E・グレン・ワイルのレビュー一覧

  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    ネタバレ

    第1部 「Plurality」を“読まずに”読んだ体験として

    本書を一文一文なぞるように読むのではなく、関連する理論や自分の実務経験と接続しながら“立体的に眺めた”というのが、今回の読み方だった。物理学の相対性理論や量子力学、三体問題、さらには生物学のエピジェネティクスといった、一見日常から遠い法則群が、実は社会や民主主義とフラクタルに相似である、という直感からスタートしている。そのうえで、自律分散システムやAI、インターネットの設計史(ウィーナー、リックライダー、ジンメル、八木・宇田アンテナ、光ファイバ)を、自分の手元のゲーミングPC上の環境構築や、自治体の「課長」の権限感覚と重ねながら読んだ。結果として、Plurality を「2025年版『なめらかな社会とその敵』であり、構造的本質はほとんど変わっていない」と理解するに至ったのが、今回の読書体験の核になっている。

    第2部 本書が提示する構造と、私の読み替え

    本書の第4章「自由」は、権利やオペレーティングシステム、IDと人物性、団体、契約、アクセスといった要素を「社会OS」として再設計する章だと理解した。ここでのポイントは、自由を抽象的な価値として語るのではなく、ID設計やアクセス制御という実装可能なレベルで分解し直していることだ。一方、第5章「民主主義」では、協働テクノロジー、没入型共有現実、拡張熟議、適応型管理行政、⿻投票、社会市場などを、「OS上で動く社会アプリ/アルゴリズム群」として扱っているように見える。私はこの構造を、自分なりに「Yakusoku(事前の約束)と Nattoku(結果への納得)を、大人数にスケールさせるための技術カタログ」として読み替えた。議論の本質はやり方ではなく、先にルールを合わせ、そのプロセスに沿って進めた結果に当事者が納得できるかどうかである。その前提に立てば、拡張熟議とは、少人数で成立していた Yakusoku と Nattoku を、AIやネットワークを使って何万人にも破綻なく適用する試みだと整理できる。

    第3部 自律分散社会のオーケストレーションとしてのPlurality

    この本を支えるもう一つの軸として、私は「オーケストレーション」という言葉を当てはめた。自分のPCでは、Whisper と Pyannote を組み合わせ、OBSで録画した複数会議の音声から話者分離文字起こしを自動生成するパイプラインを動かしている。CUDA や Python ライブラリを含め、環境構築だけでかなりの手間がかかったが、本質は個々のコンポーネントの優秀さではなく、それらをどうつなぎ、運用するかにある。同じ構図は政治にも見える。これまでの民主主義は、政党と議席数という「数」が力であり、法は一枚岩のテキストだった。これからは、法は実装可能なオファリングの集合であり、それらを適切に組み合わせて現場で動かすオーケストレーション能力が、首長や課長に求められる。Plurality は、そのための思想面でのOS設計書だと感じる。特に、自分が作った「VUCA世界の未知の奥(Michinoku)における、事前の約束(Yakusoku)と納得(Nattoku)が、社会の合意形成のカギとなる」というフレーズに、本書の議論がきれいに乗る手応えがあった。細部を読み込みたい箇所としては、第4章冒頭の権利とOS、IDと人物性の節、第5章の拡張熟議と適応型管理行政、⿻投票と社会市場の節が挙げられる。そこを押さえれば、Plurality を自分の現場に実装するための解像度が一段上がるだろう。

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    2026年02月28日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    今回、私は「プルラリティ」という言葉がなかなか理解できませんでした。
    また、audibleで聞き始めたので、難解な言葉や慣れないカタカナ単語が出てくると、わからないままどんどん進んでしまい、一周聞いただけではなかなか内容が頭に入ってきませんでした。結局、3、4周ほど繰り返し聞きました。

