あらすじ
ひきこもりとなって大学を中退し、ネットを通じて知り合ったニート仲間と2014年から和歌山の山奥に移住。以来、駅から車で2時間の限界集落に暮らしている。月の生活費は1万8000円。収入源は紀州梅の収穫や草刈りのお駄賃など。インターネットさえあれば、買い物も娯楽も問題なし。リモートの可能性をフル活用し、「なるべく働かず、面倒くさい人間関係から離れて生きていく」を実現したニートが綴る5年間の記録。
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オルタナティブ、もはや、プリティブ
縁、運、再現性の無さ、経路依存性が生む面白さ。
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"田舎は仕事が少ないと言われるけど、年間を通じて月20万もらえる仕事が少ないだけだ。期間限定だったり、単発の仕事はけっこうある"
罠の狩猟免許→一夜漬けで合格できる、原付免許くらいの難しさ
"時間軸をずらすことによって、対価が必要な商品から無償で受け取れる恵に変わる"
"不便益"
不便だからこそいいことがある
例:貯金箱
俳句における"蛍"は夏、夜、川沿い、淡い光、いろいろ想像させる
→俳句の奥深さ
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ニートが山奥に行って共同生活をし、過疎地域でうまくやっているという事実には驚いた。とっても楽しそうだった。やっぱり、人間には適した場所があるのだろうかと思わされた。
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生活費を得るために一日の大半を仕事に費やさなくても、生きていける道があるんだ、と希望を感じた。
お金の価値が突然無くなってもおかしくない世界で、お金に頼らない力を持っている田舎のおじいちゃんおばあちゃんたちがカッコいいと思った。
また災害などの緊急時には、普段働いている人よりも、ニートと呼ばれるような人たちの力こそが発揮される、というようなくだりにハッとした。
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とても私に合っていた。
文章は読みやすく、内容は具体的でありつつ、説明だけではなく筆者の考えと共に書かれていて、共感できることが多く、読んでよかった。
思想なく何かをすることって、思ったより難しいのではないか、常に何か方向性とか理由とかビジョンを求められる社会で、もちろんそれに応えて突き進むことを好む人、選ぶ人がいてもいいし、そうでない生き方も同じように肯定できたらいい。
肉をあまり食べないといったらベジタリアンとか、その理由を聞かれたり、でもそんなにイデオロギーとしてしていることではなくてただその方が自分にとって合ってると思っただけで。
住みやすい町にしたいと思ったら、民主主義とかリベラルとか、必要のないレッテルを貼って近寄りがたくなることがよくある。
日常をよりよく生きるという、皆が持つ共通点で、必要とあらばつながり、離れた方がよければ離れる、単純だけどそれが難しい現代日本社会を見つめるというか、そんな行動を本にして紹介してくれて感謝。
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お金が無くても好きなように生きていける、人の目も気にせず自分の意思と時間を一番に尊重しながら。
そんな生き方がとても贅沢に思えたし、ある意味究極だなと思った。都会に住んでいると『もっともっと』と強欲に求めてばかりになりがちなので、執着もない自由さが少し羨ましくもある。
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かなり好きな本。
こういう生き方に憧れる。
が、私には勇気が足りなくて、実行できないので、せめて小さなことでも、自分の生活で出来る範囲で、取り入れることができたら、と思う。
P82
見学者は施設使用料を払えば、2週間まで滞在できる。
…私も滞在しに行きたい!!!!!
