西郷孝彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んでいて、すごく優しい気持ちになれた。
自分が子どもの頃も、今も、あるべき姿に縛られすぎるが故に、人間関係がうまくいかないというのはすごく感じる。
でも特に教育の世界って、それが当たり前でやってきてるから、おかしいなぁと思っても、従わざるを得ないようなとこあって。
そんなことときちんと向き合って、なぜ、なんのためにやるのか?ということを教員や生徒と対話しながら見出していく姿に、感動。
こんな校長先生が、全国の学校にいてくれたらきっと日本の教育はすごーく変わるだろうなぁと思った。
でも人任せでなく、自分ができることから始めていきたいと思える、前向きになれる一冊だった! -
Posted by ブクログ
2020/1/13
麹町中学校の工藤勇一さんと相通ずるものを感じた一冊。子どもの可能性を広げることが学校に必要なことであるはずなのに、現在の学校の多くは子どもの可能性や、思考する、実践する機会を奪う、個性を潰してしまっている場になっていないかという思いを前面に感じました。
また、桜丘中学校の西郷孝彦校長もまた、とても柔軟な考え方の人なんだなあというのが文章を読んでいてすごく伝わってきます。
トップダウンでただ命令や規則を守らせるために生活することに何の意味があるのか、社会に出た時に子どもたちが直面する現実と現在の学校は大きく乖離している現状は否めないと思います。
いきなり全部を実施するのは厳しいとは思いますが、この本を読んで自分が共感したことやなるほどと思ったことはうまく取り入れて実践へと繋げていきたいなと思いました。
西郷校長は教員も広い世界を見ていつでも転職できるようにしなさいと言っているみたいです。そんな色々なことに対して前年度を踏襲して…とか、今までこうだったからそれで…という考えに縛られないで、時代に合わせて思考を変化させていける人でありたいなと思いました。 -
Posted by ブクログ
校則をなくす、(定期)考査をなくす、子どもたちの人権を尊重する。
そういう言葉を聞いて、それはすごい!となるのか、それで成績は伸びるの?とか、それで授業は成立するの?となるのか。
そもそものスタンスが違えば、方法だけを真似したって、形だけで終わってしまう。
それどころか、予期していた「悪い結果」になってしまうかもしれない。
本の中では、自分が良いと思ったら、まずは自分一人ででもやってみなさい、と書かれている。
けれど、責任を持つ立場の人がやることのスピードと、その人達に(ある意味逆らって)実践することのスピードは、違うと思う。
それでも、子ども達と向き合うことの、何か糸口みたいなものを、この本はくれていると思う。
公立という場所の存続さえ課題になっている今、もう一度、学校という場を捉え直すのは、誰なんだろう。 -
Posted by ブクログ
ーー内容ーー
「すべての子供たちが3年間を楽しく過ごせる」ことをただ一つの目標にする世田谷区立桜丘中学校。校則や定期テスト、チャイムの廃止、制服の自由化など、普通の中学校での「当たり前」から解放し、子供たちが自ら考え、導き出した「やりたいこと」を実現させるために、学校側が最大限サポートする学校環境づくりが特徴的。具体的な取り組みや、その過程や理由も明かされている。さらに親子関係や過程学習など家庭教育のヒントも満載。
ーー感想ーー
制服、チャイム、定期テストもなし!
これだけ読むと突拍子もないようですが、全ては一つの問いから生まれたものです。
「子どもたちにとって、幸せな3年間を送るためにはどうしたらいいか」
それを学校の先生と生徒で話し合った結果の話だということです。
でも、どうしてここまで思い切ったことができたのか?
