本山聖子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フォロワーさんの本棚で見かけ、興味を惹かれて手に取った一冊。
舞台は、不妊治療を支える「胚培養士(はいばいようし)」という、普段はあまり耳にすることのない生殖医療の世界だ。
一見すると重たくて敷居が高そうなテーマだけど、全体的に明るいタッチで描かれていてスルスルと読めちゃいました。
不妊治療の原因は女性側にあると思われがちだが、実際には男性側に要因があることも多いと知った。本来、夫婦で同じスタートラインに立っているはずなのに、いつの間にか女性だけが孤独に走り続け、心身を削っている現実がリアルに描かれている。男性側の「協力してやっている」という無自覚な傲慢さや、親世代の「孫の顔が見たい」という -
Posted by ブクログ
自分も1年半くらい不妊治療を続けていて体外受精までしたけれどなかなか思うような結果が出ず…。読んでいてものすごく共感する部分が多くて、思わず泣いてしまう場面もありました。
私も不妊治療してなければ培養士という仕事をされている人たちのことなんて知らないままだったと思います。
妊娠が成立するまでにいくつものハードルがあって、妊娠判定で陽性になったとしても、その後胎嚢の確認、心拍の確認をして、といういくつもクリアしなければならない壁がある。産まれてくるまで何があるか分からないんですよね。
そう思うとそんな数々の難関をクリアして産まれてきたひとりひとりの命ってとても大切だなと感じます。
そんな命のス -
Posted by ブクログ
高校時代の同級生と結婚し、妊活を始めたばかりの百花、25歳。
老舗造り酒屋の長男の嫁として、不妊治療の末に授かった幼い娘の育児に奮闘中の菜都、32歳。
花嫁健診で乳がんが見つかり婚約破棄され、術後3年が経過した独身の柚子、29歳。
そんな若年性乳がんを患い闘病中の3人の女性の、妊活だったり、子育てだったり、夫婦関係だったり、友情だったり、恋愛だったり…治療のことや仕事のことや将来のこと、などなど…とてもリアルな心情が描かれています。テーマはとても重く、描かれる内容はリアルなんですが、とても明るく軽い読み心地で、読後は爽快感すら感じられました。
とても読みやすくて、おもしろかったし良かっ -
Posted by ブクログ
おっさんには、恥ずかしいタイトル。
電子書籍で購入、こっそりと読む。
若くして乳がんを患った百花、菜都、柚子の3人。
3人は闘病ブログを通じて知り合い、一緒に金沢を旅行することになるー
泣いて、怒って、笑いながら読んだ。
強く生きる3人の女性に、困難に立ち向かう勇気をもらえる。
乳がんを患うと、出産をどうするか、迫られることになる。妊孕性の保存とか、ホルモン療法するかしないかとか、大きな選択を突きつけられる。
ましてや、日本社会は、男性より女性の方が生きづらい社会だ。
ただ、がんの治療に専念すればいいわけではない。様々なジェンダー問題が浮き彫りになる。
だから、男性こそ読むべき本だと思