高橋真樹のレビュー一覧
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ネタバレすごく分かりやすく情報がまとめられていて、本当に勉強になった。現在パレスチナで何が起きているのか、起きていることの原因は何なのか、歴史をさかのぼって端的に示してくれるので、これまでよく分からなかった点が一気に繋がった。
パレスチナの人々の、あらゆる権利が侵害されていて、ショックで頭がついていかなくなってくる。疑問点は後半の解説ですべて解消して、全体像がわかるようになっていた。児童書とあるけれど、大人にもおすすめ。
沖縄は日本のパレスチナのような存在という指摘には頷くばかりだった。国内旅行先として人気のある沖縄と、現在も続く米軍基地の存在と米軍人による犯罪が起きている沖縄、認識には大きな隔たりがあると思う。この大多数の人の無関心の態度を考えると、イスラエルの一般市民がとっている態度についてもすぐに理解できてしまうのが悲しい。
個人のそれぞれの発信がいずれ大きな流れになることもあるだろう。人権が脅かされない社会を求めていきたい。 -
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ヒボさんに励まされるように読み進めた本書。10日も遅れたけど、ほんとに読みごたえのある本だった。
パレスチナ問題のすべてが網羅されており、資料も適切で、ボクのパレスチナへの向き合い方やこれからの方向づけまでしてくれて⋯。
はじめは今までに学んだことのある内容だから読み飛ばそうと思っていたけど、ヒボさんのレビューに頬をはたかれて姿勢を改めた。それからはメモにまとめながら、また10数点の資料をスマホカメラで写しながら、じっくり時間をかけた。もちろん随所に写真を挟みながら進め、いつでもサッと振り返れるものをめざしたので時間を要したのだ。
振り返り続けないと消えてしまう情けない脳みそを励まして。
みなさんに訴えたい。パレスチナ人に自由が訪れない限り、ボクたちに真の自由はないのです。
ウクライナはあってもパレスチナはない、不思議な「指導」者たちである世界の利権屋の親分さんたちの、寄り合いの新聞記事を読んだ日に。
あれ、これは確か我が国のとび跳ねる親分だ⋯。 -
Posted by ブクログ
「ガザから世界を見ると」をわかりやすく丁寧に書かれた本。なんとなくわかった気になって、ちゃんと見ていなかったんだなと改めて突きつけられた。高学年にでもわかるように、自分たちに置き換えて考えられるような説明がされている。難しく複雑な対立と命があまりに軽く考えられているこんな地域が今存在していることに大きなショックを受けた。自分たちにできることまで書かれていて、目を背けていたことを恥ずかしく思った。この問題に真摯に取り組み解決へと導いてくれる世界の何人かの指導者は出てくるのだろうか。今の現状を深く知るにつれて、絶望的な気持ちにもなった。とにかく、知ること、関心を持つことから始めるためにまず読むべき本だと思う。
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パレスチナ問題を小学校高学年以上向けに易しく説明した本。
パレスチナの現状を日本に置き換えて書いてあり、説得力がある。現状だけでなく、歴史や、関わっている国々についても、しっかり書いてあるので、理不尽さがきちんと伝わる。が、筆者も書いているが、やはりどうしても偏っているのではないかと思ってしまう。
そして、一番最初の感想は、アメリカってジャイアンみたい‥だった。
新聞にアメリカと中国が、今後のニ大国になるだろうと言うようなことが書かれていたけれど、大国に寄りかからずともやっていける国にできないのかなと思う。小さい国が集まって一致団結できないものかな。そんなに簡単ではないのかな。と思ってしまいました。沖縄の問題にも何もしていないのに言えたことではないのですが。 -
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ノンフィクションライター、放送大学非常勤講師、朝日新聞コメンテーターの高橋真樹が書いた現代のパレスチナ問題についての本。タイトルに「ガザ」とあるが、「ヨルダン西岸地区」についてもしっかりページが割かれている。この本の執筆のきっかけは2023年10月7日、パレスチナのガザ地区にいるハマスという組織が壁を越えてイスラエルの村を襲撃したことによるためだという。タイトルに「ガザ」がきているのはそのためだろう。
「2023年10月7日の事件をきっかけに、マスメディアやYouTubeなどで「よくわかるパレスチナ問題」といった解説がたくさん流れた。でも、いいかげんな内容や、誤解にもとづく情報も少なくない。まちがった情報でも、多くの人が事実だと思いこむと、それが一人歩きしてしまう。だから僕はこの本を書いた。」(高橋真樹「もしも君の町がガザだったら」p.27より)
