デイビッド・エプスタインのレビュー一覧

  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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     「知識の幅が最強の武器になる」というキャッチコピーに惹かれて手にした本。幅広いあらゆる経験が自分の中で消化される、経験値を貯めていくような感覚の裏付けになるような論旨であり、まさに期待していた内容だった。スポーツ選手や芸術家から色んな分野の研究まで、根拠としてあげるエピソードの多種多様さにも驚いた。
     できるだけ早期に狭い領域に専門特化すべきという考え方は、過大評価されている。より複雑化した現代社会では、従来のパターンに頼らず新たなパターンを導き出して変化に対応することが求められ、1つの問題や領域の概念的な知識を全く別の問題や領域に適用する、「知識移転」の能力が求められる。多くの文脈で学べば学ぶほど学習者は抽象的なモデルをより多く構築することができ、これまでに見たことがない状況に知識を応用することかでき、クリエイティビティを発揮できる。経験の「幅」が重要。
     ある人の能力や性質と仕事との相性を表す「マッチクオリティー」という言葉が出てきていたが、早くから1つの領域に特化して成功した人はこのマッチクオリティーが高かったというだけで、マッチクオリティーが低い人は専門特化しても効果は低いのだと思う。これまでのどんな経験もこの先に活かしていける、遅れを取っていると考える必要はない、という前向きなメッセージを感じた。

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    2023年05月20日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    ネットが発達し、誰でも簡単に専門的知識にすぐアクセスできるようになった社会においては専門性を突き詰めることだけが必ずしも正解とは限らない。

    例えば、専門的な分野に関する理論のフレームワークの中で物事を考えてしまい視野狭窄に陥る危険性がある。また単純な試行回数によって習得ができるような深く狭い内容はAI に置き換えられる危険性がある。

    情報が氾濫する社会の中で重要なことは情報の統合、掛け算的に情報を使うことである。
    必要なのことは、分野横断的な知識の習得。

    現代人は抽象化の能力が昔に比べて上がっていると言われている。直接の経験に頼るのではなく、分類の仕組みを通じて現実を理解し、何層もの抽象的な概念を使って情報同士の関係を理解する。例えば、動物の一部を哺乳類に分類し、さらに生理学や DNA での類似点を元に、もっと細かく分類する。
    概念を表すことについても理解ができるようになった。

    平均思考において必要な能力は、習得した内容を抽象化し、分類分けし、その抽象化した内容同士の類似点、結束点を見つける能力だと考える。

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    2026年10月08日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    面白かった。様々なエピソードが織り込まれているので、その一つ一つのエピソードも楽しめる。タイガーウッズ、ロジャーフェデラー、ジャンゴラインハルト、ケプラー、ゴッホ、村上春樹、任天堂の横井軍平など。
    早期に専門に特化してしまう危険性をあげ、逆の事例として色々なエピソードが紹介された上、色々な分野を学び、様々な経験を通して見つけたものに取り組んだ時にイノベーションが起きる。と著者は言う。水平思考は時間と労力がかかるので、研究は垂直思考で行われることが多いが、専門の外からのアイデアで解決できることもあるのでそれを忘れないようにしないと視野が極端に狭まる。
    著者のように警鐘を鳴らす人がいないとますます早期専門性が重要視されてしまうだろう。日本はどうか?

    7章と8章がドラマティックで面白かった。

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    2026年07月31日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    ネタバレ

    •幼い時からゴルフ一本英才教育のタイガーウッズと、スキーレスリングなど寄り道しながら13歳からテニスを始めて一流になったフェデラーを例に挙げて、集中/専門化と多様化を論ずる
    •知識を深く定着させる、未経験領域へ仮説を広げる、常識を壊す、決まった仕組みを疑う/既存の仕組みを壊す、などの効果(ケプラーの楕円軌道/地動説)
    •逆に専門化は現状を疑わずに突き進んでしまうリスクを孕む(NASAのチャレンジャー号、コロンビア号の事故、等)
    •内容は興味深いが、基本的にエピソードベースで都合の良い事例を集めてきた印象。何を持って専門/多様を区別するか、何をもって効果があるとするか、効用をどう定量評価するか、何と何を掛け合わせると効果があるのか、掛け合わせでも意味無いものもあるのでは、など突き詰めるとかなり弱い
    •とはいえ、教育の事例や科学的発見のエピソードは興味深いし、自分なりにどう知識や経験を掛け合わせるか、を考えるきっかけを与えてくれる
    •要は未知の領域にも積極的にチャレンジして学びを増やそう、不確実性の増している世の中ではより幅広い知識を獲得しておくべき、ということか
    •中室牧子先生の後書きが、どうこの本の内容を捉えるかのヒントになる
    •自分としては、経営、現場、IT/AIと何を掛け合わせるか