    これまでの自分といえばまるでぎゅうぎゅう詰めの歩行者天国を流されるまま歩いていたような感覚でした。そして身動きできないことに疑問も持っていませんでした。この本が提示する「色々な考え方を認めながら、一つのより良い方向を見つけてゆく」という考え方はとても新鮮です。意見が違うは分断だと思って言いました。
    ぎゅうぎゅう詰めの歩行者天国で、頭にタケコプターをつけてもらったような感覚、
    もう少し俯瞰して世の中を見てみようという視点をもらえたような気がします。

    まだまだこの本の中には気づきや発見があるように思いますので、audibleで聞き直して、理解を深めていければと思います。

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    2026年02月24日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    ようやく読んだ!多分1/3も理解していないです。
    でも恐らく今後の人生でこの本を思い出すことは多いでしょう。「あーこれPluralityで言ってた思想、あるいは技術だ! 」と。

    しかし、半信半疑なところもある。それは人の主体性を信じすぎてる気がするところだ。自分は民主主義を無意識化する成田悠輔の思想もPluralityの一翼を担うと思う。

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    2025年10月08日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    本書の示す「PLURALITY」は多元性という意味を通り越して差異のある社会の成員がコラボレーションするための技術であると述べる。民主主義や資本主義の行き止まりにあるかのように感じられる現代社会と、シンギュラリティを目の当たりにしている現代の情報技術をつなぐ「PLURALITY」によって、歴史の終わりの終焉を乗り越えた新たな協働社会を築くため本。

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    2025年05月20日
  • ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

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    RADICAL MARKETS エリック ポズナー 東洋経済

    『選挙制度の抜本的な改革案』
    間接民主主義の基本である「選挙」が
    一人一票という二択的な選択による現状で
    利権者に都合のいい多くの矛盾が生み出されている
    そこで考えられたのが
    二次的投票システム「クアドラティック・ボーディング(Quadratic Voting)である
    これは『RADICAL MARKETS』2018年エリック・ボスナーとグレン・ワイルによって世に出たシステムである
    この制度において
    有権者はそれぞれ99ポイントを持ち
    投票では一票につき2乗のポイントを消費する
    つまり一人に1票を投票する場合は1ポイントを消費するが
    同一対象に複数票を投じることもできる
    例えば最高の9票を投じるならば
    その二乗9×9で81のポイントが消費される
    しかし99ポイントしかないので全部を一人に投票できない
    最大でも9票止まりとなり
    残り18ポイントについては棄権するか
    別の候補を選ぶことになる
    ポイントを無駄にしないためには最低でも四人を選ぶことになる
    最大では99人に投票できる
    このデジタル投票システムによって
    透明化による不正な行為を減らすことができる
    現状の比例代表などの極端な政党政治を抑えることができる
    投票の結果が具体的に見えるので個々の参加意識が向上する
    このシステムの導入は
    既得権益を得ている者達によって邪魔されることだろうが
    すでに台湾で導入が始まっているらしい

    最初この題名を見たときには
    市場経済の中で脱私有財産を目指すなど
    あり得ないと思ったが
    この本によって世の中の広さを痛感させられた

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    2021年06月07日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    Pluralityとは『社会的差異を超えたコラボレーションのための技術』のことである。
    近年のIT技術、とりわけAIに代表されるデジタル技術は既存の社会の常識を一変させたが、一部企業が営利目的のために寡占状況を作り出したり、一党支配体制の国家主導にて推進されることによって、社会の分断や国家による個人への支配力を強めてしまう結果に陥っている。
    本書の著者の1人であるオードリー・タンは、台湾での自身の経験をもとに、ITとデジタル技術によってトップダウンではなく市井のコミュニティ主導でより良い民主主義を作ることができると提唱する。
    4章以降では実際に具体例を上げながらAIやIT技術によって、個人もしくはコミュニティのアイデンティティを定義し、情報の機密性や完全性を保ちながら国家や人種の壁を超えたコラボレーションの方法が提示される。最新の技術を用いたフロンティアについて触れつつ、現時点での限界やその未来についても細かく書かれており、よくある具体的な方策なしで理想論のみ書かれている啓蒙書とは一線を画す。