2023年、ニュースでこの事件が報じられる度に、ハマスのことを「ガザ地区を実効支配する武装組織」だと説明するのを不思議な言い回しだなぁと思っていた。「テロリストが統治をしている国があるっていうこと?」とAIに聞いてみたのだが、返ってくるのはおかしな回答ばかりで、もっと意味が分からなくなった。そんなことをしていたら家族が池上彰の「20歳の自分に教えたいイスラム世界」という本を勧めてくれた。それを読んで頭の中の中東情勢が少し整理できた。私はエルサレムをイスラエルの首都だと思っていたくらい、中東へのイメージがぐっちゃぐちゃだった。ハマスという奴らが武力を行使してガザの人々を壁の中で支配しているのかと思っていたのである。ガザはパレスチナに2つある自治区のうちの一つで、もともとハマスはガザの自治政府の中心組織だと知った時、衝撃だった。
「攻撃したのはハマスというイスラム武装組織です。ハマスはそもそもイスラエルという国を認めておらず、これまでもたびたびイスラエルに攻撃を仕掛けてきました。そのためアメリカや日本はこの組織を「国際テロ組織」に指定しています。」(池上彰「20歳の自分に教えたいイスラム世界」p.18より)
「テロ組織」とは他国に「指定」されるものであるということを知った一節だった。たしかに自分たちのことを「テロ組織です。」という組織なんて所属メンバーのモチベーションが持続するわけがあるまい。
池上彰の「20歳の自分に教えたいイスラム世界」は各国の言い分が衝突する部分をかなり大胆に削って、因果の起点をさらり、さらり、と書いてある本だった。この本を読むと、どうしてイスラエルみたいな小さな国がこんなに国際的に存在感があるのかをスッと理解することができる。
一方、高橋真樹の「もしも君の町がガザだったら」という本は「パレスチナ問題」を真ん中に据えて解説をした本だ。池上彰が「20歳の自分に教えたいイスラム世界」で、オスロ合意の後、パレスチナはこういう風になってしまいました程度の説明で済ませていた部分を、高橋真樹は「オスロ合意」というものがパレスチナの人々にとってどんな問題がある内容であったかを説明する。加えて、イスラエルの行ってきた国際法違反を示し、「自治」という名で見えにくくなっているという「統治」の現実を明らかにする。
この本を読んで、先ほど引用した池上彰「20歳の自分に教えたいイスラム世界」の「アメリカや日本はこの組織を「国際テロ組織」に指定しています。」という一文をより重く感じるようになった。
「もしも君の町がガザだったら」の表紙を開くとカバーの折り込み部分に「ガザから世界を見てみると、ちがう景色が見えてくる。」という文が書いてある。「この視点」から読む本として、中高生から読める内容にするために多くの気配りがされており、文体として読みやすく、写真や地図等もたくさん入っていて、資料としても充実している。主張の芯は明らかながらも押しつけがましさがない。書き手の信念は強くあるけれど、最終的には読者の自発的な思考と行動に委ねてくれている。色々な「わたし」に分け隔てなく、広くに向けて書かれている良い本だ、と思った。
「いろいろな立場の話を聞くのはいいことだ。でも、「パレスチナ寄り」「イスラエル寄り」と分けて考えているかぎり、大事なことは理解できない。」(高橋真樹「もしも君の町がガザだったら」p.234より)と書いているのが特に印象に残った。パレスチナ自治区の状態がかつて南アフリカ共和国であった「アパルトヘイト」と似ている、と筆者は引き合いに出す。
「その時代に「アパルトヘイト反対」といっても「黒人寄り」と批判されることはなかった。ポイントは白人の味方か黒人の味方かではなく、人種差別への反対だからだ。「黒人寄り」とか「白人寄り」という立場は存在しない。」(高橋真樹「もしも君の町がガザだったら」p.235より)
いま一度、この時代に何が脅かされているのか、良く考えたい。
この先は、「もしも君の町がガザだったら」の感想からはちょっとずれてしまうのだけれど、このテーマについて考えたきっかけはもう一つある。
「もしも君の町がガザだったら」を読もうと思ったのは、2026年2月28日にアメリカとイスラエルがイランへの攻撃を開始した、という報道があり、自分の中で再度中東情勢を整理したくなったからだ。池上彰の「20歳の自分に教えたいイスラム世界」をもう一度読むことも考えたのだけれど、去年から池上彰の「知らないと恥をかく世界の大問題」のシリーズを読んでいて、その9巻目のエピローグにこういう文章が書いてあった。
「私はこれまで、「どんなニュースもわかりやすくできるのではないか」と取り組んできました。とにかくニュースは難しいと、ニュースを敬遠している人に「こういうことですよ」と解説をすると、あくまで前段の話をしているつもりが、納得してそれでおしまいという気配が見えることがあります。それは大変、不本意です。
