林香里のレビュー一覧
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メディアと大衆、メディアと国家の関係性が説明されている。国によってメディアのポジションや意義が異なる点が興味深かった。
◯ドイツ
欧州各国と比較しても、メディアの信頼度は高い。ナチスの反省から「リベラル・コンセンサス」が形成され、多くのメディアは保守的な発言を忌避する。しかし難民危機、欧州統合への...続きを読むPosted by ブクログ -
日本・米国・英国・ドイツ各国それぞれが抱える、似たようで異なる「メディア不信」についての観察・分析がメイン。そこから帰結される課題と解決策は圧巻。ソーシャル・メディアの台頭による影響にも言及され、メディアへの信頼度が低下し続ける現代において必須の教養と言える。良書。Posted by ブクログ
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メディアをめぐる各国の状況について目配りのきいた解説を展開。気付かなかった視点からの指摘も多く、非常に参考になる。
ただし、唯一の欠点と思われるのが、日本のメディア不信をメディアへの無関心ととらえている点。無関心であることの原因は社会参加への意欲がないからではなく、メディアの側の作為的な番組制作に利...続きを読むPosted by ブクログ -
フェイクニュースや「マスゴミ」という言葉など揺らぐメディアへの信頼を考察した1冊。独英米3ヶ国の実情が知らないことばかりで面白いし、そこと日本の比較で浮かび上がる「不信というより無関心」には暗い気持ちに。かといってただ感情的にメディアを攻撃するのも違う。色々考えさせられるよなぁ…Posted by ブクログ
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メディアの国際比較である。日本におけるメディアの無関心は言い当てている。教育とは関係ないので教員養成ではすぐには使えないが、応用はできると考えられる。Posted by ブクログ
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自分の責任というベクトルはどこへ向けるべきなのか。『正義の倫理』という視点に対立軸として、『ケアの倫理』という視点を提示する。コミュニティーに属することが叫ばれる中、この『ケアの倫理』の考え方は持っておきたい。自己責任で物事を片付けられるのは、一部の人だけのように思われる。そして、それは自立した大人...続きを読むPosted by ブクログ
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15名の多数の著者がそれぞれ述べたものである。どれが学生に役立つかわからないが、ジェンダーについて卒論でテーマを探す人には役立つのかもしれない。実証的ではないので、社会学としてはいいのかもしれない。Posted by ブクログ
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各国のメディア不信の動向を掴むことができる。複数の調査データに基づいており、参考になる。
一部、個人的見解や説明不足な箇所もあるが、入門書としてはよい。Posted by ブクログ -
序章 「メディア不信」―何が問題か
第1章 「うそつきプレス!」―ドイツの右翼グループの台頭
第2章 大衆紙の虚報とBBCの公平性―英国のEU離脱決定
第3章 大統領が叫ぶ「フェイク・ニュース!」―分裂する米国社会
第4章 静かな「メディア不信」―日本のメディア無関心
第5章 ソーシャル・メディアの...続きを読むPosted by ブクログ -
ドイツ、英国、米国、そして日本の4ヶ国を比較してメデイア不信について書いた本。
格差社会から生まれた症状であるメディア不信だが、
中でも日本の無関心による静かなメディア不信という指摘は新鮮だった。
欧米と日本とのメディア不信で大きく異なる点は、そこに市民が存在するかどうかPosted by ブクログ -
英国,ドイツ,米国,日本でのマスコミ(メディア)の違いとそれへの信頼の違いが分かった。
高給取りなのに不勉強な人たちだから良くなることはないのではないか。Posted by ブクログ