ジャン=クリストフ グランジェのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ポケットミステリーなのに非常に重いです。もはやポケットには入りません。。。 本編は765項もあります。ポケミス史上最長項と思います。果たして読み切れるのでしょうか…
事件はパリのゴミ処理場に全裸の死体で口が耳まで裂かれその開口部に大きな石が詰め込まれて居た。被害者はストリッパーのソフィー・セレ。パリ警視庁コルソ警視は捜査を命じられた。
コルソは目下妻エミリアとの離婚訴訟を抱えて居り一人息子のタデの親権が欲しいコルソは弁護士からの指示で裁判に有利になる様にメディアで話題になっているストリッパーの残虐な事件を解決する必要に迫られた。
暗い青年時代の過去と異常な性癖を持つコルソはその憂さを晴らすかの様に容疑者に冷徹な暴力を厭わない荒れた一面が有った。
次の事件は、殺されたソフィー・セレと同じ店のストリッパーエレーナ・デスモラで殺害方法はソフィーと同一手口だ。しかもソフィー同様にエレーナも偏執的性嗜好があり、またソフィーと同じ施設で育ち親友だった。
コルソはソフィー、エレーナの両方と付き合っていた殺人罪の前科がある画家ソビエスキを容疑者として徹底した捜査をチームの4人と共に行う。
今度はイギリスで麻薬密売人が同様の手口で殺された。殺害時にソビエスキはイギリスに居り、パリのアトリエでも物証が出て逮捕される事となったが、裁判でアリバイや第三者に陥れられたと辣腕弁護士が明らかにする。
長い物語でしたがテンポが良く、章の繋がりがスムーズでストーリーに引き込まれ難なく読み終えました。作中にはパリ市内の背景が思い浮かぶ様なシーンや主役のコルソをはじめチームや上司の個性も十二分に伝わり楽しめました。やはり流石ジャンクリストフ・グランジェと改めてファンになりました。 -
Posted by ブクログ
ドイツの大富豪で会社経営者が狩猟休暇中に惨殺された。広大な領地の黒い森で狩猟者が獲物に儀式をする様に内臓を取り去り頭部を切り離し性器も切り取った。
犯人は、動物と同じ様に人間を狩ったのだった。
フランス警察のニエマンスと相棒のイヴァーナはドイツへ捜査に向かう。
殺害されたユルゲンの妹で共同経営者のラオラも巨大な犬に咬み殺されそうになった。
その犬は殺人鬼ならぬ殺人犬でナチス時代に訓練された犬だった。資産100億ドルのを巡っての一族の骨肉の争いが動機なのか?
また、一方でユルゲンとラオラの叔父フランツは兄妹の父親である兄に狩場で謝って撃たれ車椅子人生となった事に対する恨みを息子ユルゲンに向けたのか?
ニエマンスとイヴァーナが複数の男達に襲われた。殺人犬を訓練しユダヤ人虐殺を行なっていた傭兵軍"ブラック・ハンター"だ。同じ晩にユルゲンとラオラの従兄弟がユルゲンと同じ手口で狩られた。ブラック・ハンターは一族が森を最高の狩猟場として使える様に雇った人間達だ。
大富豪一族に起きている不可解な死者は過去にも起きていて、一族内の間引き殺人なのか、昔は避妊する行為が一般的では無く子沢山で一家全員の食べ物に困窮した際に''口減らし''で長男以外の子供を売っていた事実が有る。本作の大富豪一族は経済的な理由では無く血統や領主としての才覚を見極める事が重要だったのかも。
作者は、主人公がジャン・レノの映画化された''クリムゾン・リバー''を23年前に上梓して居り本作は待望のシーズン二作目です。飽きさせない展開と主人公ニエマンスの粗暴で正義感溢れる様はジャン・レノとオーバーラップし脳内で映像化する様に読み進められ面白い。