【感想・ネタバレ】アメリカは自己啓発本でできているのレビュー

あらすじ

糸井重里さん激賞! アメリカンドリームからスピリチュアルまで、自己啓発書のベストセラーから見える異色のアメリカ論。

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Posted by ブクログ

すごくすごく勉強になった。初めて知ったことが色々。
スウェーデンボルグという人物の名前も初めて聞いたし、歌手のデズリーのヒット曲も有名な自己啓発本の影響を受けたものだとは知りませんでした。
自己啓発の「トホホ本」の項も面白かった。
エササニ星人て…(笑)。
巻末の年表も素晴らしいです。

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2024年08月24日

Posted by ブクログ

書店に並ぶ自己啓発本のタイトルに、白い目で見ていた私のような人間にはぴったりの本だった。とても読みやすい。アメリカ史としてもとても面白いし、タイトル通り、自己啓発と共にアメリカという国は歩んできたんだとよく分かる。もう、これを読んで自己啓発された気にもなる分かりやすさも魅力のひとつ。アメリカに対する理解を含める、自己啓発本の偏見を解いてくれるという意味でも、タイトルがダブルミーニング的な読後感もあり、とても優れた批評本だと思った。

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2024年08月10日

Posted by ブクログ

アメリカ、日本で人気の自己啓発本。その歴史と進化。カテゴリー別に解説する。
筆者は米文学が専門。ムック本のような軽いノリの本のイメージで本書を手に取ったが、内容は至って真面目。アメリカと日本の思わぬ共通の国民性と言えるのが興味深い。
非常に良く出来た1冊。

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2024年06月21日

Posted by ブクログ

目次と年表だけ見た印象

近年、電車の戸袋広告とか、SNSとかに、こういうの増えたなぁと思っていて、ガッテンできたものを、いろんなものからパッチワークのように寄せ集めて自分の価値観を作って来た…つもりだった。

こうやって分析が与えられると、例えば、無意識への注目は1920年代だといった、流行り廃りや後代への影響を俯瞰できる。

スッキリするというか、なんとなく自分の中に付けていた収まりを破壊されそうというか。自分は何系に影響された度合いが強い、とかわかるのかも。

読み込んでからまた書きます。

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2024年06月12日

Posted by ブクログ

アメリカ文学学者の自己啓発書解説書と書評で知り読んでみた。

この手の学術書は、新書とは逆の意味で書名負けで面白くない本もあるが、面白いし、きちんと調べられており、著者ならではの考えもわかり、視野が広がったと思う。

コーチングなど、そう言われると自己啓発書だなというような気づきも多く、某ベストセラーがリストラの選別品というような驚きのエピソードもあった。

研究者ならではの視点がいい方にアクセントになっていると感じられた、自己啓発中毒者や胡散臭いと思っている人、両方にオススメの一冊。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

自己啓発本は嫌いではない。むしろ、読んだ数からすると、好きと認定されるはず。
自己啓発本が好きだと公言することに後ろめたさを感じてきた。この本でその理由がわかった気がする。
著者による自己啓発本の分類、案内によって、頭の中が整理された。もうこれ以上、自己啓発本を読む必要がなくなったと思ったのは、読直後だけ。
翌日にはやたらと自己啓発本を読みたくなっていた。思った以上に自己啓発本が好きなんだな、きっと。

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2024年05月01日

Posted by ブクログ

そんなつもりはなかったのだが、自分はこんなに自己啓発本にはまって読んでいたのか!!と気がついた。そしてこの本を読んで笑ったり怒ったりしているうちに、なぜ私がこんなに自己啓発本を読んでいたのか、が納得できるようになっていった。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

自己啓発本の学術書(?)みたいだが
程よくくだけた文体で書かれているため読みやすい
有名な自己啓発本の紹介も分かりやすい

『「すべては運命だから受け容れなさい」という教え(宗教)に反発した人々の”工夫”が自己啓発の根源であり、自己啓発の本質は革新主義的(模範的態度や積極的思考で未来を切り開け!)なのだ』
と自分は解釈した

