尾崎俊介のレビュー一覧
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ネタバレ自己啓発本の王道=努力して成功する。フランクリンの自伝、カーネギー自伝など。スマイルズ『自助論』など。その継承が『7つの習慣』。フランクリン・プランナーを見るとフランクリンの後継者を自認しているのでは。
『原因と結果の法則』=人はだれでも考えている通りの人間である。ここから、引き寄せの法則が生まれた。エマソン、アトキンソンなど。宇宙のパワーを導入、不可解な現象の理論付けをした。ベストセラー『ザ・シークレット』
自助努力系自己啓発本と引き寄せ系自己啓発本。自己啓発本は、知的上流階級の人たちからは不当に下に見られている。
ポジティブシンキングの本。『積極的考え方の力』ノーマンヴィンセントピール。『チーズはどこへ消えた』。この時期、心理学会会長にセリグマンが就任。アメリカはポジティブ病社会でもある。
金持ち指南の自己啓発本『ダイヤモンドを探せ』~『夢をかなえるゾウ』、アメリカでは金持ちになるにはセールスマンとして成功することとイコール。
『隣の億万長者~成功を生む7つの法則』
年長者が人生ととく=『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』~満足した人生が大前提。日本では、『君たちはどう生きるか』
日めくり式自己啓発本=『プーアリチャードの暦』。カール・ヒルティ『眠られぬ夜のために』
日めくり式は女性に任期。男性は、急速な上昇を望むもの。ウーマンリブ時代の『マインドカレンダー』
スポーツ界の自己啓発本~元はスポック白紙の育児書。ベビーブーマー世代が選んだのがダイエット自己啓発本。『奇跡のランニング』『ジェーン・フォンダのワークアウト』など。スポーツが精神収容的なものとして扱われた。長谷部誠『心を整える。』など。 -
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ネタバレなんでハーレクイン・ロマンスはあいも変わらず読みつがれているのか。いつもいつも同じような筋書きらしいのに、飽きずに毎度毎度、発売を待ち構える読者がいるのはなぜか。いったい何がいいんでしょうか?
このような疑問に大真面目に答えてくれるのが本書である。文学研究者たる著者(おじさん)が10年もの研究期間の成果をもとに書いたものであるから、資料と分析は確かである。
ハーレクイン・ロマンス誕生以前の女性向け小説および女流作家の系譜もきちんと押さえられ、現代にいたるまでの流れがよくわかる。
そして、おじさんであるゆえにハーレクインを読む女性の心理も客観的に分析されている。
終盤はハーレクインを読まねばならない女性の理由も解明され、ちょっぴり切ないところもあった。 -
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心の底から自己啓発本を馬鹿にしきっている私、「自己啓発本はアメリカ発祥でその出現にはそれなりに歴史的経緯がある」「自己啓発本を白い目で見ている人にこそ読んでほしい」ということで興味をそそられ、読んでみたが…
残念。気持ちはほとんど変わらなかった!
そもそも本書はかなり軽めの文体で書かれているが、自己啓発本に抵抗のある読者にきちんと読んでほしいと思うならばこの文体は間違いではないか。「やはり自己啓発本は薄っぺらくて軽い」という印象から全く抜け出すことができなかった。
また、日本で自己啓発本が受容された理由の説明が適当すぎる。
理由は「士農工商制の解体」と書かれていたが、一体その根拠は何か、全く記されていない。
私の考えは、歴史学者安丸良夫が言うように、江戸寛政期における資本主義の台頭の時期に、人生は道徳的行いによって自分で好転させていくことができるとする「通俗道徳論」の考え方が芽吹き、自己責任的思考が多くの日本人に受容されたことが理由だと思う。(当然ながら、自己責任論と自己啓発本はとても相性が良い。)
それに全く触れられていない時点で本書に対する信頼感を失ってしまった。
自己啓発本の始まりは、ベンジャミン・フランクリンなどアメリカにおけるストイックな成功者の自伝であるという点は少し興味深かったくらい。
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自己啓発本は、「出世したければできる環境」と「出世したいと思う人」が揃わないと、成立しない。
だから、米国発なのか。
著者は、米国文学文化の研究者で、あるきっかけから自己啓発本の面白さに気づいて、読み漁ってきた人。愛に溢れている。
元々は、自助力型であった自己啓発本が、引き寄せ型になり、父から息子への手紙であったり、カレンダー型になったりと、読み物としてわかりやすく面白い。
先の大戦後、戦場から国に戻った若者が、平和な国内でのほのんと暮らしていた親たちとの間に溝を生み、あいつらのいうことなんか聞けっかー、でも子育てむずかしすぎてわかんねー、ので育児啓発系の本が一斉を風靡し、あんなジジイになるもんかー、と痩身系啓発、さらに健康ブームと、実のところベビーブーマー世代の成長とともに自己啓発の中心も遷移してきたという分析は膝を打つ。
玉石は混交しているものの、総じて自己啓発本の魅力を肯定的に論じている著者で、引き寄せ系ですら「今日自分が置かれている状況に納得がいかず、さらに良い人生を求めるなら、自分自身が変わる他ない」とその一点を認めてるのは、おかしくないか。
思えば実現するのはいいが、思ってるだけで何もせん。
前向きになるだけでは、気がつくと回復不能になっている可能性もあろうもん。
成功者の体験はいいが、生存者バイアスに過ぎないし、答えに導く方法があると言われた段階で、宗教、それも安易な新興宗教と大差ないとしか思えんのだよなあ。
まあ、自己啓発本嫌いなんで、読んだことが殆どないからその辺、大量に目を通しておられる筆者の知見には全く及ばないのだが。
最も全部いいよと言ってるわけでなく、とほほな本の一冊として、「水は答えを知っている」をあげておられる。ちょっと前なら、トンデモ本の筆頭で一部界隈に旋風をもたらしてた本なのだな。
あれも自己啓発本になるのか。