望月慎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
素人の私がこれを読んでMMTがよく分かったというレベルにまでは当然達しなかったが、MMT理論を理解するための下地が少し出来上がった気がする。
MMT理論はどちらかと言えば理論が先に立つ経済学を、実務面から読み解き新たな理論を構築、経済を理解しようとする試みのように感じた。
●租税貨幣論
税による貨幣の駆動、スペンディング・ファースト、国債発行は金利操作、税は財源ではない
●機能的財政論
財政の実際の経済上の機能にフォーカスして財政を評価
●信用貨幣論・内省的貨幣供給理論
銀行の投融資は無から創造される
●債務ヒエラルキー
下位の負債は上位の負債で弁済できるが、上位の負債を下位の負債で弁済 -
Posted by ブクログ
経済を全然知らない自分にもとても分かりやすかった。
印象的だった箇所
・社会的弱者に冷たい社会は危険
・弱者かどうかは平均からの差でしかないため、社会的弱者は絶対にいなくならない
・病気や事故で明日自分が当事者になる可能性もある
・弱者になったら見捨てられる社会になると、誰もリスクを取ろうとせず、消費は落ち込み景気は悪化し、技術や文明の発展が阻害される
→ これまで感情論でなんとなく困ってる人は助けなきゃいけないくらいにしか考えたことがなかったが、国家の発展という側面からも必要性があると知って興味深かった。
・今の地球上には現在の人類全員が生きていくために必要なだけの食料・モノ・サ -
Posted by ブクログ
instagramで紹介されていて気になり、手に取った本。100人の島という設定をベースにとてもわかりやすく書かれていました。コミカルな動物のイラストや図解を多く用いているところも読みやすかった。
わかりやすく例えながらも、各章の終わりには詳しい解説があるのもよかったです!
税のあり方は特に印象的でした。
税があるから国が運営できる、のではなく税は今のお金に価値をもたせるためのものなんですね。
自分が世の仕組みに無知だなと思って手始めに読んでみたのですが、学生の方などにも良いなと思いました^^
今回“知れた”ものの、一度では理解しきれない部分もあったので他にも読んでみたり、日々入ってくる -
Posted by ブクログ
「経済が分かる自分」になれる本。寓話で学ぶビジネス教養。
日本人口を100人の島に縮小して、「経済」というものを簡略化して分かりやすく解説した本。
私事なんですが、諸事情で今まで全く関与していなかった経理・財務について学ばなくてはならなくなり、人に教えてもらって何冊か本を購入しました。で、勉強を始めたのですが全く頭に入ってきません。当然と言えば当然で、そもそもとしてのお金やら社会やら法律やらの知識が全然足りていなかったので。今まで文学を筆頭に宗教やら神学、民俗学心理学倫理学、服飾芸術……と興味ある事しか学んでこなかったツケがここにきて降りかかってきてます。自業自得。
それで、まずは経済 -
Posted by ブクログ
MMT、リフレ派、積極財政派の違い。
MMTは、金融政策は有効ではないとする点でリフレ派と違う。リフレ派は、マンデルフレミング効果により財政政策は有効でないとするが、MMTはそうではない。
積極財政派とは、財政政策の有効性については同じだが、MMTでは、通常の財政出動では利潤の偏りがあるため庶民の厚生を向上させないとして、ジョブギャランティを推奨する。
モズラーの名刺モデル=名刺をお金替わりに子供たちに家の掃除をさせる手法。
政府は民間の貯蓄需要のために、財政赤字になる必要がある。
裁量的財政政策では、規模が不安定であり、利潤も偏る。自動安定化のために、ジョブギャランティ―が好ましい。
呼び