本山聖子のレビュー一覧

  • おっぱいエール

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    素直に面白かった。スイスイ読めて、読後は爽やかでした。文章の書き方が嫌味はなくて とても心地よかったです。

    歳をとってすごく涙脆くなったからでしょうか、読みながら沢山共感の涙を流してしまいました。

    主人公達に起こる出来事、それに対して主人公達が感じる事、細かい事殆どに深く共感し、とても怖いけれども疑体験したような、そんな気分です。

    作者の本山さんは 奥底で凄く優しい気持ちの方なんだろうなと思ってしまったほどでした。

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    2020年05月12日
  • おっぱいエール

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    妊活をして子供を授かった私にとって、読み出しから共感できる内容であったのですらすらと読み進めることができました。読み進めていくうちに乳がんをテーマにした話だと知り苦しくなって途中で読むのをやめようかと思いました。けど、苦悩の中1日1日を大切に生きて、わかちあえる仲間と出会い強く生きていく3人の姿にとても勇気づけられました。3人ともの今後がとっても気になりました。

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    2020年03月18日
  • おっぱいエール

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    百花25歳、妊活を始めた矢先に乳がん発覚。菜那32歳、造り酒造の嫁、育児に奮闘中で乳がん発覚。柚子29歳、花嫁健診で乳がん発覚後に婚約破棄。離れたところで生活する3人は闘病ブログを通じて知り合い思い切って温泉旅行に行くことに。同じ立場であるから心に響く答えが返ってくる。自らも闘病の経験があるからこそ書けた作品。

    ※(ガンが)見つかってラッキーやと思うことやで。こっから先は不運を嘆くのではなく、いかに幸運を探せるかが大事やで

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    2025年05月23日
  • 受精卵ワールド

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    現在、不妊治療をしていて、ゴールの見えない治療や、周囲からの「子どもはまだ?」という発言、子どものいる夫婦のどうしても届かない幸せを聞いたり見たりし悩んでいましたが、この本を読み、治療をしてくださっている方も同様に悩んでいるのかもしれないと思いました。

    と、同時に、人は子どもを持つことでしか幸せになれないことはない、父親母親になることだけにこだわって生きなくてもいいと思わせてくれる本でした。

    もし、死んだ後、天国で映画を観るのであれば、子どもがいようといまいと、夫と笑って見れればいいなと思いました。

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    2025年02月24日
  • 受精卵ワールド

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    培養士さんのお話。不妊治療・がん治療・育児の経験者の著者のため、不妊治療に関して多面的に書かれている。

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    2024年08月31日
  • 受精卵ワールド

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    題名がインパクト強すぎたので手に取り読みました。
    胚培養士という職業は知ってましたが、詳しい内容までは知らず、こんなにも神経を使う仕事なのか…と初めて知りました。
    あと網子がいい人過ぎる。こんな友人に出会えたことがもう幸の幸せの1つなんだよと伝えたい。

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    2024年06月16日
  • 受精卵ワールド

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    ちょうど妊活をしていて、病院に通い始めたからこそ身近に感じる場面もあった。授かることへの難しさと毎月期待する気持ちがあって、分かっていても心が折れそうになる。そんな時に私たち夫婦以外のいわゆる他人なのに赤ちゃんの誕生を強く祈ってくれる存在がいるのだと知った。
    主人公のお兄ちゃんが幸せに暮らしていますようにと願いたくなる。親友の網子が思いっきり言葉にしてくれて、気持ちよかった。きっと主人公もその勢いで殻を破れたのかなと思う。
    いつか、たくさんの奇跡の旅を経て私たちのもとに来てくれますように。

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    2024年03月13日
  • 受精卵ワールド

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    小野寺史宜サークル仲間にオススメ頂きました(^^)

    主人公は胚培養士で、不妊治療のクリニックが舞台。

    本当に新しい命が誕生するってとても尊いことだと思わされるし、だからこそ自分の人生も人の人生もありのままで素敵なんだと思いたいなと(^^)

    花岡さんが校長先生の代わりに医者になった話は泣けたし、網子が公園で一気にまくしたてるシーンも良い。
    そして桐山くんもジワジワ良い。

    心優しいお兄ちゃんがハッピーになってくれますように。

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    2024年02月20日
  • 受精卵ワールド

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    新聞の新刊紹介で知り読んでみた。想像してた以上に面白かった。主人公は胚培養士のお仕事をしてる女性。

    胚培養士とは、医師の指導の下で顕微受精や体外受精などの生殖補助医療を行う医療技術者。
    生命の源を作り出すお仕事なのに、国家資格ではないと知り、ちょっと残念な気持ちになった。

    読んでみて、改めて不妊治療が女性にとっていかに負担が大きいかを再認識させられた。
    例え不妊治療代が無料になったとしても、女性の身体への負担は無しにはならない。辛いな…。

    不妊治療の話。知らなくてもいいが、出来れば知っておくべきだなと思った。

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    2024年01月29日
  • 受精卵ワールド

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    自分も1年半くらい不妊治療を続けていて体外受精までしたけれどなかなか思うような結果が出ず…。読んでいてものすごく共感する部分が多くて、思わず泣いてしまう場面もありました。
    私も不妊治療してなければ培養士という仕事をされている人たちのことなんて知らないままだったと思います。

    妊娠が成立するまでにいくつものハードルがあって、妊娠判定で陽性になったとしても、その後胎嚢の確認、心拍の確認をして、といういくつもクリアしなければならない壁がある。産まれてくるまで何があるか分からないんですよね。
    そう思うとそんな数々の難関をクリアして産まれてきたひとりひとりの命ってとても大切だなと感じます。
    そんな命のス

