沢村凛のレビュー一覧

  • ヤンのいた島
    強烈。こんな話になるとは。
    しばらくはぐるぐると考えてしまいそうだし、その度に違った視点が見えてきそう。果たして、より明るい未来に繋がる手がかりにたどり着けるのだろうか?
  • ヤンのいた島
     久しぶりにとてものめり込んだ小説。一度読み終えたあと、どうにも本の世界から戻れずに、もう一度最初のページを開いた。
     二度目もわくわくした。やっぱりファンタジーが好きだ!
     ただ、好き嫌いはけっこうはっきり分かれそうな内容です。

     舞台は、太平洋上に浮かぶ島イシャナイ。
     近代の国際社会よって「...続きを読む
  • ヤンのいた島
    海の真ん中 独自の文化を持つ小さな島国が近代化という名の侵略にどう対処したら幸せに生き残れるのか??
    ヤンに守られていたこの島の行く末は……

    先に近代化した国が偉いのか?いわゆる後進国に対して自国のモラルを押し付けて勝手なことをするのが許されるのか?

    誰でも幸せに暮らしたいと思っているはずなのに...続きを読む
  • 千年の時の彼方に
    シリーズ最終巻。「どの歌も、初めて聞くのは、マコマの口からがいいの…」。小学生向けのお話だというのに、このセリフにはやられてしまいました(笑。ミステリーとしてもよくできているし、少し哀しい結末も前向きで気持ちよく、終わってみれば大人にも自信を持って薦められるシリーズだと思います。
  • 千年の時を忘れて
    マコマ、カムバック!
    お互いに一緒にいることがシヤワセかあ…羨ましいねえ。
    そないな相手が欲しいッスだ。
  • 千年の時を忘れて
    より恋愛色が強くなってます。

    和歌とのシンクロっぷり、イラスト、
    事件解決、心情描写

    手を繋げない描写が切ない。

    ___
    2010/07/30
    印象に残ってる本。
  • 千年の時をこえて
    面白かった。
    言葉で伝える事、人の心の変化、変わらないもの。
    初恋。

    ラストの誘拐事件、上手かった。
    よくつなげたなぁ、と。

    もっと評価されるべき。
    続編(?)の千年の時を忘れても気になる。
  • 千年の時をこえて
    ちょっとオカルト的な本
    信じるか信じないかは自己判断です。

    生きている人に対する思いであれ、亡くなっている人への思いであれ、それは叶う

    と思わせる作品だった。

    その思いが、相手の幸せをただひたすらに思う気持ちであれば
  • ヤンのいた島
    ダンボハナアルキってなんだよ!ってネットで調べたら、そこまではホントだった。こういうの好きな人いるやね。
    最後のオチはまさかの!だったけど、まぁオチがどうという物語じゃないから、まぁそれは良しとして、妙にごっちゃりとネタが混ぜ込んであって、イマイチどれが印象に残ったかと言われると難しいんだけど、強い...続きを読む
  • ヤンのいた島
    あまりにリアルなファンタジー。
    物語を楽しむことより人間としての自分の考え方や無力さに悩まされた。
    現実に未だに多くの国で起こっている問題、悩んでも行き着くことは無いのだが…。

    ヤンにとってのトウコ。
    出逢って良かったと思う。
    トウコのヤンへの思い。
    ……。
    少し心を整理して考えてみたいと思います...続きを読む
  • ヤンのいた島
    数日経ってもつい考えてしまう。なんとも言えない終わり。
    イシャナイが幸せになる道はないのだろうか。こんなふうに蹂躙されてきたたくさんの国のことを思うと、言葉にし難い辛い気持ちになる。平等や公平などどこにもないという気持ちにすらなる。
  • ヤンのいた島
    20世紀になるまで発見されなかった島。

    近代国家が島に訪れる時、彼らがとるのは服従か抵抗か、暴力か非暴力か。

    近代化と植民地化。
    拮抗した二つの事象。

    世界は彼らを憎んでいるのだろうか。
  • 千年の時をこえて
    表紙の絵が可愛かったので読んでみました。小学生の静枝が和歌をまつる神社で出会った、不思議な少年マコマ。彼は、平安時代からやってきたらしい。けれど何故か彼の姿は静枝にしか見えず、静枝は彼のことが気になるのだけれど・・・。高校生のお姉ちゃんは何故髪を切ったり結んだりするのを嫌がるのか、クラスメートのひい...続きを読む
  • ヤンのいた島
    独特の世界観でおもしろかった。
    ただ、瞳子の身勝手さや考えの浅い発言が、読みながらかなり引っかかった。
    それと瞳子とヤンの恋愛色は、この作品には余計な気がした。
    終わり方は個人的に嫌いじゃない。
    『選択』することの難しさを考えさせられる。
  • 千年の時を忘れて
    シリーズ2作目。浄化したはずのマコマが戻ってきて、他の人にも見えるようになった。万葉集の和歌を引っ張って謎解きをしていくのだが、その展開はいささか不自然だ。小学生達の恋模様が描かれており、少々歳には不釣り合いな展開だが、心の動きや神主の言葉には響くものがある。次巻も楽しみだ。
  • 千年の時をこえて
    タイトルに惹かれて購入。平安時代の少年の霊との交流と和歌を通して、人の気持ちを考えていく女の子。神主が最初に詠うのは柿本人麻呂が遣唐使を送り出す時の和歌だ。ティーンズノベルなので、作者や意味は深く触れられない。他の和歌は意味は簡単に触れられていたが…。ストーリーは広く浅くという感じで、少々薄っぺらい...続きを読む
  • ヤンのいた島
    刊行順に読んだほうがベターだという持論を述べながらも今更デビュー作へ。
    ファンタジーノベルス大賞受賞作ということで、文章は読みにくい部分もあり、構成もわかりにくかったのだが、エネルギーを感じる物語だった。

    パズルのピースの形をした南の島・イシャナイでは、政府軍とゲリラが抗争を続けている。
    そこに研...続きを読む
  • ヤンのいた島
    「リフレイン」を読み、「まだ、こんな面白い作品を書く人がいたんだ」とハマり、でも持ったいなくてなかなか手をつけずにいた作品です。
    ほぼ一日で読み終えました。

    架空の島での出来事に、リアル世界に当てはまる「正義」「支援」「抗争」の構図。
    前作の「リフレイン」でもそうでしたが、架空の中での人の思想、思...続きを読む
  • ヤンのいた島
    南の小国シャナイ.ゲリラの頭目ヤンと日本人生物学者の瞳子の出会いから始まる不思議な物語.同じ夢をみるヤンと瞳子.どの夢もシャナイの未来を暗示している.そしてどの夢もシャナイに暗い影を落とす.悲しき未来を回避するための戦い,二人が最後に手にするものとは・・・・.いろいろと考えさせられる作品.単純じゃな...続きを読む
  • ヤンのいた島
    1998年に書かれた作品。その頃に出会っていたなら何を思っていたのだろう?いまここにいる自分とは違う世界が一番いい世界なのか?別世界の存在を認めなければ、決して浮かび上がらない思考の間。己が選択することができるのなら、いったいどの世界に生きようとするのだろう?でも、答えは決まっているんだろうな…
    ...続きを読む