手塚富雄のレビュー一覧

  • ファウスト 悲劇第二部

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    欲望を謳歌する者の背後にある悲しみに注目しながら読み進めた。錬金術師の夢をもとに,当時の知識を濃縮した文学作品である。

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    2025年09月23日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    欲望を謳歌する者の背後にある悲しみに注目しながら読み進めた。錬金術師の夢をもとに,当時の知識を濃縮した文学作品である。

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    2025年09月23日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    悲劇的な人物、心情、情景描写などを哲学、神学、神話、劇、詩、社会、宗教、天使、悪魔などなどありとあらゆる視点から描かれた悲劇の最高傑作。これ以上の悲劇を描ける人は今後生まれてくるのだろうか。

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    2024年09月02日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    戯曲なので読み進めることはできたし、情景はイメージしやすいが、全ての意味を理解できたかというと別である。
    今響く言葉も幾つかあるが、年を取ればまた違った感想を持つのだろう。

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    2024年07月16日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    老学者ファウストは悪魔メフィストフェレスと「とまれ、おまえはじつに美しいから」と言った時、自分の魂を渡す契約を結ぶ。その代償として若返り、
    「さっぱりと知識欲を投げすててしまったこの胸は、
    これからどんな苦痛もこばみはせぬ。
    そして全人類が受けるべきものを、
    おれは内なる自我によって味わいつくしたい。
    おれの精神で、人類の達した最高最深のものをつかみ、
    人間の幸福と嘆きのすべてをこの胸に受けとめ、
    こうしておれの自我を人類の自我にまで拡大し、
    そして人類そのものと運命をともにして、ついにはおれも砕けよう。」(第一部PP142~143)
    と人生をやり直すことを決意する。しかし、一幕一幕場面が変わ

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    2020年04月26日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    生涯を通して人智の宝庫を掴み取っても結局は何も知らないということが分かっただけ
    肉体の翼は閉じていることが多く精神の翼だけは羽ばたこうとバタつく

    無邪気さと無垢なるものは時の渦に飲み込まれてひとつひとつ挫折に変わり
    太陽に背を向けて冷たい霜を胸であたためたくなると復讐の女神メゲラが囁く声に耳を傾けてしまう

    人間は努力する限り迷うもの

    人を欺く仮面の群に繋がれ怯える心
    恐怖と希望は最大の敵
    寂寥という虚無のなかで一切を見つける
    救いや慰めはいらない 困難な危険を恐れないファウストの勇気がその鎖を断つ

    詩のこころは美の調和をもたらす
    子供のころに聞き慣れた歌が地獄の淵から引き戻す
    胸から溢

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    2024年08月29日
  • ファウスト 悲劇第二部

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    ネタバレ

    厨二病に罹患した自覚のあるものはただちに読むがいい。圧巻のセンス・オブ・ワンダー! 物語の筋の悪さには目をつぶり、裏読みを要するような難解さは専門家に任せ、この大いなる幻想を楽しむがいい。

    筋の悪さ。
    悪魔の力を手に入れたファウストは欲望の赴くままにそれを楽しみ、時には非道な行いをする。それに悔いることもなく次なる欲望につきすすむさまは、芸術家ならわかる心情というものか。文豪がまれによく持つゲスい感性のなせるわざか、苦い経験などなかったかのごとく生きていく。
    第二部は、行間を大いに読めば、奔放に生き、時には幸せを得、儚く失い、時には非道をふるまったファウストの人生模様である。いつとは知れぬ人

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    2023年10月19日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    古典で戯曲というと近頃シェイクスピアを数編読んだという程度のニワカだが、古典で名作といわれる作品らに感じることがないわけではない。必ずしも面白いものではないこと、週刊少年ジャンプ掲載作品のようだということ。前者については戯曲に限らぬこと。後者については、作者が第一に気にすべきは人気であっただろうということである。客が席を立たぬようにすることが第一で、叶うならばリピーターを生産したかっただろうということである。それを由来として、いろいろと雑なところがあるように見える。

    『ファウスト』も古典で戯曲だが、第一部を読んだ限りでは前述のようなことはない。雑だと感じないし、面白い。
    なぜか第一部の巻末に

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    2023年10月13日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    ネタバレ

    高潔にして世界の真理を追い求めた末、自分のちっぽけさに絶望した主人公ファウストが、悪魔メフィストフェレスに魂を売って人間的快楽を知るといった内容だった。設定としては結構面白かったが、内容が面白いかと言われれば個人的にはそうでもなかった。
    所々に出てくるポエムはちょっとよくわからなかった。また、登場人物たちの何気ない発言は含蓄に富んでいるが、少々唐突で無理やりであり、著者がこの作品を通じて自分の人生哲学、思想を詰め込もうとしているように感じた。
    ただ、この手の古典的名作の良さというのは、そのつまらなさの故に、読後に現代の流行りの小説を読むといつもの数倍面白く感じることができるといったところにある

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    2024年04月30日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    ネタバレ

    こんなに好き勝手やって、最終的に救済されるのは納得いかない
    信仰心があればもっと理解できるのかもしれない

    グレートヒェンに関しては悲劇っていうかもはやファウストの罪でしょ
    親殺させて兄殺して行方をくらませてる場合か?捕まってから助けに行くのはあまりにも遅いのでは?

    一部と二部だとまだ一部の方がおもしろい
    二部はキリスト教知識に加えてギリシャ神話とか歴史に詳しくなくて読むのが大変だった

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    2023年10月15日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    知的好奇の執着から悪魔メフィストフェレスと命をかけて契約し霊力を持って突き止めようとする。訳者の解説が嬉しい。2022.3.5

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    2022年03月05日