河内春人のレビュー一覧
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まずは6世紀の日本史に対する基礎知識があまりに不足していたため、サラッと読み通すことが困難であったことが悔やまれる。
得た知識としては、この本を読む人はある程度予備知識として持っていたものかも知れないが、
・日本書紀などに記載されている内容が中国の歴史書を模倣しているものであること
・これらの資料が脚色されたものであること
・継体天皇が現在の天皇家につながる始祖であること
・遠いところから来ていきなり権力を握ったこと
・任那4県の割譲はなかった?ということ
といったところか。
磐井の乱に興味があったので、知識欲を少しでも満たせたという点が良かった -
Posted by ブクログ
西暦400年代から500年代の日本と朝鮮半島(高句麗、新羅、百済、任那、加羅)と南北朝中国(東晋、宋、南斉、梁、前秦、北魏)の歴史を解説してあり、たいへん勉強になった。遣隋使の2百年前に日本(倭国)が外交を展開しているのは驚いた。中国には文献が残っているのに、日本側には外交文献が残っていないのは残念である。古墳つくる力があるのだから、何らかの石碑が残っていてもよいのに・・・
倭の五王とは中国史書「宋書」倭国伝に記載されている讃・珍・済・興・武であり、それぞれ履中天皇(応神天皇、仁徳天皇の説もあり)、反正天皇、允恭天皇、 安康天皇、雄略天皇と目されている。作者は中国史書の文面、古墳や過去の学説や -
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5世紀の日本と朝鮮半島、中国を取り巻いていた状況をあらためて見つめなおすところで、日本と朝鮮半島との交流、確執、戦いについて考えさせられた。現在まで続くこれら近隣諸国の繋がりが、これからどうなっていけばよいのか、現代にも置き換えて考えることができるだろう。
当時の大和政権の大王たちが選んだやり方、中国の歴史書をたどりながら紐解いていく内容になっているが、読み進めていくうちに、書かれたものから真実を得ることの難しさを想像した。古墳などから出土する物的証拠にこそ真実性があり、そのために地道な発掘調査が行われるのだろう。
倭の五王の後、越前から大和に入った継体大王がそれ以前とはまた別の日本を作 -
Posted by ブクログ
倭の五王とは、中国史書『宋書』倭国伝に記された讃・珍・済・興・武をいう。当時、朝鮮半島では高句麗・百済・新羅が争い、倭もその渦中にあった。本書は、中国への“接近”の意図や状況、倭国内の不安定な王権や文化レベル、『古事記』『日本書紀』における天皇との関係などを『古事記』『日本書紀』にはなるべく依拠せず、中国史書等から解読し、5世紀の倭や東アジアの実態を描くものである。
『古事記』『日本書紀』が主軸であったこれまでの倭の五王研究に対する挑戦ともいえる書だが、『宋書』倭国伝などを精緻に読み解くことで一定の説得力のある歴史像を提示できていると思った。特に、477年の遣使についての分析は緻密だと感じた。