荻野弘之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
紀元1世紀後半ごろから2世紀の前半にかけて生きていたストア派のエピクテトス。奴隷の身であり、足が不自由であるが「隷属と自由」を解き、解放後は私塾の教師となりました。特に著書は残さなかったのですが、弟子が語録にまとめたものが一部現存しています。
まんがと解説でわかりやすく理解できる構成になっていて、どのエピクテトスの言葉も著者の解説も現代に生きる私たちの心に深く刺さります。
とても感動して、エピクテトスの教えどおり、自分の力ではどうにもならないことで悩んだり怒ったりするのはやめようと思っていたのに、一昨日、晩御飯に天ぷらを揚げている間に、夫と子供がメインのカツオの刺身を私の分を少なめに残して食て -
Posted by ブクログ
奴隷出身のストア派の哲学者エピクテトスの考えを悩める奴隷の若者ニウスとのやり取りで分かりやすく解説した良書。エピソード漫画→「提要」からの引用→解説の流れでサクっと読めます。以下ダイジェスト。
1.認識を正す
我々次第でないもの(病気、死、貧乏、他人の評価、過去、事実など)と我々次第のもの(意味付け、意志、行動など)を徹底的に分けて、後者に意識を向けること。
2.感情の奴隷から脱する
負の感情を生み出しているのは、負の意味付けをしている自分であることを認識する。
第三者の視点で出来事を観察する。
失ったではなく、返したと考える。
3.人間関係のしがらみから自由になる
事実を把握するとこ -
Posted by ブクログ
約2000年前の哲学者アウレリウスの話、こんなに昔から人の悩みは変わらずに存在し(現代の悩みと同じ)、その考え方が整理されていたことに驚き。
人の悩みは変わっていない。
第一部で、「我々次第であるもの」と「我々次第でないもの」がらあり、後者に関しては軽視すること。アドラーでも出てくる自分のコントロールがいの事を考えても仕方ない、捉え方を考えようという話。
第二部では、事実ではなく感情や考えに不安になっている(感情の奴隷と言っている)
第三部では、二部の内容を人間関係に応用。(今も昔も人間関係は大きな課題なのですね)
第四部では驕り、先入観、偏見に気づき、自分の心に注意を向けること。
どれも自分