望月慎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
経済ってなんだったっけ?
30代になってなんとなく手に取った本です。
どうしてもっと早くに読まなかったのか後悔しています!
自分が一つの国の一員であることを思い出させてくれました。
お金や国についてのそもそもの考え方を教えてもらいました。とてもわかりやすく表現してくれているおかげです。
自分に子どもがいたら小学生のうちに絶対読ませたい本です!さっそく家族にも共有しました!
より良い国にするために、自分にとってできることがイメージできるようになります。そして、明るい気持ちにもなれました。
今、まさにこの本が必要なのでは?とも思っています。
この本に出会えて感謝。 -
Posted by ブクログ
経済学、社会やお金の仕組みについて、かわいいイラストや例え話を用いて非常にわかりやすく解説されていた。
自分が勘違いしてインプットしていた知識もあったことに気づくことができ、非常に勉強になった。例えば国債発行は必ずしも悪いことではないこと。国債発行数=日本貨幣の累計発行部数ということだったことは驚きだった。
経済の仕組みだけでなく、本質的に大切なものは何か、自分の生きる社会をより良くするためには何が必要なのかについて、血の通った考えを学ぶことができた。
経済についての本であったにも関わらず、お金は万能ではなく、お金で買えない物こそ本質的に大切な物ではないかと結ばれていたところも非常に感動した。 -
Posted by ブクログ
シンプルな内容だが、MMTの基礎がものすごくよくわかった。
●通貨発行権のある政府の下での社会では、租税が貨幣の価値を支えている。租税の役割は価値の根拠として存在することであり、決して財源ではない。
●政府財政支出により貨幣を創造し、徴税により破壊する。商業銀行は預金の貸出により貨幣を創造し返済によって破壊する。どういう政策を実行し市中のどのセグメントにどれだけの貨幣を流通させるかが財政支出の役割であり、社会経済の健全な成長と安定だけが財政支出の課題であって、その結果としての累積赤字の額などは何の課題にもつながらない。
●誰かの黒字は誰かの赤字。財政が累積黒字になる場合は民間か海外が赤字。成長 -
Posted by ブクログ
Audible
とても分かりやすかった。
国の政策は文明発展と平和のためという理解が腹落ちした。
また納税の義務を負う理由など、お金についての解像度が上がった。これによりお金に価値が出て、勤労の重要度が上がって人は努力し社会は前進する。これにより教育の重要度が上がって学び成長するものが国家を支える。自分的な三大義務と国家・文明の維持・発展の関連付けが紐づいた。
また平和維持に対しては、貧富の差をできるだけ平準化させる必要がある。社会保障制度や相続税などによって革命などの悲惨な事態を防いでいる。
しかし今の現状、国債上手く活用して国民の税負担を減らせないものなのかね。 -
Posted by ブクログ
経済学の入門書(簡易な言葉に入換バージョン)
国やお金の仕組みを100人の村と言うかたちでわかりやすくしたもの。
「お金とは何なのか?」
「国というものは何のためにあるのか?」
「税は財源ではない」
「大事なのはお金の数字の大きさではなく、人や技術や実物的なモノであること」
税金によりお金が価値を持つ(租税貨幣論)p43
「国には財政的制約はないが、実物的制約はある」(機能的財政論)p115
お金とは人間と言う群れを効率よく強くするための便利な道具 p276
ギリシャ危機 p81、ハイパーインフレ p154、サブプライムローン p154、リーマンショック、ロシア危機 p255
などの原 -
Posted by ブクログ
▼何かの本で、おススメになっているのを覚えていて、読んでみました。「東大生」に付加価値を付けたタイトルは今一つ品が無いなあとは思いますが、好きな本でした。
▼ずっといわゆる文系・文科系の割り切りで過ごしてきてしまったので、大人になってから、「経済の仕組み」に興味が出てきても、何を読んでいいか分からず。たまにそれらしい本を手に取っても、正直全然腑に落ちない経験ばかりでした。この一冊は、タイトルほど「面白いほどわかった!」でも無く、それなりに難しかったですが(笑)、それでもだいぶ、腹に落ちました。スバラシイ。
▼好感を持ったのは。結局、経済の仕組みをなんのために理解するか。あるいは経済の複雑な