あらすじ
藤十郎を婚家へ連れ戻ったことで、せつなは義祖母からもてなされ、義妹・奈緒も優しく、まるで自分の居場所ができたようだった。だが藤十郎から、奈緒とは関わるなと諭され、せつなはとっさに反発してしまうが――?
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Posted by ブクログ
藤十郎の実家のお話ということで、京の皆の出番は冒頭のみ。
ただ穏やかな里帰りという訳にはいかなかった。
藤十郎が難しい立場ということもあり、せつなはまた色々と苦労する羽目に。
それでも藤十郎のために精一杯頑張るのだけれど、義妹には恨まれ、義父から理不尽な言葉をかけられることも。
ここでも苦労してしまうのか、せつな。
それでも相手を恨むことなく、性格も捻くれない。
本当にいい子だ。
しかも、封じられていたあやかしも絡んできて、ややこしいことに。
藤十郎は説得できたらと思っていたし、実際言葉も通じたのだが、結局は哀しい結末に。
なかなか全てが丸く治まる展開というのは難しい。
前作でも思ったけれども。
哀しい展開を迎えたけれども、実家での問題は何とか片付き、縁も繋げた。
何より、表紙にあるように、二人は改めて祝言も迎えられた。
実家の皆さんに祝福されてのやり直し祝言は本当によかった。
不安なのは、今回の騒動を引き起こした黒幕がいる点。
藤十郎には心当たりがあるような感じだが、これが伏線として残されたまま。
今後、この不安が芽吹くときがくるのだろうか。