尾崎俊介のレビュー一覧

  • アメリカは自己啓発本でできている
    自己啓発本は嫌いではない。むしろ、読んだ数からすると、好きと認定されるはず。
    自己啓発本が好きだと公言することに後ろめたさを感じてきた。この本でその理由がわかった気がする。
    著者による自己啓発本の分類、案内によって、頭の中が整理された。もうこれ以上、自己啓発本を読む必要がなくなったと思ったのは、読直...続きを読む
  • ハーレクイン・ロマンス
    ハーレクイン・ロマンスについての、おそらく唯一の入門書。その起源を18世紀の書簡体小説『パミラ』に求めたり、コラムで『高慢と偏見』との関係を論じたり、フェミニズムとの論争とその意外な結末に触れたりというように、英文学者である筆者の本領が発揮されている。とても面白く、新書ならでは。
  • ハーレクイン・ロマンス
    前作『ホールデンの肖像』では、「ライ麦畑」の文庫化にまつわるエピソードに始まって、現代のブッククラブ事情まで論じたが、本書では改めてハーレクインロマンスシリーズだけを取り上げており、重複している部分がかなりあるのは確かだが、テーマが絞り込まれている分だけ考察が深くなり(販売チャンネルの挫折とその後の...続きを読む
  • ハーレクイン・ロマンス
    友だちが貸してくれたのがきっかけで、「主人公とお相手の名前と職業と髪の色とあと物語の場所が違うだけで、展開はぜーんぶ一緒じゃん」と半ばバカにしながらも、何年かは結構ハマってずいぶん読んだなあ、と懐かしく思い出した (^_^;)
  • ハーレクイン・ロマンス
    英米文学の専門家が、ハーレクイン・ロマンスについて書いた本。ハーレクイン・ロマンスは読んだことがなかったが、タイトルは知っているわけで、なぜ、読んだこともないし、周りで話題になったこともないのに、有名なのかがわかった。学術的に分析がなされており、ステレオタイプ的な表現もあるのかもしれないが、面白く読...続きを読む