石井あらたのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!楽に生きることを目標にするっていうのがすごく新鮮。人生は自由だから努力してもしなくてもいい。楽に生きたっていいよなぁと思った。今までにない新たな視点で生きることについて考えることができた。
1番いい備えは怪我や病気をしたときのために貯金することじゃなく、自分が出来ることを増やしていくことなんじゃないだろうか。
多様性とかグローバル化とか言われているけど、たくさんの種類の生き物を飼うには、小さな水槽をいくつも用意するのが1番。大きな水槽ひとつだけだったら、大きな生き物が小さな生き物を全部食べてしまう。
不便な方が目的には合っている、不便益という考え方を初めて知った。バリアフリーは確かに便利だけど、スロープやエスカレーターをいつも使っていたら足の筋力が弱まる、これはバリアアリーだというのには納得した。わざと不便さを残す。
現代社会は便利なもので溢れすぎている。
人にはそれぞれ自分に合った履き物がある。なのに、今は既製品の靴に、無理に足を押し込んで履いている。だから、歩いているうちにすぐ足が痛くなる。靴に足を合わせるんじゃなく、足に靴を合わせなきゃいけない。昔わらじを自分で編んだように、自分に合わせた履き物を作る。そうすれば、足は傷つかず、どこまでも歩いていける。自分専用のわらじをじっくり作る、そのための時間と場所が必要だ。
これまでニートに対してあまりいい印象を持っていなかったけれど、働いている人ができない役割を担ってくれる。働いている人も働いていない人も、みんなそれぞれ役割が違っているのだなと思った。 -
購入済み
こんな生き方もあるのだと
本屋で気になり購入。将来を心配しすぎずに今を生きている方々の紹介です。山奥の自然に囲まれて少しのアルバイトやお手伝いで生活。なんとなく憧れても中々実行出来ない。面白く一気に読むことができました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ限界集落と呼ばれる山奥で、廃校になった小学校を譲り受け生活をするニートたちの記録。これは物語じゃない。フィクションみたいなノンフィクション。
汲み取り式便所に、バキュームカーを定期的に呼ばなければならないことを知らず、ある日糞尿が溢れたり、鹿の母子の声にならない最期の叫びを聞きながらマイナイフでとどめを刺したり…
普通の人が普通に生きていたら絶対に経験しない出来事が描かれている。でもそれらが全然ドラマティックじゃない、あくまで日常として記録されているその温度感が面白い。
ニートの語源は「Not in Education, Employment, or Training」。学校に通っておらず、仕事もしておらず、職業訓練も受けていない若者。
いわゆる「じゃない方」。
自分がどこにも属さないことや、誰かの役に立っていないことに不安や焦りを感じることって誰しも一度はあると思う。私もある。
でも本書を読み進めていくうちに、そんなことで悩んでいる自分にも「何かできることがあるかもしれない」「てか別に属さなくても、役に立たなくてもいいのかもしれない」と色々な形の勇気を貰えた気がした。
《印象に残ったところ・表現》
・私たちは地上にいる小石。となりの小石はどんなことを考えどんな生き方をしているのか?
-『最近の世の中、見せるために作ったわかりやすいものばかりです。
ヒットする法則は解明されて、みんな検索されやすい言葉を選んでる。
でも僕らは、お店に並ぶきれいにパッケージされた商品ではありません。
たまたま自然に作られた、だけど人によっては何かの形に見える、ただの小石です。』
小石。人間を小石に例えるとき、その後に続くのはだいたい「ダイヤモンドも元々は小さな石で〜」的な話。
だからこの後、山奥ニートの人たちが大きく社会に貢献したとか、物凄い利益を生み出したとか成功したとか、そういう話に発展するのかと思ったけどそうじゃなかった。
山奥ニートには、大きな野望や理念があるわけでない。
社会にはフィットしなかったから山奥へ来た。山奥で生活することを選択したことによって、お金や利便性という部分の拘りが自然に削ぎ落とされる。
山奥にないものを無理に手に入れようとするのではなく、ないなりに楽しく生きる、ないなりに普通に生活をするというもの。
社会に溶け込んでいる小石も、山奥にいる小石も個々の能力や本質はそんなに変わらないはず。でも、何に重きを置いて、どんな時間を過ごすか。それだけで生活リズムも一日の過ごし方も将来への考え方も180°変わる。
私は心の余裕ってお金から生まれるものだと思っていた。もっと、とは言わないけど、お金と同等に大切なことがあるのかもしれない。時間というものの価値を考えさせられた。
・月曜日と火曜日は家賃のために働く?!
