黒崎蒼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ良家のお嬢様として嫁に出されたせつなだったが、嫁ぎ先に夫はおらず、一度も顔すら見ぬまま2年が経ち、いよいよ離縁の話が持ち上がる。実家に戻りたくないせつなは、夫の居る京へコッソリ単身向かう事になり…
実家でも不義の子として虐げられ、夫を婚家でも当主にする為に嫁いだのに、それも叶わず厄介者扱いのせつな。京へ赴くもこれまた役立たずで不憫でしたが、性根が優しいせつなに徐々に心を開いて行く警ら隊のメンバーと夫の藤十郎。やっと居場所を見つけたと思った矢先、せつなが実家で座敷牢に閉じ込められていた本当の訳が又不憫で…
それでも、漸く心を通わせたせつなと藤十郎の未来が明るそうでホッとしました。
シリ -
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ネタバレ旦那様が本当に優しくいい男で、嫁を放っておいた事情も分かるものがあった。
彼には大事なお役目もあったし、過去の件がトラウマになっていて、自分の幸せは二の次状態。
そんな旦那を追いかけてきた妻も、座敷牢で育った訳ありだが、根はいい子で、不器用ながら役に立とうと旦那様の職場で奮闘。
二人とも本当にいい子(子?)なので、自然と距離は縮まるし、帯にある「幸せになれない秘密」とはどこにあるのだろうと途中まで思っていた。
中盤以降までは、その気配があまりないので。
ところが、嫁が何故座敷牢に入れられていたかが分かると、風向きが変わる。
作中にも多少伏線はあったし、何より作品タイトルが今にして思えば意味深 -
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漫画家のマネージャーをやっている25歳女性のお話
高校の漫研の啓汰先輩に偶然出会い、漫画と普通の仕事で悩んでいた先輩に漫画ではない道を勧めたにもかかわらず、何故か先輩のマネージャー兼秘書兼営業兼経理として働いている西條あすみ
自分の仕事は果たして必要なのか、代わりにやれる人がいるのではという疑問を持ちつつ、漫画家にしてはかなりホワイトな職場にすべく堅実に仕事をこなすが
漫画家のマネージャーという、不安定職業にさらに依拠した自分の立場と年齢や周囲のイメージとのギャップに悩む
周囲から見れば啓汰と付き合っているように見えるが、あすみは否定する
小説で漫画家を取り扱ったのもは珍しいかも
漫画 -
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ネタバレ咲菜の序盤と終盤のキャラのギャップよ。
悪意ある人たちに揉まれて、すっかり逞しく……
表紙がお着物姿だったので、てっきり時代がかったものかと思ったら、しっかり現代ものだった件。
華族みたいなお家柄なので、多少時代がかった部分もあったけれども。
人の罪が花となって見える力のせいで人間不信になり、その力のお陰で旬に契約結婚を持ちかけられた咲菜のシンデレラ物語。
ただ折角の力を割と序盤に封じられて、旬の隣に立つための試練(という名の周りからのいびり)に立ち向かうことになるので(そして性格が逞しくなる)力を使った見せ場があまりなかったのが物足りなかった。
最後の最後で役には立ったけれども、途中までそ -
ネタバレ 購入済み
合わない。ダメ。
中華後宮系は好きな分野です。
でも、主人公の騒がしいセリフが耐えられない。人の話を聞いてよね、と。
コミックなら表情などで、そんな感じかなと思えるかもしれませんが。
後宮解体という新たな分野なのに、もったいないと思いました。
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ネタバレ全てを救えるとは限らない。
そうしみじみ感じた3巻、恐らく最終巻。
終盤で一気に時間軸が進んだのには驚かされた。
序盤から主人公夫婦は諸事情で離れ離れ、会うことすらままならない状態に。
互いに想い合っているのにすれ違う中、訪れたのは最大の危機。
折角分かり合えたと思った相手と戦う展開。
結局敵を退ける(というか、もう命を奪うしか道がなかった)こと自体は何とかなったが、その事後処理というか、夫婦が被った影響の方がしんどかった。
藤十郎さま、色覚以外にも被害が出るとは、不幸体質過ぎる。
せつなはせつなで、妖狐の力の影響で、人間世界では生きていけない状態に。
果たして、夫婦は人間世界で幸せをつかめ -
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ネタバレ藤十郎の実家のお話ということで、京の皆の出番は冒頭のみ。
ただ穏やかな里帰りという訳にはいかなかった。
藤十郎が難しい立場ということもあり、せつなはまた色々と苦労する羽目に。
それでも藤十郎のために精一杯頑張るのだけれど、義妹には恨まれ、義父から理不尽な言葉をかけられることも。
ここでも苦労してしまうのか、せつな。
それでも相手を恨むことなく、性格も捻くれない。
本当にいい子だ。
しかも、封じられていたあやかしも絡んできて、ややこしいことに。
藤十郎は説得できたらと思っていたし、実際言葉も通じたのだが、結局は哀しい結末に。
なかなか全てが丸く治まる展開というのは難しい。
前作でも思ったけれど -
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ネタバレある会社の総務勤務の友人がたまにぼやいています。総務って雑用係みたいに思われて軽んじられていると。
それを裏付けるかのように、とんでもないミスをやらかした主人公が営業から飛ばされるのは総務、しかも働き方改革推進課なるところへ。
何も教えてくれない同僚に好きにすればと言われて開き直り、健康診断受診の促進に始まり、イベントの発案、そして全然美味しくない社食の立て直しまで。現場の人を置き去りにせず、業者の人たちとしっかり話し合って、良いものをつくろうとする姿が◯。
ウチの職場の社食では、カレーフェアが開催されるとの告知にウキウキしたものの、蓋を開けたみたらメニューは「カレーライス、カレーうどん -
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さらっとして読みやすい物語でした。
登場人物に変な癖や裏側ないのでストレスなく読めます。
控えめなせつなと温厚な藤十郎はお似合いのカップルだと思います。
が、いかんせん描写が薄い。作中でどういう街で暮らし、どういう服を着て、どういう風貌で、どういう空気感があってという描写が圧倒的に少ない!
維新後の世の中を舞台としているのですが、時代背景もぼんやりしたまま終わってしまいました。
出てくるあやかしもただ物語のスパイス的役割でがっつり絡んでくるわけではないので、印象が薄い。
あやかしやせつなの出生を削ぎ落として、京で役割をまっとうする夫とそれを追っかけてきた妻&藤十郎の後継ぎお家事情で深掘