沢村凛のレビュー一覧

  • ヤンのいた島

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    強烈。こんな話になるとは。
    しばらくはぐるぐると考えてしまいそうだし、その度に違った視点が見えてきそう。果たして、より明るい未来に繋がる手がかりにたどり着けるのだろうか?

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    2020年04月12日
  • ヤンのいた島

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    ネタバレ

     久しぶりにとてものめり込んだ小説。一度読み終えたあと、どうにも本の世界から戻れずに、もう一度最初のページを開いた。
     二度目もわくわくした。やっぱりファンタジーが好きだ!
     ただ、好き嫌いはけっこうはっきり分かれそうな内容です。

     舞台は、太平洋上に浮かぶ島イシャナイ。
     近代の国際社会よって「発見」されたその島では、欧州からの移民によって築かれた国家と、それに対抗するゲリラの抗争が続いていた。
     島の生態調査のためやって来た主人公の瞳子は、そこで、ゲリラのリーダーにして、原住民族の象徴とも言うべき「ヤン」と出会う。

     先進国が押し付けた国際社会のルールによって、蝕まれ壊されていく後進国

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    2013年10月11日
  • ヤンのいた島

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    海の真ん中 独自の文化を持つ小さな島国が近代化という名の侵略にどう対処したら幸せに生き残れるのか??
    ヤンに守られていたこの島の行く末は……

    先に近代化した国が偉いのか?いわゆる後進国に対して自国のモラルを押し付けて勝手なことをするのが許されるのか?

    誰でも幸せに暮らしたいと思っているはずなのに。苦しんでいる人、辛い思いをしている人が沢山いる。
    どうして誰もが幸せにくらせないのだろうか

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    2013年04月06日
  • 千年の時の彼方に

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    シリーズ最終巻。「どの歌も、初めて聞くのは、マコマの口からがいいの…」。小学生向けのお話だというのに、このセリフにはやられてしまいました(笑。ミステリーとしてもよくできているし、少し哀しい結末も前向きで気持ちよく、終わってみれば大人にも自信を持って薦められるシリーズだと思います。

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    2012年03月05日
  • 千年の時を忘れて

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    マコマ、カムバック!
    お互いに一緒にいることがシヤワセかあ…羨ましいねえ。
    そないな相手が欲しいッスだ。

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    2009年10月10日
  • 千年の時をこえて

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    ちょっとオカルト的な本
    信じるか信じないかは自己判断です。

    生きている人に対する思いであれ、亡くなっている人への思いであれ、それは叶う

    と思わせる作品だった。

    その思いが、相手の幸せをただひたすらに思う気持ちであれば

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    2023年12月16日
  • ヤンのいた島

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    ダンボハナアルキってなんだよ!ってネットで調べたら、そこまではホントだった。こういうの好きな人いるやね。
    最後のオチはまさかの!だったけど、まぁオチがどうという物語じゃないから、まぁそれは良しとして、妙にごっちゃりとネタが混ぜ込んであって、イマイチどれが印象に残ったかと言われると難しいんだけど、強いて言うならダンボハナアルキだった。

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    2021年06月04日
  • ヤンのいた島

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    あまりにリアルなファンタジー。
    物語を楽しむことより人間としての自分の考え方や無力さに悩まされた。
    現実に未だに多くの国で起こっている問題、悩んでも行き着くことは無いのだが…。

    ヤンにとってのトウコ。
    出逢って良かったと思う。
    トウコのヤンへの思い。
    ……。
    少し心を整理して考えてみたいと思います。

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    2015年01月12日
  • ヤンのいた島

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    数日経ってもつい考えてしまう。なんとも言えない終わり。
    イシャナイが幸せになる道はないのだろうか。こんなふうに蹂躙されてきたたくさんの国のことを思うと、言葉にし難い辛い気持ちになる。平等や公平などどこにもないという気持ちにすらなる。

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    2014年12月14日
  • ヤンのいた島

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    20世紀になるまで発見されなかった島。

    近代国家が島に訪れる時、彼らがとるのは服従か抵抗か、暴力か非暴力か。

    近代化と植民地化。
    拮抗した二つの事象。

    世界は彼らを憎んでいるのだろうか。

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    2013年08月20日
  • 千年の時をこえて

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    表紙の絵が可愛かったので読んでみました。小学生の静枝が和歌をまつる神社で出会った、不思議な少年マコマ。彼は、平安時代からやってきたらしい。けれど何故か彼の姿は静枝にしか見えず、静枝は彼のことが気になるのだけれど・・・。高校生のお姉ちゃんは何故髪を切ったり結んだりするのを嫌がるのか、クラスメートのひいおばあちゃんが見た景色はいったい何だったのか、担任の先生の家族(?)が誘拐された事件の真相は・・・。些細な日常の事件を万葉集の歌を通して解く、「安楽椅子探偵モノ」としても楽しめるし、小学生の女の子の初恋物語としても楽しめる一冊でした。

