【感想・ネタバレ】友が消えた夏~終わらない探偵物語~のレビュー

あらすじ

一級建築士で探偵の蜘蛛手啓司は、相棒の宮村達也からある事件の記録を渡される。名門大学演劇部の劇団員たちが、夏合宿中、一夜にして首なし白骨死体と化した衝撃的な事件。その詳細な記録が、連続窃盗犯の所持品から見つかったのだ。犯人と目された人物の死体も発見され、事件は一応の決着を見ていたのだが――。本格界の鬼才が剛腕から放つ前代未聞のトリック!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

前作(卵の中の刺殺体)が微妙な出来だったので心配だったが、今作は面白かった。

毎回建築探偵らしく建物を使った大胆なトリックがほどこされているので、注意して読んでいたが今回はほぼかんけいなかった(笑)。その点も今までの読者の心理を逆手にとっていて良いと思う。
ただタクシー編はもうちょっとあっさり書かれていてもよかったのかな。

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2023年05月29日

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門前さんの新作を文庫書き下ろしで読める!それだけですでに胸アツ。大学のサークルで集まった学生たちが、孤立した館で次々と殺されていく…そして、女性がタクシーに誘拐される事件の同時進行。違和感が多く提示されているので最後の種明かしがとても楽しめた。『今回はどんなトリックを見せてくれるのか?』という私の上から目線の期待は裏切られなかった。これを機にせめて『屍の命題』だけでも文庫化してくれないだろうか…

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2023年03月02日

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 ナルホドそういうことなんだ。
 三者の結びつきに納得すると、構成の妙に感嘆。
 ただ、材料が充分にこなれているかというと、やや物足りなさもあるか。

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2024年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本文の最後を読み終えた後にタイトルの「友が消えた夏」に続くのは面白いと思った

しかしこんな馬鹿馬鹿しい動機で仲間達を殺して行くのは流石に有り得んなと言う事で★3とした

しかし犯人のリサーチ力には感嘆させられる
探偵の蜘蛛手の友人の宮原に触手を伸ばすってお前は(犯人に対して)ルパン三世か?w
自分の事を調べている探偵の存在も知らないのにその友人と知り合うって、都合が良過ぎるでしょ
宮村の結婚相手って言うのは話しとしては面白いけれど、流石にこれは無いなと

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2025年03月12日

Posted by ブクログ

一級建築士で探偵の蜘蛛手啓司は、相棒の宮村達也からある事件の記録を渡される。名門大学の演劇部員たちが、夏合宿の最中一夜にして白骨死体と化した衝撃的な事件だ。
その詳細な記録は、連続窃盗犯の所持品から見つかった。犯人とされる人物の遺体も発見され、事件は一応の決着を見せてはいたのだが……。


交互に進んでゆく2つの事件と、現代の探偵事務所での会話で展開するミステリ小説です。
演劇部合宿で起こる連続殺人事件と、拉致事件についてが交互に書かれているのですが、それぞれスリリングで一体何が起こっているのか、事件同士はどう関係していくのか、少しずつ違和感を拾い集めながらハラハラしつつ最後まで読めました。
帯で「三冊分のトリックが詰め込まれた」と豪語するだけあって、確かに数冊に分けても成立するだろうボリューム。少々盛り過ぎのきらいもありますが、間違いなく贅沢であり力作です。

演劇部合宿事件の冒頭だけ、ちょっと学生さんたちの陽キャノリが強くて疲れたかも(笑)

本当は蜘蛛手探偵シリーズの中の一冊で、この前にも何冊か出ているそうですが、知らずにこちらから読んでしまいました。まあ探偵と相棒の関係などが分からないことを除けばそれほど支障はなかったです。既刊には手に入り辛い本もありますので、読める所から読んでも良いかも。

これは、この本の後も別の事件に続く予定なのかな? だとしたら、そちらも楽しみです。

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2024年07月02日

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文庫王国・ミステリ部門1位。著者のことは知らなかっただけど、さもありなん、文庫は本作が初とのこと。2つのパートが交互に描かれるんだけど、かなり後になるまで、何が起こっているのか分からないまま。それぞれがスリリングな展開だから、細かい部分は気になれど、読まされる。大学サークルパートについては、序盤の会話があまりにバカバカしくて萎えるし、一方も、『これ、ひょっとしてスーパーナチュラルが絡んでる⁇』って身構えてしまう。そのままだと最低評価になっちゃうんだけど、最後の種明かしで上手くどんでん返され、なるほどとなっちゃう。結構面白し。

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2024年01月05日

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過去の2つの出来事と現在の話が交互に書かれている。過去の話が交差し始めるまでは話のテンポが遅く、ちょっとモヤモヤイライラしました、、笑
中盤くらいから次々に事件が起こり、今何がどうなってるんだ?!と、読んでは整理してを繰り返してました。トリックというか、作中にもある通り、読み手がどう受け取るかで見方が変わるのは面白かったです。これで解決に向かうのか、、?と思いきや、いやこれはどっちなんだ??と、最後のページとタイトルを眺め、モヤモヤした気持ちのまま終了。これはシリーズものなんですかね?最後どうなったのか気になるのと、その設定ならここはどうなるんだ?という疑問も多々残っているため、続編が出るのなら読みたいです。
サイコパス要素もあったり、仕掛けも面白かったのですが、ちょっと読みづらかったなぁという感想を持ちました。(初めて触れる作風だったからかもしれないです)

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2023年10月22日

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初めての作家さん。密室ミステリーで鮎川賞受賞と言う事で期待して読み始めたが、トリックなどが詰め込み過ぎてて消化不良気味。疲れた、が正直な感想。

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2023年05月21日

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門前典之氏は鮎川賞の受賞者でありながら創元社や講談社、今回の光文社といった、メジャー系とはあまり縁のなかった作家さんで、迂生も今作が初読み。ミステリ的には、帯に「三冊分のトリック」とあるように、トリックやアイデアが惜しげもなくつぎ込まれていて、力作なのは分かる。ただ、無理矢理アイデアを詰め込んだような印象があって、見せ方がうまくないような。密室のトリックもそれぞれ突っ込みどころが多いのだが、これは味だと思います。残念なのは犯行の動機で、さすがにこれはないかな。

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2023年02月27日

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