油井大三郎のレビュー一覧

  • 軍事力で平和は守れるのか 歴史から考える

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    抑止力としての軍拡には際限が無くなってしまうのではないか?という疑問から読み始めた。
    やはり徹底した外交努力以外に、平和を守る術はないのではと思うが……。

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    2026年02月15日
  • 軍事力で平和は守れるのか 歴史から考える

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    はじめに
    第Ⅰ部 ウクライナから考える
     第1章 ウクライナ戦争はどのようにして起こったのか………南塚信吾
     第2章 NATOの東方拡大は戦争を抑止したのか………油井大三郎
     コラム1 ユーゴスラヴィア紛争からの教訓………山崎信一
    第Ⅱ部 近現代世界史の中の戦争と平和
     第3章 どのような戦争が起こってきたか………木畑洋一
     第4章 軍拡が戦争を呼び起こす………山田 朗
     第5章 戦争を許さない世界を求めて………木畑洋一
     第6章 平和を求める運動はやむことはない………南塚信吾
     コラム2 武力で平和は守れない………藤田 進
    第Ⅲ部 日本をめぐる戦争と平和
     第7章 日本の戦争から考える──軍事同盟と〈戦争放棄〉………山田 朗
     第8章 東アジアの戦争をどう防ぐか………油井大三郎
     コラム3 「バンドン精神」はどのように継承されているのか………小谷汪之
    おわりに 戦争と平和を歴史から考える………木畑洋一

     歴史学研究は現代の戦争にどうアプローチするのか? その一つの答えは、視点を変えること、パースペクティブを広く取ることなのだろう。第1章の南塚は、ウクライナを1980年代以降の「新自由主義」拡大の重要なフロントの一つと位置づけ、独立当初は非核化と中立化を志向したウクライナに対する米国の持続的な干渉と介入という経緯を浮上させる。第2章の油井は、ソ連=ロシアから見たNATOの東方拡大の非連続的なプロセスをたどりなおし、ドイツの統一を可能にした欧州での新たな安全保障枠組みの構想が、米国内の政治状況との相関でなし崩し的に反故にされていったさまを明らかにした。

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    2023年09月08日
  • 避けられた戦争 ──一九二〇年代・日本の選択

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    題名は「避けられた戦争」だが、「戦争は避けられなかった」が正直な読後感。先の戦争についてどこで道を誤ったのかを論じる書は多いが、そのほとんどは満州事変、国連脱退、2.26事件、日独伊三国同盟、仏印進駐、Hullノートへの対処などを挙げる。が、それらよりもずっと前にレールが敷かれており、引き返す機会があったのは1925~27の若槻内閣と、1930年新関税協定締結後の外交政策にあったと著者は主張する。自分にはその正誤を論じる見識はないが、日本が大きく道を外し始めた主要な要因は1927年に誕生した田中義一首相・外相の外交、政治センスのなさにあると感じた。蒋介石の実力を見くびり張作霖支援に固執するなど、とにかくセンスがない。ただこういう人物が首相になってしまうのも当時の必然であって、仮にもう少しマシな人物が首相になったとしても、いずれ第二、第三の田中義一が現れて戦争に突き進んだように思われる。結局当時の日本社会の未熟さがそうさせているのであって、敗戦で手痛い仕打ちを受けるまでは国民の意識を変えることは難しかっただろう。歴史は様々な選択の連続と言われるが、どの選択も必然性があって選ばれており、誰かがサイコロを振って決めている訳ではないのだ。

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    2022年04月09日
  • 避けられた戦争 ──一九二〇年代・日本の選択

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    1920年から日中戦争までのアジア史を日本中心にあつかったものである。高校で歴史総合に合わせて、日本をめぐり世界情勢について詳細に書かれている。写真よりも略図があればもっとわかりやすかったと思われる。目次が10ページと多いことに驚かされた。
     歴史総合について学習する場合の準備にはなるであろうが、高校生には少し難しいかもしれない。

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    2022年03月31日
  • 避けられた戦争 ──一九二〇年代・日本の選択

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    構成要素そのものは勉強なるし悪くないんやけど飛躍が多くその穴が筆者の思想で埋められているから独断的な断罪が行われたような読後感,要するに説教くせえ

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    2022年01月02日
  • 避けられた戦争 ──一九二〇年代・日本の選択

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    第二次世界大戦に関して、なぜ日本が未だに中国と揉めており、
    翻って英国とは揉めないのか、それがよくわかった。

    後発の帝国として、不平等条約の辛苦を理解しながらも、
    中国に対して強く出てしまうという悲しさ。
    そしてなにより、明治憲法の構造的欠陥は致命的だったのだな・・・

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    2021年04月10日
  • 避けられた戦争 ──一九二〇年代・日本の選択

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    著者がいう2回のチャンスの1つは1925年に始まる第一次幣原外交の対中政策で英米が中国との不平等条約の改正に応じた時に日本も同様の政策転換をしていれば。もう1つは1930年に日本が中国の関税自主権を承認した新関税条約を締結した時期に満州利権の一部留保の交渉ができたかもしれないと。
    しかしやはり軍部だけでなく国民も含めて満蒙の利権に固執する国全体の大きな流れを食い止めることはできなかったのではないか。
    政治家だけでなく世界の大きな流れの中でどうしていくべきかという判断力(情報の把握力)を国民ももつことが必要でそれが本当の民度の高さではないだろうか。

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    2021年01月31日
  • 避けられた戦争 ──一九二〇年代・日本の選択

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    1920年代を新外交の時代と位置づけ、米国や英国の旧外交からの転換を見誤った日本の実態を、政治史や外交史中心の視点で描写している。読み易く、当時の政界、軍人、国民の感覚が伝わってくる。

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    2020年07月18日