大迫傑のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現役を退いたあとは指導者への道を思い描いてるとのことだけど、きっと「物言わぬ鬼コーチ・鬼監督」になっていそう。もちろんその鬼自身がかつて、誰よりも自分自身への鬼となって、限界まで我慢し尽くすストイックな日々を生き延びてきたからこその。
「スタートラインに立った達成感」というフレーズが自分にはいちばん響いた。目標を達成できないのは、ゴール以前にまずスタートを目指さなきゃ駄目だからなんだと痛感。アスリートにかぎらずきちんと結果を出せている人たちは、きっと準備し尽くして臨んでいるんだろう。今からでも見習わなきゃ。
【まとめ】
Q1. 「走って、悩んで、見つけたこと」は何?
A1. 走ることで悩んで、それを解決するのも走り続けることのうちにしかなかった。目指すゴールへと自分を導くためには、そこに至るまでのプロセス、練習の日々が大切。けっきょくどれだけ無駄なことを省き、ハードなトレーニングを毎日集中して続けられるか。つねに一人の時間を大切にして走り続けることで、それが正解かはわからないけど、答えはいつも見つかってきた。
Q2. どうしても練習したくない日はどうすればいい?
A2. したい、したくないではなくて、必要か必要じゃないかで考える。やらない理由は探さなくても簡単に見つかるもの。だからやらない理由よりも、やるべき理由をつねに探して積み重ねる。やらない理由を排除したら、やるしかないこと、やらなきゃいけないことだけが残る。そうやって意志を持って、物事をシンプルに、シンプルに、まっすぐに尖らせていくことを心がける。
Q3. もう無理!と思うレースの終盤、どうやって粘りの走りをする?
A3. もう無理!と思わなければいい。無理と思ったらそれは自分が諦めているということ。無理というネガティブなワードをポジティブなワードに置き換える。たとえば、どうやって残りのキロ数を走り切るかとか、これくらいのきつさだったら練習でもあったなとか、なるべく自分ができること、できたことをイメージするようにする。
【キーワード】
・スタートラインに立つ
・余計なものを省いてシンプルに考える
・けっきょく練習の中でしか自信は戻ってこない
・いちばん辛い時期をいかに我慢できるか
・自分の感覚は当てにならない
・小さな妥協の積み重ねでできたギャップは埋められない
・きつさを分割して「今」に集中する
・どんなときでも意志を強く持つ
・無駄を省いて必要なものだけで自分の身を固める
・やらない理由/やるべき理由
・辛いときこそ前を見るのではなく、下を見て一歩いっぽ進む
・言い訳をしない、自分で決める、責任をもつ
・泥臭く走り続けることでしか強さは手に入らない
・シンプルに、できた/できなかった、やった/やらなかったで判断する
・まず大きな目標を立てる、ひとつひとつの決断はその理由がすべて最終的な目標とつながっていることが大切
・故障なく練習をする
・距離に対してリスペクトをもつ
・自分は強いと言い聞かせる
【目次】
はじめに
自分の道を選ぶこと。
マラソンを走るということ。
どんな結果も受け止めること。
コラム リカバリー&睡眠について。
環境が変わっても生き残る力を持つこと。
「今」を積み重ねること。
意志を持ち続けること。
コラム 食事について。
ライバルをリスペクトすること。
コラム ウエイトトレーニングについて。
不安をコントロールすること。
言い訳をしないこと。
目標を立てること。
コラム 1番にこだわる。
子供たちに伝えたいこと。
大人たちに伝えたいこと。
コラム 「42.195km」との付き合い方。
おわりに 走って、悩んで、見つけたこと。
大迫傑に学ぶ Q&A みんなの疑問に答えます! -
Posted by ブクログ
ネタバレ市民ランナーの端くれとして、日本男子マラソン会を牽引する大迫傑選手が、いつ、どこで、何を、どのように、なぜ、考えているのかを知りたく読んでみました。
大迫選手の強さは、何か特別なことをしているから得られているものではなく、誰でも取り組み始めることはできることだけれど、やり抜ける人がほとんどいない事を妥協無くやり抜いていること、それらをポジティブに、また必要なものだけを選択して進んでいることなどから来ているのだなと思いました。
頭ではわかっていても実行するのは難しいとよく言われますが、それを実行まで移してかつ継続できる大迫傑選手からは、走ることだけでなく、人生の生き方について学べることも多いと思います。印象に残ったフレーズは下記です。
「スタートするまでに全てを戦い切って、あとは42.195kmを走ればいいだけ」・・・戦いは本番の前が全て。
