あらすじ
4000万人という日本最大級の「購買データ」を毎日分析しつづけ、
「楽天スーパーSALE」で1週間に683億円という
過去最高益を叩き出した大原氏によると、
売上を伸ばせない最大の理由は「売上の正体」を知らないからだと言います。
売上=「訪問数」×「転換率」×「客単価」
これが、「売上の正体」です。
これを知らずにがむしゃらに売上を伸ばそうと思っても、
効果に直結することはありません。
もっというと、売上が出ない人の典型的なパターンは、
「お客がこないから売れない」「安くしないから売れない」など、
「訪問数」や「客単価」を間違えているから売れないと「勘違い」していること。
本当に改善すべきは圧倒的に「転換率」にあると指摘しています。
転換率=「商品を見たお客(訪問数)のうち何人が買ってくれたかという確率(%)」
大原氏は4000万人の購買データを分析しつづけ、
ちょっとしたことに意識を向けるだけで、
誰でも転換率が上がる方法を突き止めました。
ちなみに、楽天の「肝」ともいえる購買データの閲覧が許されていたのは、
社員のほんの1%にも満たないごく一部の人のみ。
その情報が通常、表舞台に出ることはまずありえません。
そんな貴重なデータが私たちに示してくれた
「超具体的なノウハウ」とはいったいどんな方法なのか?
それだけでもビジネスマンなら読んでおきたい貴重な一冊です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ビッグデータからの分析による示唆に富んだ内容だった。
マーケティングの大前提であるSTPを忘れず、データによる根拠を持って施策を検討すべきだと改めて思った。
Posted by ブクログ
売り上げとは、訪問数×客単価と思っている人が多い。しかし、売り上げの正体は、ここに転換率を加えた「訪問数×転換率×客単価」である。この転換率を上げる技術こそが、楽天市場で顧客4,000万人、4万8,000店舗のデータを扱っていた筆者が得た「すぐ売るための技術」である。
転換率とは、訪問数(商品を見た人数)のうち何人が商品を買ってくれたかという確率のことで、この確率を上げるための対応の根拠こそがデータに他ならない。また、この転換率を上げることが最も効率的な売り上げアップの手段ともいえる。
私たちビジネスパーソンは、職種や売るモノこそ違えど、売り上げの責任を負っている。ただ、その方法における根拠はかなりの違いがあり、トップや上司の経験から来る鶴の一声で行うこともあるだろう。そのような状況下でも、データという根拠を持って上に進言することが売り上げ、ひいては組織のためとなるのではないかと考えさせられた。データの収集方法も載っているため、それを活用し、データの収集を行い、成果を上げていきたいと思う。
Posted by ブクログ
マーケティングに関する話
この本で述べられている売上を上げるために注目すべき点についての解説、物の売り方はとても参考になると思った。
楽天で働いていた筆者が実際に試しながら結果を残してきた手法なのだろう
自分も試してみようと思ったものがいくつかあった