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    2011年07月20日
  • ヤンのいた島

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    独特の世界観でおもしろかった。
    ただ、瞳子の身勝手さや考えの浅い発言が、読みながらかなり引っかかった。
    それと瞳子とヤンの恋愛色は、この作品には余計な気がした。
    終わり方は個人的に嫌いじゃない。
    『選択』することの難しさを考えさせられる。

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    2023年08月24日
  • ヤンのいた島

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    刊行順に読んだほうがベターだという持論を述べながらも今更デビュー作へ。
    ファンタジーノベルス大賞受賞作ということで、文章は読みにくい部分もあり、構成もわかりにくかったのだが、エネルギーを感じる物語だった。

    パズルのピースの形をした南の島・イシャナイでは、政府軍とゲリラが抗争を続けている。
    そこに研究員としてやって来た瞳子が主人公。
    架空の生き物であるとされる生物の実在を信じ、確かめるため学者を志した瞳子は、深夜に仲間から抜け出し島を探索している途中にゲリラに捕らえられる。

    瞳子とゲリラたち、特に頭目・ヤンとの関係性が物語の軸となり、この抗争の行く末、瞳子とゲリラたちがどうなるのかを描くのが

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    2014年07月07日
  • ヤンのいた島

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    「リフレイン」を読み、「まだ、こんな面白い作品を書く人がいたんだ」とハマり、でも持ったいなくてなかなか手をつけずにいた作品です。
    ほぼ一日で読み終えました。

    架空の島での出来事に、リアル世界に当てはまる「正義」「支援」「抗争」の構図。
    前作の「リフレイン」でもそうでしたが、架空の中での人の思想、思惑、行動が、ハンパなくリアリティがある。

    早く次の作品を読みたいなー。

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    2014年04月10日
  • ヤンのいた島

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    南の小国シャナイ.ゲリラの頭目ヤンと日本人生物学者の瞳子の出会いから始まる不思議な物語.同じ夢をみるヤンと瞳子.どの夢もシャナイの未来を暗示している.そしてどの夢もシャナイに暗い影を落とす.悲しき未来を回避するための戦い,二人が最後に手にするものとは・・・・.いろいろと考えさせられる作品.単純じゃない.沢村さんらしいなと思いました.

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    2014年03月22日
  • ヤンのいた島

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    ネタバレ

    1998年に書かれた作品。その頃に出会っていたなら何を思っていたのだろう?いまここにいる自分とは違う世界が一番いい世界なのか?別世界の存在を認めなければ、決して浮かび上がらない思考の間。己が選択することができるのなら、いったいどの世界に生きようとするのだろう?でも、答えは決まっているんだろうな…
    いや、決めていると言わねばならない…

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    2013年12月25日
  • ヤンのいた島

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     最終ページまで読んでどよめいた。贅沢な使い方だな!と思う。
     作者さんは情が厚いというより、物語に対して真摯だなぁ……と思います。うん。

     ただ、前作がリフレインなんだけれども、こちらのタイトルの方が「リフレイン」だなぁ……と思いました。いやネタバレはいるかもしれないけど。

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    2013年11月25日
  • ヤンのいた島

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    ネタバレ

    現実と夢に見る3つの世界。
    夢の中で夢見る3つの世界。

    読み進むに連れて夢と現実の区別が曖昧になり、不思議な気分になる。
    ところどころに顔を覗かせる不穏な気配。

    物語のラスト、そこにはまだ救いはない。
    幸せも絶望もまだない。
    不思議な形態の話でした。

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    2013年10月22日
  • 千年の時をこえて

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    ネタバレ

    ほんわりしたお話。主人公は「恋」というものがよくわからなくて、告白されたのに逃げ出してしまった自分自身に少し、嫌気が差している。

    そんな子が、平安時代に生きていた幽霊?と出会い、和歌を学ぶことで言葉を伝えることの大切さを知るというお話。

    作者が和歌に興味を持って書いたというお話なので、作中に登場する和歌は恐らく念入りに選ばれているのだろうと思った。言葉について大切にされているんだなというのが伝わってきたし、主人公が自分の悩みを乗り越えて成長する、というのもわかりやすいし、あぁ可愛いなぁ、と思う(笑)

    ただ幽霊×少女という組み合わせから、だいたいどういう展開になるのかはある程度想像がついて

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    2013年05月02日
  • 千年の時を忘れて

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    万葉集の和歌少し紹介されていた。
    万葉集の言葉を分かりやすく、解釈していた。万葉集を一度、ゆっくりと読んでみたい(^^)

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    2013年05月01日