金井田英津子のレビュー一覧

  • 哲夫の春休み(上)

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    てつおくん、お父さんの時代へタイムワープできたのですね。お父さんをよりよく理解できたことでしょう。タイムワープに不自然さがないのはさすが

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    2025年08月28日
  • 絵本の春

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    どこかで読んだような気もするのだけど、読み直してみて特に記憶が刺激されたわけでもないから、初読だったのかもしれない。美しい絵と、いつの間にか引き込まれている鏡花の文章。絵もあいまり、金沢で鏡花関連の場所を巡った時の記憶が蘇ってくる。

    …石のごつごつした狭い小路が、霞みながら一条煙のように、ぼっと黄昏れて行く。
    "ぼっと黄昏れる"という表現にすでにぞわなでだし笑。

    …巳巳巳巳、巳の年月の揃った若い女の生肝で治る
    冒頭近くで「ああああ我が影」など連呼されている表現が、この「みみみみ」に繋げるためだとわかる。巳年、巳月(4月)、巳の日、巳の刻生まれの若い女…蛇を連想するだけで

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    2024年12月06日
  • 絵本の春

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    ネタバレ

    怪奇幻想ホラーは古典の方が怖いと改めて実感する。屋敷町の荒れ果てた裏小路、十歳くらいの「私」が土塀の一ヶ所にくっついて庭の中を覗いていた。占い師をしている小母さんがやってきて、恐ろしい伝説を聞かせてくれた。「あの組屋敷の侍が巳巳巳巳、巳の年月の揃った若い女の生肝で治るというので、侍は人買いから若い女を手に入れ、雨戸をまな板代わりに、女の裸を鎹で打ちつけ、真っ白な腹をずぶずぶと割く。そして蛇は美女に化け、洪水を起こしたのだ。」すべては蛇の怨念だった。口語体ゆえに怖さが倍増した。④

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    2024年04月13日
  • 絵本の春

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    ★新坊や、可恐い処だ、あすこは可恐い処だよ。
     絵が凄い。それだけでも持っておきたくなる。
     あやしい小路があり逢魔が時なは貸本屋の札が貼られているのが見えたりするのだが占いをやってる小母さんは一度死んで甦ったことがあり身体も大きくなかば魔に近い存在なので平気でそのせいか少年だった頃の「私」もなんとなく親しみを感じていたりしてひっそりと覗いてみたりするのだった。

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    2023年04月26日
  • 哲夫の春休み(上)

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    小学校を卒業し、中学入学を目前に控えた春休み。父親と二人で長岡へ一泊二日の旅に出ることになる。が、父親は仕事で同行できず。
    哲夫は電車で知り合った女の人と、長岡まで行動を共にすることに。
    長岡への道中も、長岡についてからも、不思議な光景を目撃する哲夫。
    最初いまいち物語に入り込めませんでしたが、途中からグイグイ惹き込まれていきました。下巻が気になりつつ、ちょっと忙しいのでしばらくお預けです…続きが気になる。

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    2019年08月03日
  • 絵本の春

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    絵が素敵で、手にとってみたけれど⋯、む、難しい(汗)流れるような文だけど、上手く掴めない、そんな本でした。

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    2025年09月07日
  • 絵本の春

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    金井田英津子さんの画にひかれて初めて泉鏡花の本を読みました。独特の雰囲気の怪異譚が、明治の金沢の街と最近の文章にはない美文と、そしてその雰囲気にぴったりの版画とに溶け合って、不思議な世界でした。

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    2025年06月01日
  • 絵本の春

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    なんて美しい画本だろう。
    鏡花の名文から立ち現れたような絵が誘う、奇しくも美しい世界。
    "…鏡花はまるで物語というものの永続性を言祝ぐかのようなタイトルにふさわしく、作品の舞台を花咲き誇る爛漫の春に置き換えた"…。

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    2022年01月23日