倉井眉介のレビュー一覧
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ネタバレ自分のミスで仕方なかったとはいえやはり映画よりも原作を先に読みたかったなああ。
エンディングが違ったけど、映画のエンディングは結構印象的で、映画として私は好きやった。そもそも映美のキャラクターが全然違ったと思う。設定というか前提の状況もちょっと違ったかな。
小説としては、普通に読みやすかったしある程度面白く読めた。ただやっぱりミステリ小説としてはもうちょっと緻密さとか盛り上がりとかあっても良かったよなとも思う。最後、二宮と戸城で日にちにズレがあるってわかったとき、大晦日の蕎麦屋で「生還したかつての誘拐被害者たち、四人の死が顔写真付きで」て書かれてて、それおかしくない…?この日が大晦日でこの後 -
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ネタバレたまたま目についたので借りました。
このミス大賞ということで期待大。
ややグロい描写もあり、
ホラー&サスペンス系かと思いきや、
途中から唐突にSF的展開になるところでやや置いてかれた感はある。
作中作の「怪物の木こり」がなかなか味わい深く、
よく出来た寓話になっています。
-----------ここからネタバレ-------------
構成の妙により、
剣持が怪物とは分かりにくい描き方になっていました。
とはいえ、登場人物が大して多くないので、
最後の方になると自然と絞られてきてしまうのですが。
嵐子と彰の視点が短いスパン -
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「怪物の木こり」の続編と思いきや、別の物語。
設定は、あかね町は人殺しの町で、人殺しがたくさんいるが、住民は見て見ぬふりをしているというもの。
高校生の主人公の良太はある日、夜の公園で殺人を目撃。そこで、暗視ゴーグルをつけた先輩と呼ばれる女性に救われます。
先輩曰く、この町では多くの殺人が日常的に行われているとのこと。
警察に通報すれば殺されるとのこと。
それは真実なのか?
良太は徐々に住民の違和感を感じ始めます。
考えすぎの妄想なのか、真実なのかが面白い。
そんな中、先輩の失踪、ゴミ袋おばさんのくだりは盛り上がりました。
そして、ラストの姉の婚約者の語りが刺さります。
-見て見ぬふ -
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第17回「このミステリーがすごい」大賞受賞作
「このミス」シリーズははずれが多いと思っていたけど、最近は楽しめます。
本作も楽しめました。
設定も面白い。サイコパスVS連続殺人鬼「脳泥棒」
前半はややグロい(笑)
良心の呵責なく、日常的に殺人してきたサイコパス弁護士の二宮。
ある日、「怪物マスク」を被った男に斧で襲われます。
ぎりぎり助かった二宮は、警察には届けず、自ら男を探し出して復讐することに。
サイコパスっぽい(笑)
さらに、ちまたでは、頭部を勝ち割って、脳を持ち去る連続猟奇殺人=脳泥棒事件が続いています。
脳泥棒を警察と二宮が交互に場面を変えながら追っていくという設定。
脳泥棒は -
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ネタバレあかね町に引っ越してきたばかりの高校生・辻浦良太は夜の公園で殺人を目撃した。そこで出会った女性「先輩」に信じがたい話を聞く。あかね町では殺人事件が日常的に起きているが、死体が見つからないので事件にならない。通報すると報復にあい、命を狙われる。住人たちは見てみぬふりをしている。話を聞いてから街ゆく人々に対して殺人の気配とも言うべき違和感を感じられて仕方がない。良太は同じよう殺人を警戒する先輩と親しくなっていくが、ある日先輩が姿を消し…。
殺人者だらけの町という特殊すぎる設定。受賞作の『怪物の木こり』もだいぶ特殊な設定の主人公だったけれど、今回はそれを上回ると思った。後半、良太が危険を顧みず姿を消