    一方、最重要と思われるコミュニティの形成とIT技術を初めとしたPlurality 概念をコミュニティに浸透させる方法や、Plurality の推進者がコミュニティから信頼を得る方法ついてはあまり取り扱われず、台湾での成功はその特異な歴史とタンによる強力なリーダーシップあってのものだという部分はあまり掘り下げられないため、理論の実践にはまだ問題が山積みであるという印象は最後まで拭えなかった(実際、タンが2024年に政務委員を辞退してからは台湾も難しい局面になっているようだ)。
    本書でも取り上げられている安野氏が、支持率を維持できず、国会において期待されていた変革をいまだに実施できていないことこそ、本書が描ききれておらず、それでいて最も本質的な問題の一つの表れだと思う。

    とはいえ、IT技術やAIの進歩が急速に加速する中で、民主主義や自由を守るために必要な協力の手法が本書には詰まっている。
    地勢的にも思想的にも、このPluraliy概念においては台湾とは類似点が多い日本では、この本から学ぶべきことは多いだろう。

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    2026年09月21日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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     うーむ。
     わからん。
     ぶっちゃけ読めていない。理解出来ていない。かろうじて読み拾うことができる部分がわずかにあるだけという感じである。しかしながら、荒唐無稽でまったく意味がないかというと、おそらくはそうではない。
     オープンソース書籍であるこの本は、今なおWEBで多くの人間の手で更新されていて、洗練され続けている……らしい。《らしい》となってしまうのは、私がこの本の趣旨を完全には理解出来ず、さざ波となっている部分を視界に入れる程度しか出来ていないからだ。
     序章である第1章を含めて7つの章でまとめられているが、第1章~第7章まで読む順番は決まっていない。円環を描くように繋がっているので、読み始めはどこからでも良いとのことだ。そのあたりは序章の前のまえがき(?)で解説されている。
     私は素直に第1章から読み進めていった。第1章は時事関係で、問題提起がメインになっている。民主政治と専制政治についての話は、この本で私がかろうじてつかめたテーマのひとつだ。専制政治について、かなり辛辣に書かれているのだが、最近は本当に洒落になっていないなあ……などと思う。
     理解出来たとは口が裂けても言えないが、未来の展望について真摯に向き合っている良書ではあると思う。
     あと数年が経過したら、版を重ねた結果としてこの本は進化しているかもしれない。それが少しだけ楽しみだ。

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    2026年03月17日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    オードリー・タン氏の安定感。本書はオープンソースで成長していくプロジェクト、というのが素晴らしい。おかしかったら自分で直せと。日本のカイゼンやPDCA、なめらかな社会といった考えにはサイバネティクスが通底している。pluralityを社会に浸透させていく上でのオープンソースのマインドセットの重要性。一方、オープン性だけだと、合理性の名の下で画一化が進んで協調的創造による発展が損なわれるため、pluralityによる多様性の担保でバランスを取る必要がある。plurality money、plurality市場、うまく行くんだろうか…今は結構、性善説ベースの話に聞こえるが、時代はゆっくり彼女の言う方向に進んでいくのかなと思った。オープンソースコミュニティにもっと財政的支援を。この本の副題があるとしたらオープンソースというキーワードも入りそう。

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    2026年02月22日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    世界99を読んでからというもの、ある世界においてその人をその人たらしめる表象はなんなのかみたいなとこに興味があるのだが、このタイミングで読んでよかった。思想から実装に向けて広汎に書かれており、Audible で聞いたが実質3割くらいも入ってこなかった。拾い読みが効きそうだと思ったため、のちのち書籍を買おうと思う。

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    2026年02月03日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    多元性を尊重する価値観には大いに共感できる。目指したい価値観がいわゆるPESTを網羅した形でまとめられており、論調は極めてポジティブ。類似する形態の文書は他に思いつかないほどユニーク。
    ただ著者(陣)の頭が良すぎるのかもしれないが、専門用語が前提なしにどんどん使われていくので、読み手を選ぶ本である。せめて索引は欲しかったかなとも思う。
    また、ITを社会が徹底的に使うべきなのは賛同するが、やはり人間の社会性に伴う分断や紛争はそう無くならないのかなとも思ってしまう。例えば、仮にプルラリティ的な投票が常識となっても、個人が僅かに抱く不満のようなものは少しずつ蓄積されていくのではないかな、とか。
    加えて、規制の在り方は抽象論にとどまり、悪用に対する抑止として十分かは納得しきれなかった。
    しかし上記のような議論を誰かとしてみたいと思わせてくれる時点で良書であると思った。

