仕事をいかにスピードアップさせるかについて書かれた一冊です。「ガチ速」とは、すごいタイトルですが、表紙デザインからも意気込みが伝わります。
冒頭、「「脳の無意識」に焦点を当て、自分だけでなく、他人の無意識さえも活用することで、一気に仕事のスピードを高め、発送やアイディアのクオリティをあげていく。そんな魔法の仕事術を盛り込んだ一冊」とあり、ちょっと身構えてしまいました。
しかし、その後の解説の中で、
・東大に余裕で合格するような人は、テストのときに「一番難しい問題」を先に読む
・難問の情報を事前にインプットしておくと、ほかの問題に取り組んでいる間も、脳の「無意識くん」がその難問の解き方をずっと考えてくれるから、最後の問題にたどりつくころに解答への道筋が見えていて、すんなり解けてしまう
とあり、著者の言いたいことがわかります。どこまでの効果があるかは分かりませんが、全体の難易度を把握してから取り組むという姿勢は共感できます。
コロナ禍にあって、これまでコミュニケーション力が重要とされていたものが、仕事のスピードが重視されてきたということを自らの経験を踏まえ、指摘しているのも理解できます。自らの仕事を早く進めるためにも、他人に仕事を早くやってもらうためにも、本書で紹介されたちょっとしたテクニックが活きると思います。そして、ヘッドスパに行ってみたくなりました。
▼「脳の無意識」に焦点を当て、自分だけでなく、他人の無意識さえも活用することで、一気に仕事のスピードを高め、発送やアイディアのクオリティをあげていく。そんな魔法の仕事術を盛り込んだ一冊
▼コミュニケーション能力は、大きく分けると「情報を伝える能力」と「人と仲良くなる能力」で構成
「仕事の速さによる信頼」が「コミュニケーションによる信頼」を上回っている
▼「脳の事前インプット法」に基づいた独自の高速仕事術
▼人の2倍のスピードで仕事をする秘訣は、必要な情報を脳に「事前インプット」しておくこと
▼「結局のtころ、もっとも時間をとられるのは人とのやり取りだ」という結論
▼「脳の事前インプット法」を他人に応用
・ラフな案の段階で一度軽く相談しておく。どんな上司でも、初めて聞いたことを判断するにはそれなりの時間が必要だが、二度目に聞いたことならスピーディに判断できる
・一緒に仕事をしているメンバーに「頭出し連絡」を行う際は、やや「悲観的」なニュアンスで伝えるのもポイント
・価格交渉をスムーズに進めたいなら、初回のヒアリング時にざっくりと相手の予算感を聞いておく
・頭出し連絡ができないほど多忙な相手には、二案用意し、その場で選ばせる
・二案とも均等に力を入れる必要はない。しかし、それぞれに「理由」を用意すること。また、見た目を変えること
・メールは短文で結論ファースト、そして相手には極力「イエス」か「ノー」だけで答えさせるようにする
・メールで確認や質問をするときは明確に回答期限を指定し、かつリマインドで追撃する
・自分がイメージするスケジュールで相手に動いてもらうためには「事前に」「明確に」スケジュールを共有しておくのがポイント
・締め切りの前日など、相手が予定より早くくれたなと想うくらいのタイミングで納品するのがベスト
・これから長いお付き合いになりそうな相手や、ほぼ受注が決まりそうなクライアントに対しては、初回の顔合わせのときに手土産を持参する
▼短時間かつ手ごろな料金で脳の疲れを回復するには、圧倒的に「ヘッドスパ」がオススメ。ヘッドスパには頭皮のコリをほぐすだけではなく、脳の血行をよくしたり、自律神経のバランスを整えたり、副交感神経を活性化してリラックスさせるといった多くの効果がある
<目次>
序章 すべての仕事を2分の1の時間で終わらせるには
第1章 仕事効率をアップするための集中力ケア
第2章 すぐに使える時短テクニック&PC活用術
第3章 仕事相手や同僚との時短コミュニケーション
第4章 オンライン時代の時短テクニック
第5章 仕事スピードを高める運動・食事・睡眠の習慣
第6章 脳の疲労を回復して仕事スピードアップ!