これからもあなたには、多様な見方や考えるきっかけを提供したい。そこから先は問題意識を持って、自らその答えを考え抜く努力を重ねていってほしいと思います。」(池上彰「知らないと恥をかく世界の大問題 9」p.216より)
この文を受け、池上彰の「20歳の自分に教えたいイスラム世界」を再度読むことは避け、「もしも君の町がガザだったら」という本を手に取った次第である。 -
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アルミサッシを樹脂か木に変えて断熱効果を高め、石油エネルギーの消費量を
減らそう。ヒートショックによる健康被害をなくそう。
世界に比べ日本の断熱はお粗末。
断熱を高めれば家の値段は当然高くなるが、高騰するエネルギー価格では、
十分元が取れる。
というのが著者の主張。
その通りだと思う。
しかし、、、振り返るに築15年強の我が家はアルミサッシ。
ひとえに断熱効率を高めると家の値段が高くなるから。。。
まあ、これからの地球温暖化、いや、灼熱化の中では、
断熱の効果はどんどん高まり、すぐに元が取れるかもしれない。
しかし先立つものが、、、
というのが杜氏の判断だったろう。
エネルギー輸入にかかわるこうした話こそ国が主導すべき。
しかし原発推進を狙う国にとっては、そういう政策は取らない。
電気はむしろ使わせたい。足りないなら原子力、にもっていきたい。
アメリカにたてついて原爆を持つ勇気があるなら、原発などに遠回りせず、
やればいいのだ。アメリカの属国でいるつもりなら原爆もいらないはず。
中途半端。
もし国の独自性を保ちたいなら、少しでもエネルギー輸入は減らすべき。
断熱をやるに越したことはない。
一貫性のない政府官僚。首相がバカだからこうなる、ってもんではないはず。
構造的。官僚組織の問題?自民党の問題?日本会議?統一教会?
誰が日本の行き先を決めているのか。
生活に根付いた女性が立ち上がる時、という気がするのだが。 -
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●タイトル通りの仮定からパレスチナ問題を身近に考える本。
●ガザの現状とこの問題の根っこのところを知る。→パレスチナ問題は、宗教問題ではなく、イスラエルの人権侵害が原因にあると学んだ。
●タイトルの通り、もしあなたの住む町が突然封鎖され、検問所が設置され、空からは日常的に爆弾が降り注ぐ「天井のない監獄」になったら? 著者は、現地の人々の日常を見つめ、この問題を「遠い歴史」ではなく、今この瞬間に行われている「法の支配」と「暴力の支配」の対立として描き出す。読み進めていて、「パレスチナ贔屓に見えるが、イスラエルに正当性はないのか?」という疑問が湧いたが、本書はその問いに対し、「イスラエルか、パレスチナか」という二者択一の構図そのものが、問題の本質(国際法違反と人権侵害)を覆い隠すワナであると説く。かつてのアパルトヘイト反対運動が「黒人贔屓」ではなく「人種差別への反対」であったように、パレスチナ問題を「国際法」という物差しで測る重要性を強調する。 -
Posted by ブクログ
「停戦合意から半年たつガザでは、イスラエル軍による空爆や銃撃が続いている。支援物資も不足するなかで死の恐怖に怯える住民への関心が薄れている」新聞の記事を見てノンフィクションライター、高橋真樹氏の本『もし、君の町がガザだったら』を手にした。
著者は小学生(高学年)にもわかりやすいように漢字にルビを振り、ガザの写真や子どもたちが描いた絵も載せてある。
ガザ地区とヨルダン川西岸地区はイスラエル側が建てた分離壁で囲まれている。
「世界最大の監獄」と呼ばれるガザの壁で封鎖され町の外に出られないパレスチナの人々。抑圧された生活に思いを巡らせてみた。
西岸地区には140か所以上の検問所があり移動が制限されている。住居そばに住みつき、いじめや暴力を振るう「違法な移住者」が住人を追い出して土地を奪うとは…。占領地での「人権侵害」が平然と行われていることに憤りを覚えると同時に、何故このようなことが長い間続いているのだろうと疑問に思う。
1948年のイスラエル建国で「パレスチナ難民」が生まれ、1967年に始まった「占領」は今も続いている。
著者は「パレスチナ問題」を解くカギとして、シオニズムが誕生した19世紀末から現代までの歴史の流れを要点をまとめ説明する。(年表記載)
読んでいるうちに、関わった欧州(イギリスやドイツなど)、アラブ諸国、アメリカ、ソ連の思惑も見えてきて、問題の解決の難しさを痛感させられた。
ガザで行われている人権侵害が国際法に違反していることは明白であるが、国連が下した決議をいとも簡単に拒否しイスラエルへの支援を続けたり、または黙認する国がある限りガザの現状は何も変わらない。家族で平和に暮らせる日はいつやってくるのだろう。
「もしも、自分の町がガザだったら…」
ガザについて知ることから始めてみよう。本で紹介された映画も観たいと思う。