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    2026年01月27日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    私たちは誰しもが個性を持ち、一人ひとりが異なる視点と考え、死生観や宗教観、生き方や行動の仕方も生まれながらの多様な環境による影響を日々受けて生まれた時から死ぬまでそれは変化し変質し成長し進化していくだろう。
    現代(2026)において、私たちはAIという皆の知識や過去の書物やあらゆる情報からの恩恵を受けることができる時代となった。これから、更に多様で多角的な影響を受け環境や人格形成から気づきの連続により複雑化していくだろう。日本において、未だAIの普及率は少ない。個人レベルでは、生成AIを使ったことがある人は2024年度時点で約26.7%と、米中などと比べてかなり低い水準にとどまり、企業では、生成AIをすでに業務利用している・導入予定の企業を合わせると6〜7割程度に達しており、一方で4割前後は利用する予定がないと答えるなど二極化も見られる。それは本著の指すところの「協働」が核となり、Pluralityは「技術の有無」よりも、「技術を介してどのように多様な人の声を集め、理解し合い、意思決定につなげるか」という“関係性のインフラ”を重視する枠組みとしての機能と活動が意識される「AIへの期待はあるが、どう使えばいいか分からず、意思決定の場にも市民や現場が十分参加できていない」という状況は、まさにPlurality型の合意形成・協働ツールが効きやすい良い土壌であると私は思う。
    さて、巷で多様性を説く場で見かけられる「皆違ってみんないい」という枠で、終わる話ではなく、「違いを“そのまま”尊重するだけでなく、それをつないで新しい価値や解決策を生み出す仕組みを作ろう」というところまで踏み込み、Pluralityは「多様な人がただいる状態(ダイバーシティ)」より、「多様な人が交わり、新しい選択肢や解決策が生まれる状態」を大事にする考え方であり、本著が目指すところは「違いを橋でつなぎ、対立を創造に変える実践と技術の体系」と言うほうが正確であると言えよう。
    本著はこれからの時代に沿った複雑で多様性に富んだ次世代型の視点であり、これからの常識になり得る良書であると言えよう。

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    2026年01月10日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    多様な声を生かす未来は単一の正解を求める焦燥からは生まれない。オードリー・タンとグレン・ワイルが示す「Plurality」は対立を否定せずむしろ創造の源として迎え入れる発想だ。テクノロジーは社会を分断する刃にも協働を育む橋にもなる。彼らは後者の道を選ぶ。
     AIや巨大プラットフォームに権力が集中すれば人々の声は薄れ民主主義の根が弱る。だからこそ多様な意見が可視化され互いの違いを理解し合える仕組みが欠かせない。
     単なる技術論ではない。投票制度、参加型議論、市場設計など社会の基盤そのものを「協働」に向けて編み直す構想である。
     世界はひとつの声に支配されるべきではない。多元性を尊ぶ社会こそが孤立した未来を避け共に創る時代を切り開く。Pluralityはその羅針盤となる一冊だ。

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    2025年12月13日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    かなり難しい。
    数カ月間少しずつ読み続けていて途中で読むのを諦めようかと思ったが、理解できない部分は軽く流して最近一気に読破した。

    技術の背景には思想が絡んでいるという話は、意識したことがなく新鮮だった。

    人類は立ちはだかる困難をコラボレーションによって乗り越えていけるという、希望を持たせてくれる内容だった。

    Talk to the city使ってみようと思う。

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    2025年08月14日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    率直に言うと難しい、難解である。その上でボリュームも600ページ以上あり心理的ハードルも高い。
    もちろん自分の理解力の無さが原因である。
    思想、学術用語が多用されており、また言葉以外の背景や文脈を共有している度合いが高く、技術科学的概念が詳細説明無く使われており、理解が難しい。
    最後に鈴木さんの解説があり、その要約が一番分かり易いかもしれないが、出来れば時間をかけて(多分一ヶ月以上は余裕でかかりそう)でも本文を理解したいと思った。