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    2026年01月09日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    多様な視点、様々な経験、知識の幅(Range)を得ることがこれからの世を生き抜く上で大切になる。

    そのための遠回りが実は将来的に人間の強みになると。その点は素晴らしい。ただ、著書は個人プレーヤーの事例が多く、チームプレイの事例がほぼない。さらにまとめがないのでまとまりにかける。

    広い視野を持つことで、アイデア同士を結びつけ問題解決へとつながる。これは視野が狭いと出てこない。

    どちらが良いのかってのは個人によるんじゃないですか。卵を1つに盛ったほうが良いと感じる人もいれば、卵を1つに盛らず分散させたほうが良いと感じる人もいる。ただ、自分の方向性に近い寄り道や試行錯誤は良い結果を生みそうだけど、闇雲にわけのわからんことをするのは人生の無駄遣いだと思う。

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    2025年10月26日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    長すぎて最後しか読んでいない。

    色々、実験、試行錯誤することが大事
    始めるのに遅すぎることはない

    エジソンとかも、多産多死でその中にホームランがある
    山口周がよく言ってること

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    2025年10月06日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    本書は、これまでの「専門特化が成功への最短ルート」という通説に異を唱え、多様な経験を持つ人材(ゼネラリスト)の強みを明らかにした一冊です。スポーツ界、ビジネス、科学、芸術など幅広い分野の事例を交えながら、なぜ「知識の幅」が重要なのかを論じています。

    変化の早い現代において「ゼネラリストの時代」が来たことを実感できる一冊で、専門性に縛られすぎず、幅広い知識を持つことがこれからの時代にどれだけ強みになるかを理解できる内容でした。キャリア形成や学び方に悩んでいる人にとって、新たな視点を与えてくれる本です。

    また知識の幅を獲得することは、自分が何をするかわかる時、自分が誰だか分かる、これに通じると思いました。

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    2025年03月08日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    様々な分野を跨いで思考し、関連性を見つけたり新たな気付きを得ることは楽しい。絵画、建築、音楽、科学、解剖学、工学等、多数の分野を渡り歩いたレオナルド・ダ・ヴィンチ氏などその際たる例ではないだろうか。興味が赴くままあらゆるジャンルの本を読む自分を、本書は優しく肯定してくれた。人生は実験であり、比較対象は他人ではなく過去の自分なのだ。これからも分野を問わず、貪欲に知的好奇心を満たして行きたい。

    以下、本書より抜粋。
    「僕の人生で起こった良い出来事は、元をたどれば全部が不運な出来事から始まっている。だから、何かが起きた時点ではそれが良いことなのか悪いことなのかはわからない。本当にわからないよ。わかるまでにはしばらく待つ必要がある。」

    「多様な経験を持つ個人は、専門家のグループよりも創造に貢献する。もし、ある分野から全く別の分野に移っても、その経験がムダになることはない。」

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    2025年01月08日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    早い段階から専門に特化して学んだ者よりも、専門を絞らず色んな勉強や経験をした者の方が結果として成功しやすいという話。仕事で色んな部署を転々としてる自分としては勇気のもらえるテーマ。仕事に無関係なことを積極的に行う免罪符になる。

    「ヒントを使った練習は、一見習得が早いように見えて実は忘れるのも早く、持続的な学びは得られない」ということが書かれていて、職場のパソコン苦手おじさんに簡単に答えを教えてしまうのは問題なのかと思った。

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    2023年11月29日
  • RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

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    早期教育の効果が過大評価されていること、早々に専門を絞るのではなく、遅めに専門を決めた人の方が成功している人が多いと。
    これを言うのに事例を多数あげて説明しているが、日本人の自分にとっては結論が中々見えず、少しイラついてしまった。

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    2023年05月02日