本書では始まりから今に至るまでの様々な自己啓発本が紹介されており、自己啓発本入門として最適な一冊ではないだろうか

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2025年07月26日

Posted by ブクログ

知的エリートや読書家からは低く見られがちな自己啓発本。だが世の中のサラリーマンによく読まれ、ベストセラーも多数存在する。
私も自己啓発本とされる本を何冊も読んだが、けっこう面白かった。中には名著というべきものもある。
その自己啓発本のルーツは、18世紀末のアメリカにあるという。建国の父フランクリンの自伝がそれにあたり、自助努力の大切さを訴える、「自助努力系自己啓発本」は、その後連綿と続く。『7つの習慣』はその系譜につらなる。
もう一つ大きな流れがあり、『引き寄せ系自己啓発本』と呼ばれる。ジェームズ・アレンの『「原因」と「結果」の法則』が原点。その肝は、「人間が心の中で願う事は、全て実現する」と言う考え方であり、「引き寄せの法則」と呼ばれる。
自分はほとんど引き寄せ系は読まず、なんなら少しバカにしてたのだが、著者によれば「自助努力系と引き寄せ系は一見別物に見えるが、共通点はある」そうだ。それほ、「世界を変えるのではなく、自分を変える」ということ。「自分自身(インサイド)を変えることで、世界(アウト)を変える」と言う考え方は、自己啓発思想史の中では「インサイド・アウト」と呼ばれている。自己啓発本は等しくこの考え方によっているといえる。
ポジティブ・シンキングとかもそう。行き過ぎたコジティブさはちょっとうざいが、実のところ、より良い人生を送るには、ある程度必要な考え方だ。
本書は他にも「父から息子への手紙」系、日めくり式、スポーツ界の自己啓発本、残念な「トホホ系」など分類して、多数の自己啓発本を紹介してくれる。
巻末の年表を眺めると、ベストセラーが並んでおり、自己啓発本が世間でも出版業界でも、大きな存在感を示していることがよく分かる

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2025年05月24日

Posted by ブクログ

「学問のススメ」は日本の最初期自己啓発書

カテゴライズして流れを見るって面白い。

無宗教になればなるほど、自己啓発書が売れる気がする。

努力系と引き寄せ系の中間はなんだろ。松岡修造か?

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

・積読チャンネルで出会いバリューブックスのポイントで購入。思えば私は良く自己啓発本も読んでいるなと思い、その理由の深い所まで分かるかもしれない思い購入。
・私には良い本だった。
・他のレビューを見て自己啓発本を「好き」と「嫌い(苦手)」の人がこの本を手にしているのも興味深かった。読後感想も賛否あるのも面白い。

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2025年03月15日

Posted by ブクログ

めちゃ面白かった!『学問のすゝめ』は確かに自己啓発本ね。自己啓発本がアホみたいに売れるのは日米くらいだそうで、それはそれで良い社会の証明。ただ、会社が自己啓発本を勧めてきたら警戒すべし。
一点ウーンという箇所があった。サッカー系自己啓発本はダンディズムを説き、野球系は組織論を説く…というのは違うんじゃないかと。サッカー系は主に選手が書き、野球系は監督ってだけでは? サッカーは選手ほど監督の一般社会での知名度がそんなに高くないだろうし…黒田さんの『勝つ、ではなく、負けない。』は組織論として面白かったよ

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2024年12月11日

Posted by ブクログ

自己啓発本のルーツ、3つ。
努力して成功する、自伝系
願えば全て叶う、引き寄せ系
ポジティブシンキング
アメリカの歴史から必然的に生まれてきた系統の解説が面白い。

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2024年11月04日

Posted by ブクログ

自己啓発本の起源と発展がわかり面白かった、特に育児書のパートなどは、自己啓発本と人間の関係、また自己啓発本に影響された人間が他の人間に与える影響にも言及されており、単なる自己啓発本紹介に止まっていないのがよかった。

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2025年02月28日

Posted by ブクログ

自己啓発本の歴史、総まとめで分かりやすくまとめられ社会の風潮との関連にも言及してあり興味深い。
また主要な本の著書や内容紹介も参考になりました。

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2024年12月30日

Posted by ブクログ

心の底から自己啓発本を馬鹿にしきっている私、「自己啓発本はアメリカ発祥でその出現にはそれなりに歴史的経緯がある」「自己啓発本を白い目で見ている人にこそ読んでほしい」ということで興味をそそられ、読んでみたが…
残念。気持ちはほとんど変わらなかった!