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    2025年08月14日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    難しい。
    そしてボリュームがすごい。
    だからこそもう1回読みたい。

    ITと社会の将来ビジョンを描いているのだけど、カバーされる分野が多くて、一度じゃ理解できなかった。

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    2025年07月14日
  • PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来(サイボウズ式ブックス)

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    PLURALITY多元性 オードリータン他
    サイボウズ式ブックス
    本文だけでもこの550ページに及ぶ
    紙による本は3,000円だけれど
    本来の公式サイトでダウンロードすれば
    日々更新する生きた最新版に無料で参加できる
    時代を先取りした最初の一行目から
    「目から鱗」の異次元では無いか‼︎

    コンピュータもインターネットもSNS も
    軍事用に開発されたものだしそのルールや仕組みを作る管理者がそこから生まれる情報も富も権力も独り占めして格差社会を広げ中央集権体制を広げてきた

    しかし一方でシンギュラリティと呼ばれるAIが管理者の手を離れて自己管理するようになると民衆も解放されて
    競争原理社会から逃れお互いの分断が解けそれぞれの多様な存在を確認し合い相乗効果を発揮して切磋琢磨の環境を生み出すだろうと私は思う
    さて
    この本を囲むコミュニティではどこへ向かうことになるだろうか?

    二章では突然台湾の歴史が語られだし
    それがあまりに綺麗事なのに驚きをおぼえ
    流し読みして先へと進む

    三章では本題であろう多元生に踏み込む
    この分厚い本が言いたいのはつまり
    この相対性三次元時空間には何一つ決まったものなだ無く常に全てが有機的に変化をしつつも全体と部分がフラクタルに調和していると言いたいのだろう
    神も仏も悪魔も全ての答えを含んだまま
    1成る無限を創造していると言うことなのだろう
    この本はそこに辿り着く具体性を持ったプラットフォームをここに作り
    みんなで模索し続けて行こうと言う提案なのだろう

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    2025年06月15日
  • ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

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    もう線形性の時代ではない、という事だな。

    数直線だけでは、世界認識の共有限界にあるっと事かな。まぁ、複雑性の時代なのね。

    関数化した写像を生得的な感覚でもって、世界を、そして社会を構築し、そこに参加していくことが、必要になったって事かな。

    個々人の体感、思想、文化の感覚の乖離も考慮することが、必要条件になってもいるだろうな。情報の質量化を適正にすることが、急務ってことかな。

    つまり、外部性のイメージ化ってことで、いいのか。

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    2024年06月19日
  • ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

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    タイトルに明示されているように、本書は、21世紀の一般的な人々からすればラディカル(急進的)だと思えるような提案が多数盛り込まれている本です。しかし思考実験としては良いきっかけを与えてくれます。彼らが提案する制度が導入されるとどんな世の中になるのだろう、という想像です。本書は所有権の部分共有による切り崩し(1章)、投票制度の改革(2章)、移民制度の改革(3章)、機関投資家の力の切り崩し(4章)、データを労働力としてみる(5章)、というような構成になっていますが、特にインパクトが大きく、著者らが特に力点を置いているのが前半の所有権の切り崩しと選挙制度の改革でしょう。

    私は特に2章の投票制度について関心を持ちました。投票制度の問題は以前から議論されていて、アローの一般可能性定理やアマルティア・センが指摘したパレート最適の毒性問題があります(詳細は、たとえば『「きめ方」の論理』ちくま学芸文庫を参照のこと)。パレート最適の毒性問題を回避するための一つの方法は、「自分が関心の低い事案については投票しない(意見表明を差し控える)」ことです。これは自己抑制的という意味でアジア的な解決策と言えるのかもしれませんが、本書が提示しているQV方式と呼ばれるものはその逆で、「自分の関心が高い事案については、他人より多くの票を投ぜよ」という解決策です。私はこれを自己主張的な欧米型の解決策ととらえました(人間は自己主張しなければならないという欧米的な強迫観念が背後にあるとも言えます)。この場合、少数のその事案に高い関心がある人の意見が、多数のあまり関心がない人に勝つ可能性があるわけです。

