岩浪れんじのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ1巻を試し読みした時点で雰囲気が好きすぎて2巻も買った。3巻も絶対買うと思う。
好みは別れるだろうけど、時系列もバラバラで、記憶のように色んなエピソードがシャッシャと入れ替わる。でも1話1話が面白く完結してるから文脈が分からなくても「なんかそうなんだろうな」で流せてしまう。でも後々エピソードの前後関係が分かってくるとそういう表情やったんや!って読み返す楽しさがある作品。
最初から一貫したストーリーだとなんかしんどくなり、人々の群像劇を薄目で眺めていたい人におすすめ。
そもそも人間の出会いっていつもエピソードの途中からで、過去のことは聞くしかないもんね。
各登場人物の過去とかプライベートは独立していて、仲良くても見せていない側面なんて当然あって、明るくはない過去もあるけど人間ってこうだよなって、なんだかカラッとした気分にさせてくれる。
キャラクターの設定を合間に書いてくれてるのも好きポイントで、
個人的にはシヲちゃんが過去に訳ありの静かな美人って感じなのに、意外と登場人物の中で1番ものぐさだったり、気を許した人には関西人のお茶目さや口の悪さが出るのが好き。溝口くんのシンプルな顔とメンタルの何かあるんだろうなって感じと、出力されるおもろいドMさが好き。
チナツちゃんのストレートな友達のいないヤンキーってとこと、暴力衝動の解決が力技なのも好き。しばきたいときあるよな。学びを溜めていて本当にえらい。 -
購入済み
これ活字だったら芥川賞受賞する
岩浪れんじ先生の作品がどれも好きなんですが、こちらもとてもよい。
そこら辺にいそうな人物が非常に活き活きと動いており、とても楽しくて、もはや文学作品の域です。
これ活字だったら芥川賞受賞するんじゃないか。
登場人物たちはそれぞれ訳ありだが、非常にカラッと飄々としており、だかといって説教じみたところや感動的な涙を強要しない話の展開ですごく読みやすい。 -
Posted by ブクログ
コーポアコーポからバルバロへ。
そこに実在しているものとして人物たちを描いていて、おそらくはコーポアコーポの人物たちの生活も今もまだ続いていて、それを知れないのはただ岩浪れんじが描いていないだけで、その人物たちの生活は確かにまだあって、それはこのバルバロの人たちも同じで、彼女らの過去はもうすでにあるものとしてあり、まだないわけではなく、ただ岩浪れんじが描いていないから我々には見られないだけで、それは確かにすでにあり、そして現在の今の今も彼女らの生活はおそらく止まることなく流れている。
それは今を生きている我々の時間が決して止まらないのと同じで、そこにあり、そして息づいている。
それを抽出してマンガとして作品にする岩浪れんじの力量というか、観察眼、他者に対する眼差しの確かさや優しさに驚嘆する。
この掬い上げ、というか救い?
みたいな?
この感覚はなんというか、教え込まれて獲得出来るものではなく、それを手にしている岩浪れんじは今後もそのいわゆる才能というものをおおいにはっきして、今後も掬い上げ、というか救いをマンガとして昇華して欲しいと思った。
とにかく、すごいマンガを描く人だなと。
なんだか、自分の過去を肯定してもらえている気分にもなるというか、自分の身近にいた人たちの、あの頃を作品にしてもらえているような気がして、ありがとうという気持ちになる。なっている。
そんな感じ。
時々、身につまされつつ。 -
Posted by ブクログ
今出てる2巻まで読んだ。前作の「コーポアコーポ」最後の方は本来のアパート住人の話じゃなくて住人の家族の風俗勤めの話がメインになってて、もう別の話に移りたいんだろうなあというか別の漫画になってたので
この話はその本念を遂げているのだろう、でそのコーポで登場した風俗店の話である。
エログロと精緻な心理の万華鏡。
主人公にあたるまゆみちゃんの離婚調停のトリッキーなまでの事情の絡み合いとかすごいし
ちなつちゃんの暴力癖とマゾ客との出会いの描写
シヲちゃんのローテンションでアウトサイド人生
イケメン黒服沖田くんのまさかの性癖
どれもすごい読み応え
続きがめちゃくちゃ気になる。