アサダワタルのレビュー一覧
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アートとコミュニティや福祉を結びつけるようなユニークな活動をしているアサダワタルさん。以前、彼のお仕事のど真ん中っぽい本を読み始めて挫折したことがあったんだけど、今回は最初のほうはちょっと危うかった。軽い筆致とでもいうのかそれが何だかなじまないの。「オレ面白いこと書いてるぜぇ」みたいな感じがしてしまうというか。
でもこの本はだんだん面白くなっていった。最初のほうは東京都小金井市での自身(というかわが子の……というか自分たちの家族)の保活のこと。後半ではシェアハウスで暮らす一家とか多世代で暮らす一家とか地方に移住した一家とかいろんな「家族のカタチ」を実践している人たちの声に触れられる。
なのに -
Posted by ブクログ
コミュニティ難民、と名前をつけてくれたことは嬉しかった。
でも筆者は、
コミュニティ難民と言いながら、
家庭を築けているではないかと思う。
きちんと帰属意識をもって、
支えてもらっているではないかと思う。
女のコミュニティ難民は、
コミュニティにも属せず、
家庭も築けない。
支えてくれる人もいない。
もっと難民ですけど、と思う。
あなたには帰る場所があるよ。
奥さんと子どもがいるではないか、
自分の命がつながっているではないか、
何がどこが難民なのか?
男性はいいですよね。
自らお腹を痛めなくても、
活動を止めなくても、
誰かが命をつないでくれる。
あなたは孤独になんかならないの -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトル的に、「ホカツ」戦争の過程が書かれているのかと思ったら違った。
ホカツについても書かれているが、それよりも家族自体の有り様(ライフスタイル、働き方、地域との関わり方)について考えていくエッセイ&インタビュー集だった。
子育て家族がシェアハウスに住みシェア子育てをしていたり、二世帯住宅で脱・核家族を目指していたり、離島へ移住&夫婦別居生活をしていたり...多種多様な家族生活を営む人たちへのインタビューもあり、面白かった!
「子どもができる前にこだわっている"幸せ"と、できた後に見えてくる"幸せ"は根本的に違う。いま基準の幸せのみに縛られないで -
Posted by ブクログ
他者に、社会に向けて扉をひらくことで、「私」の中に「他者」が流れ込んでくる。そうして仕事、生活、娯楽、すべてが渾然一体となる。生きることと仕事や趣味、自分の持っているものを変に棲み分けずに、そのまま生かしながら歩みたいと思い始めている自分には、学ぶべきところが大きかった。
本書に載っている方々の生き方はそれぞれに個性的だけれど、自分をストレートに活かしながら、ごく自然に生活して、その中に仕事や趣味が息づいており、それらに隔てはない。色んな在り方で自分を開いて、繋がって、それが人生を豊かにしてゆく生きた例を眺めることができた。
個人的には、他者に閉じがちでありがなら、やはり誰かと豊かに繋がりたい -
Posted by ブクログ
<目次>
増補偏
東京編
大阪編
各地編
<内容>
核家族化が進む昨今、隣近所との会話もなくなり、引きこもりや孤独死など、コミュニティーの不在が叫ばれている。そこで地域の活性化も含めて、ボランティアなどによるコミュニティーづくりが多く実践化されている。しかし、この本の「住み開き」は、ゆる~く地域に自宅を開いて、シェアハウスだったり、民泊(ゲストハウス)だったり、飲み屋風になったり、ライブハウスだったり、美術館だったり、その人の個性に合わせた活動を紹介している本。「自宅」がミソで、そこに当人家族が住んでいる。生活がある中で、さまざまな活動をしていく。その活用法から生活費を稼ぐわけでもない(稼い -
Posted by ブクログ
【帰属意識と自分の”居場所”】
”居場所”とは、どこにあるのか探すものではなく、「今自分が居る場所」こそが居場所なのだ。
コミュニティの重要性はもちろんだが、このコミュニティに自らを縛り付け動けなくなるのは本末転倒。
『コミュニティは、結合することが容易であったのと同じく、分解することも容易でなければならない』
帰属意識の自由度と同時に、肩書き、年齢や学年(笑)、職業などタグを付けて歩かないと自分を説明出来ない社会でなく、属性で人を判断する・されることからも自由でいられると生きやすい。
【”大目に見る”】
かつての地縁や血縁で結ばれたムラ的なコミュニティから都市型コミュニティへと