そもそも本書はかなり軽めの文体で書かれているが、自己啓発本に抵抗のある読者にきちんと読んでほしいと思うならばこの文体は間違いではないか。「やはり自己啓発本は薄っぺらくて軽い」という印象から全く抜け出すことができなかった。

また、日本で自己啓発本が受容された理由の説明が適当すぎる。
理由は「士農工商制の解体」と書かれていたが、一体その根拠は何か、全く記されていない。
私の考えは、歴史学者安丸良夫が言うように、江戸寛政期における資本主義の台頭の時期に、人生は道徳的行いによって自分で好転させていくことができるとする「通俗道徳論」の考え方が芽吹き、自己責任的思考が多くの日本人に受容されたことが理由だと思う。(当然ながら、自己責任論と自己啓発本はとても相性が良い。)
それに全く触れられていない時点で本書に対する信頼感を失ってしまった。
自己啓発本の始まりは、ベンジャミン・フランクリンなどアメリカにおけるストイックな成功者の自伝であるという点は少し興味深かったくらい。

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2024年09月13日

Posted by ブクログ

自己啓発本は、「出世したければできる環境」と「出世したいと思う人」が揃わないと、成立しない。

だから、米国発なのか。

著者は、米国文学文化の研究者で、あるきっかけから自己啓発本の面白さに気づいて、読み漁ってきた人。愛に溢れている。

元々は、自助力型であった自己啓発本が、引き寄せ型になり、父から息子への手紙であったり、カレンダー型になったりと、読み物としてわかりやすく面白い。

先の大戦後、戦場から国に戻った若者が、平和な国内でのほのんと暮らしていた親たちとの間に溝を生み、あいつらのいうことなんか聞けっかー、でも子育てむずかしすぎてわかんねー、ので育児啓発系の本が一斉を風靡し、あんなジジイになるもんかー、と痩身系啓発、さらに健康ブームと、実のところベビーブーマー世代の成長とともに自己啓発の中心も遷移してきたという分析は膝を打つ。

玉石は混交しているものの、総じて自己啓発本の魅力を肯定的に論じている著者で、引き寄せ系ですら「今日自分が置かれている状況に納得がいかず、さらに良い人生を求めるなら、自分自身が変わる他ない」とその一点を認めてるのは、おかしくないか。

思えば実現するのはいいが、思ってるだけで何もせん。
前向きになるだけでは、気がつくと回復不能になっている可能性もあろうもん。

成功者の体験はいいが、生存者バイアスに過ぎないし、答えに導く方法があると言われた段階で、宗教、それも安易な新興宗教と大差ないとしか思えんのだよなあ。
まあ、自己啓発本嫌いなんで、読んだことが殆どないからその辺、大量に目を通しておられる筆者の知見には全く及ばないのだが。

最も全部いいよと言ってるわけでなく、とほほな本の一冊として、「水は答えを知っている」をあげておられる。ちょっと前なら、トンデモ本の筆頭で一部界隈に旋風をもたらしてた本なのだな。

あれも自己啓発本になるのか。

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2024年09月07日

Posted by ブクログ

なかなかどうして面白い。
「7つの法則」とか日本でも人気のある自己啓発書の位置づけなんかも歴史的経緯も含めてうまく解説されていました。

そしてそして、本邦の自己啓発書として長谷部誠氏の「心を整える。」がベタ褒めされている。読まねば!

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2024年07月25日

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