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お金が無くても生きていける。
お金が無くても子供は育てられる。
だって、お金がなかった時代から人は生きてるし、
子供を育ててるから。
全くその通りだ。
食料生産効率は格段に上昇してるのに、
労働時間は全く減らない。
働け、働けというがそれはみんなが豊かになるためじゃ無くて、一部の豊かな人がより豊かになるためにみんな働けってことでしょ。
くだらねぇ。
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あとがきが沁みました。
人は一生のうち一冊は本が書ける。
山奥ニートのように都会の焦燥、働きすぎの社会から逃げ出した人たちにも、こんなに面白い生活がある。
ニートってすごい。行動力がある。
辛い辛いと言いながら、上司の嫌味や同僚と成績を比較してうんざり。でも仕事を辞めて逃げ出す方がよっぽど楽じゃない。
自分で選択して山奥に住んでいる人たちだからこそ、楽しい生活を送れているんだと思いました。
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こういう生き方もあるんだと思うと、少し生きるのが楽になる。山奥ニートの方々の、押し付けない、他者に多くを求めない、自分のペースで生きる生き方に共感した。今すぐ自分が山奥に籠もれる訳ではないけれど、こういう価値観で生きていくことも出来るということは、今の息苦しい世の中への救いになると思う。
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和歌山の山奥で、家賃無料の元小学校にニートが集団生活。光熱費電気代食費含めて月1万8000円。たとえば近くのキャンプ場でたまに働いて日当5000円、1ヶ月で4回働くだけでもう生きていけちゃう。常に10人くらいの共同生活だけど、適度な距離感があって、集まってゲームしたりBBQしたり。すっごく羨ましい生活だ!と思った。もうこれってFIREじゃん!必死こいて1億貯めなくても、お金を使わない生活を志せば自由になれるんだよな。ただ後ろの方の山奥ニート生活を経て正社員として働いた人の経験談みたいに、多くの人はこの生活をずーっとすることはできないと思う。何かしなきゃって焦りが生まれて鬱になる。この生活を何年も続けられるのは才能。でもこんな生活をしている人がいるんだってこと、知っているだけでも心が軽くなる。働きたくない時、働けない時がきたとしても、こんなふうに暮らしていけば大丈夫なんだって思える。それは人によっては和歌山の山奥かもしれないし、実家に帰ることかもしれないし、ミニマリストとして暮らすことかもしれないけど…お金なくなったらどうしよう仕事なくなったらどうしようって怖がりすぎなくて大丈夫だよきっと道はあるからって思えた。
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山奥ニートについて気になっていたことは1章に全て書いてある。
時間がない方は1章だけでも読んでみていただきたい。
生きるとはなんなのか、これほど考えさせられたことはない。
1億貯めてFIREするのを目標としていたが、1億なんて要らないんじゃないかと感じた。
そんなことよりも、最愛の妻子との時間を少しでも多く取れたらどれほど幸せか。
価値観が変わる本でした。
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山奥の限界集落で共同生活する山奥ニート。必要な時に必要なだけ働き、好きなように時間を過ごす。
憧れや理想ではなく、こういう生き方をしている人たちがいるということが、社会を生きやすいものにしているのではないかと思う。
感銘を受けた一冊。
「山奥ニート」という言葉が素敵。
素敵なだけに独り歩きする怖さもあると思うが。(実際している?)山奥ニートは企画やアートでなくただの生活というスタンスも素敵。
何かに名前をつける行為は、価値観や意義を生む行為でもある。自分の活動に名前をつけるのは大切だ。
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和歌山県の限界集落。旧小学校校舎に暮らす15名のニートたちの心温まるストーリー。
生活費月1万8千円。農家の手伝いなどどうにか生計を立てられる暮らし。ニートたちが気の向くままにお互いに過干渉せずに協力し合う。
仕事や勉強、生活に追われる暮らし。社会生活に違和感を持つ彼らの方が実は正常に思えてくるから不思議。
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題名が気になり手にとってみました。
とても面白かった‼︎
今もこれからも続いていく山奥ニート。流れに任せていると、いつの日か人が集まり村になっているかもしれないですね。
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「山奥ニート」というパワーワードに惹かれて、前知識ないまま読み始めました。
とても読みやすくて、気取らない言葉で日常を書いてくれています。
他人と関わりながら、何かに追われることなく、自分のペースで生きていけるって羨ましいなぁと思いました。
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山奥でニートをやるのに特別なサバイバル能力も大金も必要ない。
ネットと人がいれば退屈もないだろうし、人里で社会人をやっている自分の方がよっぽど人と接していないような気がした。
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いやぁー、楽しかったな。
何かニートを見下したようにしている社会に対して、いやそうではない、様々な環境でそうなっていて、より人間らしい生活をしているのかもしれない。
とにかく面白いネタがたくさん詰まっていて楽しかった。
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自分の中にもニートの心あるし、皆持ってそう
ニートにも才能あるんだろうなぁ
一緒に生活する共同体のことを、群れって表現してたけど、良い
