H.G.ウェルズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中学生くらいのころから、SFを好んで読んできましたが、ハインラインの作品ばかり読んでいたのでこちらには今まで触れず。軽快な台詞回しを好む私としては、TTによる1人語りで進むスタイルは物足りなく感じてはしまいましたが、提示されているテーマと着想は今の子供たち相手にも色褪せないものと思います。
機械文明はどこまで続くのか。知性は何によって保たれるのか。そもそも、知性とはそんなに尊いものなのか?立ち上がり崩れていく文明の中で、僕らは一生をどう使うべきなのでしょうか。
とはいえ、SF初心者に渡すには難易度が高い気がするし、かといって読み慣れた後だと物語の深さが無いように感じちゃうんじゃ無いかなと心配 -
Posted by ブクログ
100年以上も前に書かれたSFの古典。舞台は19世紀末のイギリス。発明家TT(タイム・トラヴェラー)が仲間に向かって語り出す。この世は4次元(縦・横・高さ・時間)で成り立っており、空間を移動するように時間も移動できるのだと。そして一週間後、傷だらけになってみんなの前に現れたTT。息を整え話し出したのは西暦80万2701年という未来の世界だった…。いまの時代でも通用する設定や理論。未来の世界には著者の世の中に対する厳しい視点を感じましたが、一輪の花には救いと温かさを感じました。SFの不思議な世界とミステリー要素にドキドキして読みました。グイグイ読ませる力のある本だと思います。
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Posted by ブクログ
ネタバレものすごく月並みなこと言いますけども、「今読んでも色褪せない」ことにびっくりする。超古典なのに。1898年!明治31年!だって馬車で逃げてるんだもん。
当時最先端の知識っていうのがまた丁度良い塩梅で火星人の設定にみょうな説得力与えてて。
未知の存在の襲来からパニック、日常が蹂躙され、希望が完膚なきまでに叩き潰され、人間の本性がむき出しになり、それでも抵抗しようと戦い、むかえる意外な結末。
まさに王道オブ王道、そりゃそうだこれが教科書なんだもんな。
タコさん火星人、いまではかわいい宇宙人代表の造形だけど、この緊張感の中で描かれるとめっさ強いし気持ち悪いし怖い。大型ロボットに乗って毒ガス振りまいて -
Posted by ブクログ
なんかSF読みたいよ~~!!!と
SF読みたい病にかかってて手に取ったのがこれ
なんか定番というか王道すぎて読んだことありませんでした・・
伯父さんに「ちょう面白かった!!」って言ったら
「つまんねえよ」って言われちゃったけど^^;
すごい面白かったー!!!
20世紀初頭?あれ?くらいのひとがタイムマシンつくって
80万年先の未来に行ったら
人間が2種類に分かれてて、いろいろ冒険してなんとか帰ってくるけど、ある日叫び声を残して姿を消す・・って話
80万年後にいるのは平和にぽやぽやっと生きてるきれいでちっちゃいひとたちと
地下で蜘蛛みたいに進化して地上のひとたちを食べてるひとたち
も -
Posted by ブクログ
時間の中を自由に行き来できる機械を発明した男が向かった80万年後の未来の世界で見たものとは・・!?
『タイムマシン』の元祖となったウェルズの不朽の名作。
過去へも未来へも自由に行き来することができる時間旅行。これを科学的な理論の上で可能にする空想上の機械『タイムマシン』。今でこそ数々の作品に登場するお馴染みのアイディアですが、この生みの親がウェルズだそうです。
さて、この本の中で描かれている未来の地球の姿は・・
究極まで進んだ進化の先にあった滅びゆく世界。人類が努力してきた先に行きつく先にあった愕然とする未来の姿。でもここに書かれているのは未来の姿の一つにすぎない。未来は色々な可能性を秘