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    2023年10月15日
  • おっぱいエール

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    小説宝石新人賞を受賞された本山聖子さんのデビュー作品。

    読んでいて何度も涙が溢れた。
    人生は一筋縄では行かない事くらい解っている。

    いきなりの癌宣告、どこかで自分は大丈夫と高を括っていてもそれは突然現れやがる。

    作中に登場する3人の女性達からの、何故自分が?の思いが痛いくらい伝わる。
    一番不安なのは本人なのに自分ファーストの夫や姑、心無い言葉を投げつける医師や友人、彼女たちの心中を想うと悔しさで泣ける。

    若年性乳がんを経験した著者が描く事で物語はリアルだ。

    同じ経験をした同士に出逢えた事が救い。

    心からエールを送りたい。

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    2023年02月15日
  • おっぱいエール

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    高校時代の同級生と結婚し、妊活を始めたばかりの百花、25歳。

    老舗造り酒屋の長男の嫁として、不妊治療の末に授かった幼い娘の育児に奮闘中の菜都、32歳。

    花嫁健診で乳がんが見つかり婚約破棄され、術後3年が経過した独身の柚子、29歳。

    そんな若年性乳がんを患い闘病中の3人の女性の、妊活だったり、子育てだったり、夫婦関係だったり、友情だったり、恋愛だったり…治療のことや仕事のことや将来のこと、などなど…とてもリアルな心情が描かれています。テーマはとても重く、描かれる内容はリアルなんですが、とても明るく軽い読み心地で、読後は爽快感すら感じられました。

    とても読みやすくて、おもしろかったし良かっ

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    2022年04月17日
  • おっぱいエール

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    若い3人の乳癌を患う女性。
    それぞれの話が4話目にひとつになる。

    癌にもいろいろあるけど、乳癌、子宮癌、辛い。
    恋愛、結婚、出産、仕事
    沢山のあるはずの未来を狭められ、悩み、苦しみ、前を向く3人の姿を応援せずにはいられない。

    少しでも沢山の幸せな時間を過ごせますように。

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    2022年02月13日
  • おっぱいエール

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    自分のことになってみないと、本当のことって理解できない。加齢に関することであれば、「あぁ、母親が言っていたな」とか思い出せるけどね〜。
    普段の生活でも想像力って大事。

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    2021年05月31日
  • おっぱいエール

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    おっさんには、恥ずかしいタイトル。
    電子書籍で購入、こっそりと読む。

    若くして乳がんを患った百花、菜都、柚子の3人。
    3人は闘病ブログを通じて知り合い、一緒に金沢を旅行することになるー

    泣いて、怒って、笑いながら読んだ。
    強く生きる3人の女性に、困難に立ち向かう勇気をもらえる。

    乳がんを患うと、出産をどうするか、迫られることになる。妊孕性の保存とか、ホルモン療法するかしないかとか、大きな選択を突きつけられる。
    ましてや、日本社会は、男性より女性の方が生きづらい社会だ。
    ただ、がんの治療に専念すればいいわけではない。様々なジェンダー問題が浮き彫りになる。

    だから、男性こそ読むべき本だと思

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    2021年02月07日
  • おっぱいエール

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    願わくば、自分とは縁がないでほしい「癌」。けれど人生何が起こるかわからない。

    未来予想図は何度だって修正可能だと言う、高校時代の先生。何かあったら駆けつけてくれる実母。居場所を残しておいてくれる職場の上司。

    過酷な人生にも支えはある。
    SNSの出会いも、かけがえのない存在になったりしてね。

    自分にとって大切な存在を、改めて大事にしたくなった。



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    2021年02月01日
  • おっぱいエール

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    今まで乳がんの話を読んでいても
    「おっぱいをなくすこと」への怖さって
    あまり想像できなかったんだけど
    この作品は 本当に響きました
    今まで 漠然と大変なんだな
    とだけ思っていたことが
    具体的に 自分ならどうするだろうと

    パートナーとの関係も
    より深くなる人 もいれば
    乳がんのことを受け入れられない人もいる

    死について考え
    そして乳がん特有の
    おっぱいとの決別について考える

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    2020年11月27日
  • おっぱいエール

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    乳がんって切って取ってしまえば
    後はどんどん元気になって
    なんてことないものだと
    勝手なイメージを持っていたけど。

    こんなに、こ~んなに
    想像を絶する葛藤があったなんて…

    女性にとって大切なことが
    全部、根底から覆ってしまう病なのだと
    それぞれ立場の違う3人の目線で描かれていて
    本当によく理解できた。

    はぁ、認識不足も甚だしいと
    情けないよ、自分。

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    2020年07月18日
  • おっぱいエール

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    乳ガンを患ってしまった三人の女性の物語。
    置かれている環境はそれぞれ違うけれど、SNSが三人を結びつけてくれる。
    乳ガンはガンの中でも比較的生存率が高いように感じるけれど、当事者になったときはきっとそんな数字は何の意味も持たなくなるのだろう。
    そして家族や友人の支えは絶対に必要だ。
    自分がなってしまうことは考えたくないけれど…。

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    2020年06月02日
  • 受精卵ワールド

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    ネタバレ

    不妊治療を題材にした小説はいろいろあれど、そのお手伝いをしている胚培養士を主人公にした小説は初めて読むかもしれない。主人公は結婚願望も、出産願望もなくおまけに第三者の精子提供で生まれた子供という出自もありわりとひねくれているというかなんというか……。

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    2025年03月11日