林香里のレビュー一覧

  • メディア不信 何が問われているのか

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    2017年出版の書籍なので、幾分情報が古いが、2025年の今起きている様々な問題ー例えばトランプの再選、行き過ぎたリベラリズムへの反動、ワンクリック主義とも言えるネットの視聴数稼ぎによる選挙への影響などーが既にここで問題視されている。アメリカ、ドイツ、英国民のメディア認識を通して見えてくる、日本人の特異性など、いろいろ考えさせられることの多い本だった。著者の鋭利な分析と明晰な解説は示唆に富み、現代のメディアに係る諸問題を理解するのに大いに役立つ。
     SCLエレクションズ社が所有しているCambridge Analytica 社は、集めた個人情報を元に人心と行動をコントロールし、トランプ当選に

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    2025年05月07日
  • いいね! ボタンを押す前に――ジェンダーから見るネット空間とメディア

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    メディア表現とダイバーシティーを抜本的に検討する会を(MEDI)の一作目、足をどかしてくれませんか
    はまだ読んでいない。
    自分もSNSとの関わり方に反省と戸惑いが多く、また、特に悪い方の、声が大きい方の少数者の言説やネットを超えた実力行使など、スマートなネット社会になっていないことへの怒り、無力感、戸惑いもあり、皆が当たり前にスマホをもちSNSを使いながら貧困や困窮や困惑を覆い隠していることや、国境越えた犯罪集団のツールとして活躍していることなど踏まえ、興味深い論説とインタビュー読んだ。

    ハンナアーレントが引かれ、
    公共的領域に必須な価値として提示した複数性plurality
    全体主義に対置

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    2023年02月12日
  • メディア不信 何が問われているのか

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    メディアと大衆、メディアと国家の関係性が説明されている。国によってメディアのポジションや意義が異なる点が興味深かった。

    ◯ドイツ
    欧州各国と比較しても、メディアの信頼度は高い。ナチスの反省から「リベラル・コンセンサス」が形成され、多くのメディアは保守的な発言を忌避する。しかし難民危機、欧州統合への懸念から、極右勢力の台頭も目立ち、リベラル派メディアの地位を脅かす存在にまでなっている。

    ◯イギリス
    階級社会という特徴がメディアにもよく出ている。イギリスでは発行部数の多さ=信頼できるメディアという方程式にはならず、むしろ反比例しており、ジャーナリズムの質が高いThe Guardianなどは発行

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    2021年07月19日
  • メディア不信 何が問われているのか

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    日本・米国・英国・ドイツ各国それぞれが抱える、似たようで異なる「メディア不信」についての観察・分析がメイン。そこから帰結される課題と解決策は圧巻。ソーシャル・メディアの台頭による影響にも言及され、メディアへの信頼度が低下し続ける現代において必須の教養と言える。良書。

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    2021年03月19日
  • メディア不信 何が問われているのか

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    メディアをめぐる各国の状況について目配りのきいた解説を展開。気付かなかった視点からの指摘も多く、非常に参考になる。
    ただし、唯一の欠点と思われるのが、日本のメディア不信をメディアへの無関心ととらえている点。無関心であることの原因は社会参加への意欲がないからではなく、メディアの側の作為的な番組制作に利用されることを嫌っているからではないか?そこにはメディアの独善性があるのだが、その点には著者の指摘は一切ない。残念である。

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    2017年11月26日
  • いいね! ボタンを押す前に――ジェンダーから見るネット空間とメディア

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    ネット空間はもともと人を効率化させ、分断する仕組み
    アテンションエコノミー→注意を引く
    触れる情報がアルゴリズムによってコントロールされた1種の泡の中にいるような状況
    →フィルターバブル
    同じような価値観の人の意見ばかり反響しあって増額されていく
    →エコーチェンバー
    無意識バイアスが、自分の表現に出る
    アテンションエコノミー
    →アルゴリズムに巧妙に仕組まれている
    オンラインハラスメント
    日本の萌えキャラ、美少女キャラはおかしい。
    性的搾取の助長

