することもある。その原因は2つ。ピロリ菌と自律神経の乱れである。
著者の三輪氏は、機能性ディスペプシアの診療ガイドラインを作成した医師。また、逆流性食道炎の診療ガイドラインを作成したメンバーの1人とのこと。(p18)
ガイドラインはエビデンスレベルが最も高いので、この2つの病気の記述は、信頼性が高い。症状と原因、治療法について、詳しく書かれている。
近年、腸活が流行ったこともあり、胃腸の本は数多く出ている。本書は一般向けの新書なので読みづらいことはない。しかし、よくあるムック本と比べると、イラストや図表が少ないため、とっつきにくさを感じるかもしれない。
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Posted by ブクログ
「胃が衰える原因はピロリ菌。
ピロリ菌さえなければ、胃は歳をとらない。」
が主な主張。
ストレスや煙草も胃には悪いけれど、最大の悪玉はピロリ菌、といってよさそうです。
個人的には、胃の薬(市販薬)について
・胃酸の働きを抑える薬の主成分は、水に溶けると弱アルカリ性を示す
炭酸水素ナトリウムや炭酸マグネシウム
・胃の消化を助ける薬の主成分は、
リパーゼやジアスターゼのような酵素
という点に、「驚いた」というか、「そりゃそうだよな」と思いました。
あとは、胃の健康のためには、良い姿勢・腹八分目・刺激物の摂取は控える、あたりを気を付ければよさそうです。
そして、異変 -
Posted by ブクログ
以前、同じ著者の『胃は歳をとらない』(2021年、集英社新書)を読み、勉強になったので、新刊の本書も手に取ってみた。
全143ページで単行本としては薄目だ。行間や空欄が多く、文字数も少ない。情報量は『胃は歳をとらない』より少ないが、サッとすぐ読めるというメリットがある。胃に不調を感じた人や検診で胃に異常が見られた人が、一番最初に読む本としては最適だろう。基本的な知識を学び、そのうえで病院に行くか、行かないかを判断する材料になる。また、病院に行ったが、医師の説明が不足していると感じた人の知識の補完材料として有効だろう。
体の不調全般に言えることだが、特に胃の不調は「病気かも...」と思う、不安 -