「終わったこと、起きたことはくよくよ考えず、次どうするかを考えるだけ。常に平常心、ポジティブであることが大切」・・・これは日常や仕事にも言えることかと。
「今を積み重ねること。今を積み重ねた先に未来がある」
「意志を持ち続ける。自分の生活をどこまで犠牲にできるか」・・・個人的には、犠牲というよりも日常をどれだけ走ることに投資できるかだと思います。
「走ることについて、やるべき理由を探して、それに集中。やらない理由はない。」
「プロは、プロの価値を下げることをしてはいけない。」
「したい、したくない、ではなく、必要か必要じゃないかで考えている。」
私もマラソンで高見を目指しているので妥協無く、やり抜きます。 -
Posted by ブクログ
ザ・ストイック 哲学ランナーマン
マラソン日本記録保持者の大迫傑選手のエッセイ。
彼はプロランナーとして活躍し、常に高いレベルに身を置くことで進化してきた。
長距離選手ならではの粘り強さ、長期的な視点、心の持ち方など、
シンプルに教えてくれた。日本記録保持者でもローマは一日にして成らずで、努力の賜物なのだ。
筋が通らないことは日本陸連だろうと意見を述べ、日本人特有の同調圧力にながされない意志の強さがある選手だ。
将来の指導者を見据えて年に数回子供達にランニング教室を開催している。子供への接し方で、期待や干渉しない、自分で悩み考える
ことで強くなれると、まさしく自身が体現している本書の題名。
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Posted by ブクログ
マラソンランナー、大迫傑のエッセイ。
彼のことは知らなかったけども、ランニングのモチベが高いときに、中古で購入。
超絶ストイックな内容だった。とにかく、練習が命というか、高いモチベで、自分自身を律して戦い抜く。他者や社会への甘えはない。そんな彼の思考がたっぷり書かれていて、モチベアップにはなった。
なんというか、マラソンはやはり自分との戦いというのを改めて自覚したし、スポーツの世界でも何でも、上に行く人はこれくらいの「覚悟」がいるよなと。
早稲田大学とかの駅伝選手レベルですら、甘えているところがあると言い放つ強さ。カッコいい。
一番好きなのは、下記文章。深く考えればいいと思っていた自分に、ぐさりと刺さったことば。
自分はすごく考えている、深く掘り下げていると言う人も多いけれど、それは実はみんながやっていることで、特別なことじゃありません。それよりもいかにシンプルに物事を進めるか、無駄を省いて、まっすぐに尖らせて行くかの方が難しい。
大迫傑 『走って、悩んで、見つけたこと。』
p85 -
Posted by ブクログ
P74からの 「今」を積み重ねること。 で書かれていることは、仏教の瞑想法のようだった。
仏教の説法。
本気で何かを極めようとすると、同じところに行きつくのかもしれない。
大迫さんは自分で考えることができて、自分で決められる人だ。
しかし、世の中の多くの人間は、自分で考えることができず、自分の状態や長期展望を把握できない人が多い。
だから、大迫さんが指導者になったら、その壁にぶちあたり、イライラするだろうと想像する。
自分でできる人は、他者の「できない」がなかなか理解しにくいと思う。
「なぜしないのだ」「なぜ考えないのだ」「お前自身はどう思っているのだ」
そう思い続けるのではないか。
人に言われるままにしか動けない、という人間もたくさんいる。
そういう人たちの方が多いのではないか、と、私は感じる。
だから、大迫さんが指導者になっても、彼と一緒にやっていける人はごく限られている、私はそんな気がした。
私は、大迫さんの姿勢はとても好きだ。
走ること以外を他者に任せることができる、というのは幸せなことだし、一般の人には無理だと感じるが。
走ること以外は、弱そうな臭いもするけれどwww -
Posted by ブクログ
大迫選手の考え方や練習が垣間見れて興味深かった。
毎日30Km前後も走っている。
すごい。
さすがプロ。
よく足をこわさないな。
彼の思考は少し硬いところがある、と感じた。
しかしそれは、真剣に考え取り組んでいる証拠であり、だからこそイライラすることもあるのだろう。
自分をしっかり観察できる彼は、マラソンランナーとして一番大切な素質を持ち、それを育み続けているように見えた。
しかし、彼の範疇に入れない人たちにとっては、彼をなかなかの曲者だと感じてしまうのではないか、とも感じた(笑)
マラソンランナーって、個人プレーが好きな人が多いのではないか、と私は思っているのだけれど、どうなのだろう?
読んでいて、大迫さんも個人プレー好きのように感じたのだが。
私は団体で走る練習をしたことがないので、そこら辺の感覚はよくわからない。