【感想・ネタバレ】「断熱」が日本を救う 健康、経済、省エネの切り札のレビュー

あらすじ

日本の家はなぜこんなに寒い!?
誰でもできる住まいの改善策から持続可能なまちづくりまで――。

じつは日本の建築の断熱性能は他の先進諸国と比べて著しく劣っている。
夏は暑く、冬は寒い、そうした居住空間における「ガマンの省エネ」は、特に高齢者にとってヒートショックなど健康面での深刻な問題にもなっている。
しかし、断熱性能を改善することによって、わたしたちの暮らしは激変する。
世界的なエネルギー価格高騰の中、本書では断熱性能を向上させる具体策を紹介し、そうした実践が企業や自治体の経済を好転させ、持続可能なまちづくりにつながることも実証していく。
停滞する日本社会のブレークスルーを目指す画期的な一冊。

◆目次◆
第1章 「ガマンの省エネ」が寿命を縮め、お金を減らす
第2章 エコハウスってどんな家? 秘密と誤解を大解剖!
第3章 エコハウスの選び方と断熱リノベーション
第4章 断熱で社会課題を解決!
第5章 断熱は持続可能なまちづくりのカギ

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Posted by ブクログ

アルミサッシを樹脂か木に変えて断熱効果を高め、石油エネルギーの消費量を
減らそう。ヒートショックによる健康被害をなくそう。
世界に比べ日本の断熱はお粗末。
断熱を高めれば家の値段は当然高くなるが、高騰するエネルギー価格では、
十分元が取れる。
というのが著者の主張。
その通りだと思う。
しかし、、、振り返るに築15年強の我が家はアルミサッシ。
ひとえに断熱効率を高めると家の値段が高くなるから。。。

まあ、これからの地球温暖化、いや、灼熱化の中では、
断熱の効果はどんどん高まり、すぐに元が取れるかもしれない。
しかし先立つものが、、、
というのが杜氏の判断だったろう。

エネルギー輸入にかかわるこうした話こそ国が主導すべき。
しかし原発推進を狙う国にとっては、そういう政策は取らない。
電気はむしろ使わせたい。足りないなら原子力、にもっていきたい。
アメリカにたてついて原爆を持つ勇気があるなら、原発などに遠回りせず、
やればいいのだ。アメリカの属国でいるつもりなら原爆もいらないはず。
中途半端。

もし国の独自性を保ちたいなら、少しでもエネルギー輸入は減らすべき。
断熱をやるに越したことはない。

一貫性のない政府官僚。首相がバカだからこうなる、ってもんではないはず。
構造的。官僚組織の問題?自民党の問題?日本会議?統一教会?
誰が日本の行き先を決めているのか。
生活に根付いた女性が立ち上がる時、という気がするのだが。

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2024年06月10日

Posted by ブクログ

北海道帯広から秋田県男鹿に引っ越したら家の中が強烈に寒くなったために興味を持った断熱。普段聞いてる、竹内昌義先生のVoicyからの知識を網羅的に補完する、大変勉強になる内容でした。
自分の人生のランニングコストとしても、健康のためにも、そして地球環境のためにも家の断熱が大切なことはもちろんのこと。移住者にとっての心地よい暮らしや、町から外に出ていくお金を減らすという意味で、断熱がまちづくりに寄与する部分が地味ながらも中長期的には極めて大事であると再確認しました。

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2024年05月17日

Posted by ブクログ

日本の断熱性能が今までいかに低かったのか、断熱性を上げることによる様々な効果を紹介。

単純に光熱費がお得になるだけでなく、ケガや疾病リスク低下、血圧の低下、健康寿命が伸びるなど、健康面での効果も大きいとのこと。

環境と親と帰省時の寒さ対策のために実家リフォームしようかな。

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

気候変動対策、脱炭素社会への大きな一歩として、住まいの低炭素化は重要な要素だが、日本は多く遅れている。
ことに、断熱・気密が重要。
そのことについて、効果や実施方法などを丁寧に解説してくれる。こういった本が多く読まれて、多くの方の認知になり、取り組みが進むことを願う。
そして、その一歩に加われたら、と思う。

