門前典之のレビュー一覧

  • 友が消えた夏~終わらない探偵物語~

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    ネタバレ

    前作(卵の中の刺殺体)が微妙な出来だったので心配だったが、今作は面白かった。

    毎回建築探偵らしく建物を使った大胆なトリックがほどこされているので、注意して読んでいたが今回はほぼかんけいなかった(笑)。その点も今までの読者の心理を逆手にとっていて良いと思う。
    ただタクシー編はもうちょっとあっさり書かれていてもよかったのかな。

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    2023年05月29日
  • エンデンジャード・トリック

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    ものすごくおもしろい。超バカ。
    物語全てにおいて、全ての事象には理由が存在する、という論理を突き通す必要は全くないが、少なくともミステリはそうあってくれ〜、と思ってしまった。オカルトオチも好きなものは好きだけど……。

    図がたくさんあるミステリ、もっと読みたい!門前作品読もう〜!

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    2023年03月05日
  • 友が消えた夏~終わらない探偵物語~

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    門前さんの新作を文庫書き下ろしで読める!それだけですでに胸アツ。大学のサークルで集まった学生たちが、孤立した館で次々と殺されていく…そして、女性がタクシーに誘拐される事件の同時進行。違和感が多く提示されているので最後の種明かしがとても楽しめた。『今回はどんなトリックを見せてくれるのか?』という私の上から目線の期待は裏切られなかった。これを機にせめて『屍の命題』だけでも文庫化してくれないだろうか…

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    2023年03月02日
  • 卵の中の刺殺体 世界最小の密室

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    このシリーズが好きなので、今回も楽しませてもらいました。やはり探偵が人々の前ですべての謎を明かすシーンはいい。新しい仲間も増えて、次が楽しみ。
    短編についての解説で読みたくなったので、当分まとまりそうにはないから、それぞれ探してみようかな。

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    2022年02月01日
  • 卵の中の刺殺体 世界最小の密室

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     コンクリートでできた卵の中の死体や人間テーブルにされた死体、連続殺人鬼『ドリルキラー』に館で起きる密室殺人に天才かつ変人の名探偵というやり過ぎなまでに魅力的な謎が散りばめられた本格ミステリーで、『世界最小の密室殺人』と称すべき事件を含めた一連の事件の全容を奇想天外でありながら解決する探偵の推理劇と彼と筆記役のワトソンのやり取りが面白かった。

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    2025年02月11日
  • 友が消えた夏~終わらない探偵物語~

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     ナルホドそういうことなんだ。
     三者の結びつきに納得すると、構成の妙に感嘆。
     ただ、材料が充分にこなれているかというと、やや物足りなさもあるか。

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    2024年03月30日
  • エンデンジャード・トリック

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    次々と起きる密室殺人…、もうお腹いっぱいになるほど殺人事件が起きる。

    どうでもいいドラマや不要な話は全く無く、ひたすら”事件”、”推理”、”伏線”のみ。
    ここまで来るとキャラがどうのこうのと言うレベルではなく、クイズに近いかもしれない。

    しかし、意表をつくトリックに犯人設定&動機は、現実にはあり得ないかもしれないが、本格物としては文句なし。伏線は全てしっかり回収されているし”読者への挑戦”があるのも嬉しい。
    これだけ推理・本格物のネタが発表・発明されつくしてきた中で、読者へ挑戦する作者の心意気が嬉しい。
    次の作品も楽しみ。

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    2021年06月04日
  • 御城の事件~〈東日本篇〉~

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    贅沢なアンソロジー。
    お城好きにはたまらない。
    特に、冒頭の高橋由太さんの作品が私好み。
    大奥という特殊な世界で繰り広げられるドラマ。
    あのラストはたまらない。
    くぅぅぅ。
    他の作品も、バラエティに富んでいる。
    伝奇的なものあり、アリバイ崩し的なものあり。
    これがアンソロジーの醍醐味。

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    2020年05月02日
  • エンデンジャード・トリック

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    表題が「絶滅危惧種のトリック」という意味の本書は、大きな仕掛けが二つ用意されています。一つは予想の斜め上を行くトリックで度肝を抜かれましたが、もう一つはそれをやることによってしっちゃかめっちゃかになってしまった感じでモヤモヤした気持ちが残りました。とは言え、令和の時代にこういった古風なミステリを読めるのは貴重です。

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    2020年03月31日
  • エンデンジャード・トリック

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    気鋭のトリックメーカー門前さんが、タイトルに『トリック』と付けているからには、さぞかし自信のある新作なのだろうと思って読んだ。その通りだった。正にトリックありきのミステリ。トリックを成立させる一つの駒として人が死に、トリックを解明する為だけに探偵が存在する。清々しい程、他には何も無い(^-^)。読者への挑戦状を入れて、フェアな犯人当てを強調しているが、真の意味でトリックや犯人が分かる読者はいないだろう。但し、この著者は手掛かりの表示方法にクセがあるので、過去作を数作読んでいれば「はは~ん」と気付く事があると思うよ。

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    2020年03月18日
  • 友が消えた夏~終わらない探偵物語~

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    ネタバレ

    本文の最後を読み終えた後にタイトルの「友が消えた夏」に続くのは面白いと思った

    しかしこんな馬鹿馬鹿しい動機で仲間達を殺して行くのは流石に有り得んなと言う事で★3とした

    しかし犯人のリサーチ力には感嘆させられる
    探偵の蜘蛛手の友人の宮原に触手を伸ばすってお前は(犯人に対して)ルパン三世か?w
    自分の事を調べている探偵の存在も知らないのにその友人と知り合うって、都合が良過ぎるでしょ
    宮村の結婚相手って言うのは話しとしては面白いけれど、流石にこれは無いなと