-『家賃は収入の3分の1が妥当、なんて言葉を聞いたことがある。なんだそりゃ。
つまり、労働時間の3分の1は、家賃を払うためにある。週5勤務なら、月曜と火曜は寝所の確保のためだけに働かなきゃいけない。』
これ、すごくシンプルな思考なのに、なんかずっしりと刺さってしまった。数字にしたり表現の仕方を変えることで、これまで意識していなかったことに気付いてしまうんだ。
月曜と火曜の労働意欲が落ちてしまいそうだから、あまり大きな声で言わない方がいいね。
・人が変わる方法。
-『人が変わる方法は3種類しかない、と聞いたことがある。
「時間配分を変える」「住む場所を変える」「付き合う人を変える」。
山奥に来たら、その全部が変わる。』
確かにそう思う。子供がいて持ち家がある私にとってはなかなかすぐに住む場所や職場を変えることはできない。でも最近意識している時間配分、これだけでも結構変わってくる気がする。
子供が大きくなって生活が落ち着いたら、この3つをいっきに変えて自分がどうなるか、実験してみたい。
なんかワクワクしちゃう。
・山本さんの有難いお言葉、仙人という表現がしっくりき過ぎる。
-『人にはそれぞれ、自分に合った履き物がある。
なのに、今は既製品の靴に、無理に足を押し込んで履いている。
だから、歩いているうちにすぐ足が痛くなる。それじゃダメだ。
靴に足を合わせるんじゃなく、足に靴を合わせなきゃいけない。
昔わらじを自分で編んだように、自分に合わせた履き物を作る。
そうすれば、足は傷つかず、どこまでも歩いていける。』
山奥ニートの創設者、山本さんが亡くなる少し前の言葉。
人の生き方をこんな素敵な比喩で表現できる方。生き様まで勝手に想像してしまう。まさに仙人。
私も若者にこんな素敵な自分だけの言葉を授けてあの世に行けるだろうか。こんなあざといことを考えている人間にこんな比喩はきっと浮かばないんだろう。
ここだけはどうしてもドラマティックで少し寂しかった。
・-『怒りに対象は要らないんだな。恨みには対象が必要だけど、恨んでる気持ちはない。』
気付き。恨みは仕方ないかもしれない。人間だもの。でも、怒りを周りに悟られてしまったり、それによって気を遣わせてしまうような人間にはなりたくないな、と自戒。
《メモ》
育児をしながら、夫とちょっと豪華な朝ごはんを作ってコーヒーと共に食べたり、適当な時間にお昼寝したり、長男とテレビや動画を見るよりもお散歩したりお花を買いに行ったりするのが好きな私。そして何より仕事をしたくない私は、もしかしたらめちゃくちゃ山奥ニートの適性があるかもしれない。
でもそれと同じくらい、インフラの持続性、災害、将来の蓄え、病気、虫の襲来、山道の運転が怖い私。
そう思うとやっぱりこの生活がフィットするかどうかは半々くらいなのかもしれない。
山奥ニートの方たちが口々に「ダメだったらまた山奥に戻れば良い」と言い、山奥に戻ることを保険にして社会にもう一度出ていく姿がなんか潔くてかっこよかった。それくらい柔軟にいられたらな。
私は今のところは今の暮らしに満足している。
でも、どんな場所でもどんな暮らしでも、意外と、意外にも、人間って生きていけるんだな、と知られただけで私にとっては今後の人生の十分な保険になった。
究極のスローライフ。ちょっと憧れます。 -
Posted by ブクログ
ニートとは、「就労・就学・職業訓練をしていない若者」の略。
決まった職業には就いていなくて、だけど人手がない集落にいると手伝いを頼まれることも…
それで山奥ニートなのか…と。
これはその「山奥ニート」の生活である。
大学で教職になろうと実習していたが、上手くいかず、バイトをしても怒られてばかりで引きこもりとなり中退した著者。
ネットを通じて知り合ったニート仲間と最初は2人で和歌山の山奥で移住。
最初から全く来たこともない山奥に住もうと思ったことが、凄いではないかと思った。
それからこの山奥へ来る人も増え、少ししては減り…とそれぞれの生き方も見えてくる。
自分から来て、何かに気づいてまた抜けたり…とそれはさまざまで。
何事も経験だろう。
けっして無駄ではなく役に立ち、身についているのでは…と感じた。
人それぞれに合った生き方は、ゆっくりでも見つかるのだろうというのがわかる。
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Posted by ブクログ
一般的なイメージを持つ「ニート」とは全然違い、「山奥ニート」としてちゃんと自立していて、地域貢献もしている。自分にはできないが、自分の生き方を考えさせてくれるいい本でした。
① 著者が知り合ったニートのほとんどが、小学校から習い事をしている。
② 子供は、単に表現する方法を知らないだけで、考えてることは大人とそんなに変わらない。
③ 人が変わる方法は3種類あり
・時間配分を変える
・住む場所を変える
・付き合う人を変える
④ 人間、幸せになるにはあまり人と接しない方がいいのかも知れない。
⑤ 人は一生のうち一冊は必ず本が書ける。その人の人生を書けばいい。
⑥ 普通の日常が一番面白い。その日常で本が書けないのなら、もしかしたら無駄に日常を過ごしているのかも知れない。