それは、ご自身の子育てにおいて参考にされたシュタイナー教育の考え方にありました。
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あらかじめすべての子供たちが持っている、よく生きようというプログラムが発動しやすい環境をつくる
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植物が誰に教えられなくても芽吹いたり花を咲かせたりするように
人間にも、本来、よく生きようとか、善人になろうとか、がんばろうとか、勉強しようとか、そうゆうものが備わっている。
後から教え込んだからできる、ではない。
だから著者いわく、子育てに「しつけ」は必要ない、ということです。
その代わり「安心できる環境」を与えることが親の役目。
それさえあれば、子どもはすくすくと自分の花を咲かせるのだといいます。
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そんな著者のたったひとつ校長ルールは、
「世界を変えなさい」
これを桜丘中学校に赴任してから9年間言い続けてきたそうです。
人と違ってもいい、むしろ「変な人」が世界を変えてきた。
だから不満があるなら自分たちで変えればいい。
子供達はみんな、自分たちで「変える力」を持っていると信じて関わることが大事だということです。
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世界を変える、と聞くと日常から飛躍した感じがするかもしれません。
でも、親が子どもにどう接するか。
もっと言うと、親自身がどんな人間でいるか。
それが、子どもたち一人一人に大きな影響を与え、その子たちがどんな大人になるかで世界が変わると思います。
だから、親自身が、子どもには「よく生きる力」「変える力」が既にあると信じて関わることが、きっと見えないところで世界を変えていくのだと思います。
あなたは今日、子どもの何を信じますか?
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Posted by ブクログ
兎角教育現場では、きちんとまとまっている、言われたことをこなせる、などといった集団としての美を求められてきていたと思います。自分が教員として生徒と接していると、それに対して強い違和感を抱かざるを得ません。冷え性なのに夏は半袖を強要される、ADHDという特性があるのにずっと席に座っているよう強制される、喉が痛いのにのど飴を舐めてはいけないなど枚挙にいとまがありません。西郷輝彦氏は、深い考察などせず、一人一人の生徒に目を向けていたらこうなったと述べてらっしゃいます。これだ!と思いました。常に学習し、将来生徒たちが楽しく社会を過ごしていけるようサポートしていきたいと思いました。
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Posted by ブクログ
こういう学校であるといいな。
こういう風に子どもたちに接することができるといいな。意識低下中でしたが、少し持ち直しました。
いい意味で友達のような教師。
愛情を持って接することのできる教師(これはなかなか難しい…)
真剣に一人の子どもと向き合い、何が子どもにとってベストか考える。
ルールだから。校則だから。教師は偉いぞ、言うことを聞け。(これは今時体罰では?)そんな変なことを言う教師にはなりたくないと思った。
何のためのルールか。何のための校則か。楽しく学校で過ごすためにはどう支援したら良いか。生きていく為に社会に出る為に何を伝えなければいけないか。
日々考えなければいけないこと、改めて学びました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ生徒が安心して中学校3年間をどうしたら過ごせるかということに重点を置くと学校経営がこうなる。
一度勤めてみたい。
校長視点で書かれており勤めている教員視点からの意見も欲しいところ。
定期テストがないことでの弊害(テスト休みがなく教員の平日の休みがとれない。部活顧問は定期テストの期間が唯一体が休まるのに)とか、付随する成績処理をどうしているかなど。。
管理職視点ではなく現状での教員視点のメリットデメリットなどが欲しい。廊下のフリースペースの対応で教員の空き時間はあるのかなど。
このレベルでの実践だと総合の時間は必要ない気がしてくる。 -
Posted by ブクログ
「校則をなくした中学校」という、表面的なことばかりが取り上げられますが、この本を読むと、西郷校長の一貫とした教育観というか、生徒観が見えてきます。そういう、背景にあるものも一緒に考える必要があります。
p.39 誤解してほしくないのは、いま桜丘中学校で実践しているさまざまなことは、〝最初に結論ありきではない〟ということです。
たとえば校則の廃止。
「校則なんてきゅうくつだ。だから全廃しよう」という教育論を金科玉条のように掲げて校則を廃止したのではなく、「子どもたちにとって、幸せな3年間を送るためにはどうしたらいいか」ということを考え、議論に議論を重ねていったその結果、そうなったということです。
しかし、この本を読むと、この実践は、学校の力だけではできないと思いました。例えば、
p.15 1年生のクラスを目にした人の中には、あまりの騒がしさに、「学級崩壊じゃないか」と思う人もいるかもしれません。
こういう状態をも見守る教員はもちろん、保護者や地域も同じ価値観でいないと難しいものがあります。
西郷校長は、この学校で10年間校長を務め、この3月にご退職を迎えるそうです。校長先生が退職された後、この学校はどうなっていくのでしょうか。
p.220 もし私が退任したあと、生徒が望む学校じゃない方向に動き出したら、誰かに頼るのではなく、自分たちで変えればいいのです。「ぼくたちはこういう学校にしたい」、「私たちはこういう学校の生徒でありたい」とがんばればいいのです。
どうなっていくか、楽しみです。