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    2024年08月21日
  • メディア不信 何が問われているのか

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    ‪フェイクニュースや「マスゴミ」という言葉など揺らぐメディアへの信頼を考察した1冊。独英米3ヶ国の実情が知らないことばかりで面白いし、そこと日本の比較で浮かび上がる「不信というより無関心」には暗い気持ちに。かといってただ感情的にメディアを攻撃するのも違う。色々考えさせられるよなぁ…‬

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    2018年01月22日
  • メディア不信 何が問われているのか

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    メディアの国際比較である。日本におけるメディアの無関心は言い当てている。教育とは関係ないので教員養成ではすぐには使えないが、応用はできると考えられる。

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    2018年01月06日
  • 〈オンナ・コドモ〉のジャーナリズム ケアの倫理とともに

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    自分の責任というベクトルはどこへ向けるべきなのか。『正義の倫理』という視点に対立軸として、『ケアの倫理』という視点を提示する。コミュニティーに属することが叫ばれる中、この『ケアの倫理』の考え方は持っておきたい。自己責任で物事を片付けられるのは、一部の人だけのように思われる。そして、それは自立した大人になることをやめる、ということではなく、大事にする価値観の違いだと思う。

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    2011年03月07日
  • ジェンダーで学ぶメディア論

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    15名の多数の著者がそれぞれ述べたものである。どれが学生に役立つかわからないが、ジェンダーについて卒論でテーマを探す人には役立つのかもしれない。実証的ではないので、社会学としてはいいのかもしれない。

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    2023年04月17日
  • ジェンダーで学ぶメディア論

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    大学テキストを目指したもので記述は薄めでそんなに濃い話はなさそう。田中東子先生が「表象」を定義しているのが目につく。

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    2023年04月10日
  • いいね! ボタンを押す前に――ジェンダーから見るネット空間とメディア

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    若干これ自体がゴシップ感ないかね?と思う部分もある。

    が、後半の、実務的な内容(なぜジェンダーでは間違いが起きやすいのか)は、新発見(Netflixのリスペクトトレーニング)もあり、面白かった。

    『スマホ・デトックスの時代』読もう。

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    2023年02月20日
  • メディア不信 何が問われているのか

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    各国のメディア不信の動向を掴むことができる。複数の調査データに基づいており、参考になる。

    一部、個人的見解や説明不足な箇所もあるが、入門書としてはよい。

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    2020年02月20日
  • メディア不信 何が問われているのか

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    序章 「メディア不信」―何が問題か
    第1章 「うそつきプレス!」―ドイツの右翼グループの台頭
    第2章 大衆紙の虚報とBBCの公平性―英国のEU離脱決定
    第3章 大統領が叫ぶ「フェイク・ニュース!」―分裂する米国社会
    第4章 静かな「メディア不信」―日本のメディア無関心
    第5章 ソーシャル・メディアの台頭―揺らぐ先進諸国の民主主義
    終章 ポピュリズムと商業主義に蝕まれる「言論空間」

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    2019年12月22日
  • メディア不信 何が問われているのか

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    ドイツ、英国、米国、そして日本の4ヶ国を比較してメデイア不信について書いた本。

    格差社会から生まれた症状であるメディア不信だが、
    中でも日本の無関心による静かなメディア不信という指摘は新鮮だった。

    欧米と日本とのメディア不信で大きく異なる点は、そこに市民が存在するかどうか

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    2019年06月30日
  • メディア不信 何が問われているのか

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    ネタバレ

    英国,ドイツ,米国,日本でのマスコミ(メディア)の違いとそれへの信頼の違いが分かった。

    高給取りなのに不勉強な人たちだから良くなることはないのではないか。

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    2017年12月18日
  • 「女子供」のいない国 中高年男性社会は変われるか

    全て自身の感想
    根拠は全て都合の良いものだけを取捨選択する手抜きぶり、本としても女性社会の向上としても三流

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    2022年04月06日