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    2025年03月12日
  • 卵の中の刺殺体 世界最小の密室

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    探偵と建築家のバディ物。
    建築家の集めた情報を安楽椅子探偵が解決へと導く流れで、建築家の引っ込み思案だが人を観察する物語の進め方が順序立てていて読みやすい。
    ただ建物の説明がプロ目線からなのかなんだか回りくどいと言うかもっと簡潔ではいいのではと思えてしまう。
    伏線もいいし密室のトリックもいい、ああ確かにとなる。ただ最後のトリックや共犯はなぜ?だしなんでわざわざそんな事を?と選ぶ理由や手を組む理由がわからない。あれだけ自分語りをさせているし、ヘイトを集めるような人物描写をしているのだからその部分の匂わせがあっても?と思えてしまう。

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    2024年10月28日
  • 友が消えた夏~終わらない探偵物語~

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    一級建築士で探偵の蜘蛛手啓司は、相棒の宮村達也からある事件の記録を渡される。名門大学の演劇部員たちが、夏合宿の最中一夜にして白骨死体と化した衝撃的な事件だ。
    その詳細な記録は、連続窃盗犯の所持品から見つかった。犯人とされる人物の遺体も発見され、事件は一応の決着を見せてはいたのだが……。


    交互に進んでゆく2つの事件と、現代の探偵事務所での会話で展開するミステリ小説です。
    演劇部合宿で起こる連続殺人事件と、拉致事件についてが交互に書かれているのですが、それぞれスリリングで一体何が起こっているのか、事件同士はどう関係していくのか、少しずつ違和感を拾い集めながらハラハラしつつ最後まで読めました。

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    2024年07月02日
  • 卵の中の刺殺体 世界最小の密室

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    相変わらず建物の描写がわかりにくい。名探偵がワトソン役に冷たいのも気に入らない。犯人が共犯なのも理由が分かりにくい。叙述トリックの理由がワトソンの宮村が記述者としてポンコツだからというのは笑えた。にしてもこの殺人は無意味だな。

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    2024年05月20日
  • エンデンジャード・トリック

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    ネタバレ

    この珍名の探偵、何で覚えてなかったのかな。
    浜崎が晃子を殺した動機は?
    双子を使った犯罪を双子の片割れの警部が担当するとは。
    キューブハウスの採算が採れるほど、殺人の依頼があるだろうか。

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    2024年02月25日
  • 友が消えた夏~終わらない探偵物語~

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    文庫王国・ミステリ部門1位。著者のことは知らなかっただけど、さもありなん、文庫は本作が初とのこと。2つのパートが交互に描かれるんだけど、かなり後になるまで、何が起こっているのか分からないまま。それぞれがスリリングな展開だから、細かい部分は気になれど、読まされる。大学サークルパートについては、序盤の会話があまりにバカバカしくて萎えるし、一方も、『これ、ひょっとしてスーパーナチュラルが絡んでる⁇』って身構えてしまう。そのままだと最低評価になっちゃうんだけど、最後の種明かしで上手くどんでん返され、なるほどとなっちゃう。結構面白し。

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    2024年01月05日
  • 友が消えた夏~終わらない探偵物語~

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    過去の2つの出来事と現在の話が交互に書かれている。過去の話が交差し始めるまでは話のテンポが遅く、ちょっとモヤモヤイライラしました、、笑
    中盤くらいから次々に事件が起こり、今何がどうなってるんだ?!と、読んでは整理してを繰り返してました。トリックというか、作中にもある通り、読み手がどう受け取るかで見方が変わるのは面白かったです。これで解決に向かうのか、、?と思いきや、いやこれはどっちなんだ??と、最後のページとタイトルを眺め、モヤモヤした気持ちのまま終了。これはシリーズものなんですかね?最後どうなったのか気になるのと、その設定ならここはどうなるんだ?という疑問も多々残っているため、続編が出るのな

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    2023年10月22日
  • 友が消えた夏~終わらない探偵物語~

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    初めての作家さん。密室ミステリーで鮎川賞受賞と言う事で期待して読み始めたが、トリックなどが詰め込み過ぎてて消化不良気味。疲れた、が正直な感想。

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    2023年05月21日
  • 卵の中の刺殺体 世界最小の密室

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    冒頭を読んで、期待が膨らんだ分、最後は拍子抜けしたのが、正直なところ。解説にも書かれていたけど、ちょっとトリックがくどいと言うか、突拍子ないと言うか。
    理論的ではあるけど、もっとパズル的なものを期待してただけに残念な感じがした一冊。

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    2023年03月30日
  • エンデンジャード・トリック

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    初めてこの作者さんの本を読んだけど、これシリーズものだったんですね。
    キューブハウスと呼ばれるゲストハウスで起きた過去の2件の殺人事件を調べるためにやってきた蜘蛛手と宮村。しかし泊まってた客が次々と密室で殺害され…。

    あまりにも死んじゃいすぎて、登場人物いなくなっちゃうじゃん??と思うくらい。
    最後のトリック壮大すぎて、図解あってもちょっとイメージ掴みづらかった…

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    2023年03月11日