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2024年12月12日

Posted by ブクログ

昨今の猛暑で、とうとうマンションを移ることにした。
購入するなら機能の高い家に、と思ったのだが、がっかりすることが多く…。
ZEHも、断熱性能はそれほどでもないらしい。
むしろ創エネの機材のため、(そうでなくても工費が高騰する昨今であるが)価格が高くなる。
さらに、その機材も10年くらいで取り替えないといけない。
エコなのか何なのか…。

そうもやもやしている中で本書を読んだ。
質の悪い住宅を供給し、資産価値をゼロにすることにより、どんどん新しい住宅を作っていく。
それが政策的にも推進されてきたのが日本だという。
災害が多く、なかなか百年、百五十年と家を使い続けることができないことを割り引いて考えても、ますます悲しくなってくる。

本書では、エコハウスに住んだ筆者の経験も紹介されていて参考になる。
その上で、健康と家が長持ちするという利点を考えれば、断熱のための工費が上乗せされても、十分回収できると考えている。
そう言われると、自分など、やっぱりエコハウスに住みたかったなあ、とすぐに感化されてしまう。

とはいえ、エコハウスというと、やはり注文住宅でしか実現できないのか。
マンションの断熱改修もありうるらしい。
が、どれくらい現実的なのか。

住居を購入してしまったあとに読むと、なかなかつらい現実をつきつけられる本だったりする。

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2024年09月08日

Posted by ブクログ

断熱の重要性と、日本がいかに遅れているかということが分かった。
自身で住宅を建てて思うが、商業施設や公共施設が夏暑く、冬寒いのは断熱をしっかりしていないからだと実感。
予算がそこにかけられないことが問題。

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

住宅、職場、馴染みの店など身の回りの建物を見なおすきっかけとなりそう

できることから実践し断熱効果を体感してみたい

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2024年04月05日

Posted by ブクログ

 ずっと日本の家は「寒い」って思っていた。それは仕方のないことなんだと思っていた。

 でも、実際はそうではないことをこの本で知る。日本では最高レベルの断熱性能でも、ヨーロッパなどの先進国から見たら違法レベルに酷いものだと。寒いところに住んでいる世界中の人たちは、ずっと経済的に、ずっと暖かい家に住んでいるという現実。そして、そのことで日本の資産が数百兆円の規模で棄損していること。ただ単に、日本の為政者と産業界の怠慢、あるいは酷すぎる意思。

 僕たちは、もっと安く、もっと暖かく寒い冬を過ごすことができる。もっと安く、もっと涼しく暑い夏を過ごすことができるのだ。

 日本の現状と、個人でそのことを変えるノウハウがたくさん紹介されている。快適に過ごせるように、リフォームしよう・・・。個人の快適な生活を手に入れることが、地球沸騰化阻止へも繋がる。「断熱」しよう、という本。

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2024年02月23日

Posted by ブクログ

窓の前に机を置いているので、仕事をしていて寒い。2重窓のDIYキットをWEBで見つけ、それを窓に付けたところ、寒さが和らいだ。常々私も家が寒いと思っており、ラジオでこの本の紹介があったので、読んでみる。

・日本の家は他の国と比べても圧倒的に寒い作り
・冷気が入りやすい家なのにそこには手当しないで、エアコンで暖かくする家が多いのでエネルギーも多く使う仕組みになってしまっている
・寒い国でアルミサッシを使っている国は他では無い
・寒さは健康に害をなす

本書ではこの傾向は改善されてきて、エコハウス等断熱換気が考慮されて来ているとの説明だったが、まだ実感的にはあまりない。

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2024年03月14日

Posted by ブクログ

断熱することは経済面だけでなく、健康面でもプラスの影響をもたらす。
日本の断熱性能は、国際水準では低位。新築では今後断熱等級5が標準化される動きもある。国際的な競争力を高めるためにも断熱は重要。
断熱という地味なカテゴリーを意識するためには、結婚してはじめて住む賃貸住居の断熱性能を高めることも大事か

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2024年03月10日

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