森永康平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この数年、新聞紙上でも賛否両論あって結局どうなんだと釈然としなかったMMT理論について、明確に間違いではないとの説明で、納得感あった。
説明は基本的で最もシンプルな事例に落として簿記の仕訳も加えて為されていて分かり易かった。
P.239の政府支出の伸び率が高い国ほど名目GDPの伸び率も高い事を示す相関グラフで、いずれの率も0%付近に位置する唯一の国が日本。
この30年、GDPも消費者物価指数も人件費も多少の違いはあれいずれの国も伸びているのに対して日本だけが横バイで成長の無かった国。様々な世界ランクが下がるのも当然の成り行き。
P.262で国債発行、政府支出について、問題ない事が明確なのに -
Posted by ブクログ
Chapter01「国の借金は問題ないって本当ですか?」
Section1そもそも”国の借金”ってなんですか?
Section02”国の借金”は返さなくていいんですか?
Section03日本の財政破綻はあり得るの?
Section04”国の借金”は無限に借りられるの?
Chapter2「銀行がお金を生み出している」って本当ですか?
Section01お金はどうやって生まれるんですか?
Section02なぜ銀行はお金を作れるんですか?
Section03信用創造を”国の借金”で考えるとどうなるんですか?
Section04そもそも「お金」ってなんですか?
Section05お金を生むのに制 -
Posted by ブクログ
Japanization(日本化)という言葉が使われるようになったらしい。Japan as No.1とは真逆の意味を持つ言葉で,「アホな経済政策でアホな経済結果になること」だ。世界にとってJapanizationは反面教師だ。科学的な観点があれば,結果が思わしくないなら方法に誤りがあると考えるはずだから,政策の方針転換が図られてしかるべきなのに,日本の場合,政治家や官僚は自分たちの過ちを認められないのだろう。とはいえ,そういう奴らを与党にしてしまっている国民の不勉強も,他国から見ればJapanizationに含まれているのではないかと思う。
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グローバル化に伴い,世界中の安い労 -
Posted by ブクログ
MMTについて分かりやすく、できるだけ中立の立場で書かれている本です。
MMTについての説明箇所は、過去に出版されている「目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室(中野剛志著)」とほぼ同じ内容です。
本書では、それに追加して、MMTの反対派の意見を多く取り上げることで中立的な立場からMMTを説明していたり、コロナウイルスの影響による影響などの内容が書かれております。
現在、コロナ対策としてアメリカが行っている政策は、ほぼMMTですね。
財政出動により完全雇用を目指しており、インフレ率が上がりすぎない範囲で政府がお金を使うという。
自国通貨はほぼ無声ゲインに発行することも可能なので、こういった状