電車で読んでる時ちょっと恥ずかしかったなぁ
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山奥でニートしてる人たちの話。
山奥ニートというもの初めて知った。
普通に楽しそう。便利なことと、幸せなことは直接結びつかないなって思う。
都会のサラリーマンで出世を目指すのもいいし、企業してもいい。山奥ニートしてもいいし、誰かに養ってもらうのもいいと思う。
何が幸せなのか自分で選んで好きに生きればいい。みんな自由なんだから
「人の原動力は思い込みからしか生まれない。
納得して働くのもいいし、納得して働かないのもいい。でも、自分が働くことに納得しなければ、なんだって苦痛だ。…」
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友人にすすめられ、「中田敦彦のYouTube大学」を見て、この本を知った。
なるほどね~、と思う事ばかり。
価値観けっこうひっくり返る。
中でも一番印象的だったのが、10年ひきこもっている息子を持つ母が見学に来て、元ひきこもりの住人に
「息子がどうしたいのかわからない。私、どうしたらいいと思います?」
と尋ねたところ、
「息子さんじゃなくて、お母さんがここに住んだらいいんじゃないですか」
と返されるくだり。
思わず声を出して笑ってしまった。
結局、生き方なんて本人にしか決められないってことなのよね。
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面白かった!楽に生きることを目標にするっていうのがすごく新鮮。人生は自由だから努力してもしなくてもいい。楽に生きたっていいよなぁと思った。今までにない新たな視点で生きることについて考えることができた。
1番いい備えは怪我や病気をしたときのために貯金することじゃなく、自分が出来ることを増やしていくことなんじゃないだろうか。
多様性とかグローバル化とか言われているけど、たくさんの種類の生き物を飼うには、小さな水槽をいくつも用意するのが1番。大きな水槽ひとつだけだったら、大きな生き物が小さな生き物を全部食べてしまう。
不便な方が目的には合っている、不便益という考え方を初めて知った。バリアフリーは確かに便利だけど、スロープやエスカレーターをいつも使っていたら足の筋力が弱まる、これはバリアアリーだというのには納得した。わざと不便さを残す。
現代社会は便利なもので溢れすぎている。
人にはそれぞれ自分に合った履き物がある。なのに、今は既製品の靴に、無理に足を押し込んで履いている。だから、歩いているうちにすぐ足が痛くなる。靴に足を合わせるんじゃなく、足に靴を合わせなきゃいけない。昔わらじを自分で編んだように、自分に合わせた履き物を作る。そうすれば、足は傷つかず、どこまでも歩いていける。自分専用のわらじをじっくり作る、そのための時間と場所が必要だ。
これまでニートに対してあまりいい印象を持っていなかったけれど、働いている人ができない役割を担ってくれる。働いている人も働いていない人も、みんなそれぞれ役割が違っているのだなと思った。
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この生活でうまくいっているということは、この生き方もありということ
今までなかった生き方だ
年取るまでこれでいけるのかわからないが、少なくとも若いうちはこの生き方でやって行けるということ
自分も若くて結婚してなければ行っていたかもしれない
ニートのひとりが言っていた亜人種として無理に人間に合わせず生きる生き方が許容されている場所
うまく運営していっていろいろなところに広がってほしい
なんとなくこれまでは宗教やコミューンがこの生き方を担っていた気がする
それを思想や洗脳なしでできるようになったことが素晴らしい
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”じゃないほうのひと”というくくりにされている、
NEATのみなさんが、和歌山の山奥で自分たちらしく、暮されている実話。
似たもの同士が集まり、小さなコミュニティが生まれて、
政治が発生して行く様子など、興味深かったです。
”じゃないほうのひと NEAT=not in education, employment or training”っていうくくりが、「そもそもどうなの?」って思ったし、読むまでそう思えなかった自分もどうかと思う。
多様性のことを言うと、流行りにのっているみたいでイヤだけれど、
持って生まれた特性とか、こうしたほうが生きやすいとか
千差万別だから、お金に価値を置かない彼らの価値観、
それはそれで認め合えればいいなと思います。
税金問題とか、そういうのは置いておいて。
こんな生き方もあるのだと
本屋で気になり購入。将来を心配しすぎずに今を生きている方々の紹介です。山奥の自然に囲まれて少しのアルバイトやお手伝いで生活。なんとなく憧れても中々実行出来ない。面白く一気に読むことができました。
Posted by ブクログ
一般的なイメージを持つ「ニート」とは全然違い、「山奥ニート」としてちゃんと自立していて、地域貢献もしている。自分にはできないが、自分の生き方を考えさせてくれるいい本でした。
① 著者が知り合ったニートのほとんどが、小学校から習い事をしている。
② 子供は、単に表現する方法を知らないだけで、考えてることは大人とそんなに変わらない。
③ 人が変わる方法は3種類あり
・時間配分を変える
・住む場所を変える
・付き合う人を変える
④ 人間、幸せになるにはあまり人と接しない方がいいのかも知れない。
⑤ 人は一生のうち一冊は必ず本が書ける。その人の人生を書けばいい。
⑥ 普通の日常が一番面白い。その日常で本が書けないのなら、もしかしたら無駄に日常を過ごしているのかも知れない。
Posted by ブクログ
自然の中でのんびり過ごすのは好きだけど、積極性がなく受け身なわたしにはこういうところでの生活は難しいのかなと思う、残念ながら。生きるのにお金が必要だから仕事して、だるいだるいと言いながら毎日を送っている。でもそこから離れられる行動力も度胸もないし。
だから読んでて憧れる反面、しんどくもなった。
この先の時代は会社員よりも山奥ニートの方が気持ちよく生きていけるのかもしれない。
生き方を考えさせられる一冊でした。