西郷孝彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ーー内容ーー
「すべての子供たちが3年間を楽しく過ごせる」ことをただ一つの目標にする世田谷区立桜丘中学校。校則や定期テスト、チャイムの廃止、制服の自由化など、普通の中学校での「当たり前」から解放し、子供たちが自ら考え、導き出した「やりたいこと」を実現させるために、学校側が最大限サポートする学校環境づくりが特徴的。具体的な取り組みや、その過程や理由も明かされている。さらに親子関係や過程学習など家庭教育のヒントも満載。
ーー感想ーー
制服、チャイム、定期テストもなし!
これだけ読むと突拍子もないようですが、全ては一つの問いから生まれたものです。
「子どもたちにとって、幸せな3年間を送るために -
Posted by ブクログ
兎角教育現場では、きちんとまとまっている、言われたことをこなせる、などといった集団としての美を求められてきていたと思います。自分が教員として生徒と接していると、それに対して強い違和感を抱かざるを得ません。冷え性なのに夏は半袖を強要される、ADHDという特性があるのにずっと席に座っているよう強制される、喉が痛いのにのど飴を舐めてはいけないなど枚挙にいとまがありません。西郷輝彦氏は、深い考察などせず、一人一人の生徒に目を向けていたらこうなったと述べてらっしゃいます。これだ!と思いました。常に学習し、将来生徒たちが楽しく社会を過ごしていけるようサポートしていきたいと思いました。
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Posted by ブクログ
こういう学校であるといいな。
こういう風に子どもたちに接することができるといいな。意識低下中でしたが、少し持ち直しました。
いい意味で友達のような教師。
愛情を持って接することのできる教師(これはなかなか難しい…)
真剣に一人の子どもと向き合い、何が子どもにとってベストか考える。
ルールだから。校則だから。教師は偉いぞ、言うことを聞け。(これは今時体罰では?)そんな変なことを言う教師にはなりたくないと思った。
何のためのルールか。何のための校則か。楽しく学校で過ごすためにはどう支援したら良いか。生きていく為に社会に出る為に何を伝えなければいけないか。
日々考えなければいけないこと、改めて -
Posted by ブクログ
ネタバレ生徒が安心して中学校3年間をどうしたら過ごせるかということに重点を置くと学校経営がこうなる。
一度勤めてみたい。
校長視点で書かれており勤めている教員視点からの意見も欲しいところ。
定期テストがないことでの弊害(テスト休みがなく教員の平日の休みがとれない。部活顧問は定期テストの期間が唯一体が休まるのに)とか、付随する成績処理をどうしているかなど。。
管理職視点ではなく現状での教員視点のメリットデメリットなどが欲しい。廊下のフリースペースの対応で教員の空き時間はあるのかなど。
このレベルでの実践だと総合の時間は必要ない気がしてくる。 -
Posted by ブクログ
「校則をなくした中学校」という、表面的なことばかりが取り上げられますが、この本を読むと、西郷校長の一貫とした教育観というか、生徒観が見えてきます。そういう、背景にあるものも一緒に考える必要があります。
p.39 誤解してほしくないのは、いま桜丘中学校で実践しているさまざまなことは、〝最初に結論ありきではない〟ということです。
たとえば校則の廃止。
「校則なんてきゅうくつだ。だから全廃しよう」という教育論を金科玉条のように掲げて校則を廃止したのではなく、「子どもたちにとって、幸せな3年間を送るためにはどうしたらいいか」ということを考え、議論に議論を重ねていったその結果、そうなったというこ