    その意味で、本書は確かにラディカルな制度提言が盛り込まれていて興味深く読みましたが、いずれも自己主張、競争、対立といった価値観が著者らの背後に見え隠れしており、そのような価値観に社会が覆われているという意味できわめて欧米的であります。つまり、逆に自己抑制、協調、和合の社会設計という選択肢についても可能性がないのだろうかと本書を読んで思いましたが、いずれにせよ頭を柔らかくする、想像力を働かせるという意味で面白い本でした。

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    2023年05月06日
  • ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

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    何度かの中断を経てようやく読み終わった。後半は読みやすかった。
    私有財産をやめてオークション的に取引できるようにするCOSTは、正直微妙じゃないだろうか。資源分配の効率も大事だが、サステナビリティ面からむしろ効率的な運用を避けるべき面もあると思う。
    選挙のQVはおもしろい。これはぜひ取り入れたい。DAOにも繋がる話。

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    2022年10月22日
  • ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

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    現代に生きる私たちは、ソ連の崩壊や北朝鮮の悲惨な経済情勢によって、共産主義は過去の遺物であり、もはや資本主義しか残されていないと思っている。一方で、資本主義が決して完璧なものでないのはリーマンショックを見るまでもなく明らかでもあり、資本主義をどう改良していくのか、という目線に囚われている。

    しかし、資本主義の未来とはそのような”改良”レベルで事足りるのか?、というのが本書が突き付ける疑問である。
    本書は一般的な資本主義のルールに”No”を突き付け、極めてラディカルな、ただし、”サヨク”が牽引するような夢物語ではなく、一定の理論的実現性を踏まえた姿を描き出す。

    たとえば、資本主義と共産主義を分かつ違いの一つは、私有財産を認めるか否かである。資本主義社会に生きる我々は、私有財産という制度を疑うことはまずないだろう。しかしながら、私有財産というルールによる弊害があるのも事実である。例えば、都市開発においては、99%の地権者が同意しても1%の地権者が自らの土地を手放さない(もちろん、その行為はなるべく交渉を長引かせた方が自らの利得が高まるという卑しさによるものであるのは論を待たない)。この点を実感するなら、赤坂のアークヒルズを訪れると良い。アークヒルズの2Fには、北大氏魯山人が黄泉の国から復活して、呪詛を吐きそうなくらい不味い蕎麦屋がある。なぜ、そんな蕎麦屋が存続しているか?それはその店がアークヒルズの地権者であり、土地を手放す代わりにテナントとしての出店権を獲得したからだ。

    もちろん、不味い蕎麦屋を憎む私のようなスマートな人間は訪問することはないが、サントリーホールを訪れる貴婦人方は知らずにその店を訪れ、あまりの不味さに天を仰いでこう言うだろう、「逝ってよし」と。

    酩酊しているので、前置きが長くなりすぎた。

    本書がそうした私有財産という資本主義のベーシックなルールの代わりに提示するのは、"COST(共同所有自己申告税)"というルールである。これは、常に自らが保有する資産の時価を提示し、その時価に対して税が課せられる仕組みである。税金を抑えたいと思えば、その時価を低くすれば良いが、その一方で、その時価で資産を購入したいと思う他者には抗弁できない。このルールはつまり、資産を最も有効的に活用できる人間に、その資産の所有権が譲渡され、結果として資産活用によるベネフィットが最大化される。先の例でいえば、アークヒルズを訪れる貴婦人たちは不味い蕎麦屋で不幸な目に会うことがなくなる。

    こうした点で本書は極めてラディカルな資本主義のルールを示す。もちろん、全てがすぐに実現可能なわけではない。それでも、今後の社会を考える一つの思考の”補助線”として、こうしたラディカルな改革案を知ることは、悪くはない。

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    2020年02月02日