唐仁原多里のレビュー一覧

  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    妙ちくりんなキャラクターの表紙が目を引く本書。

    大阪某所にある〈暁町〉を舞台にした、リレー形式の群像劇、13話が収録されております。

    暁町にある市場・〈あかつきマーケット〉のマスコット・「あかつきん」の失踪を皮切りに、その界隈の人々が悩みや葛藤を抱えながらも、“それでも生きていく”様が描かれております。
    寺地さんは心の機微の描写がお上手なので、登場人物達のモヤモヤが実にリアルに伝わってくるんですよね。
    なので、読んでいてちょっと心がヒリつくような部分もありましたが、それでも、
    “皆、何かしら事情を抱えながらも日々をおくっているのだな・・”
    と、出てくる人々が愛おしく思えてきます。
    それぞれ

    0
    2024年07月22日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    ある商店街を舞台に、ゆるきゃらのあかつきんがちょこちょこメインに引き出されてくる連作短編集。
    短編の中で、育児でめいいっぱいになってしまう母のこと、最後の母と息子の関係性など、引き込まれるがあった。
    ただ、登場人物が多くて、整理しながら読むのがちょっと大変だった。

    0
    2024年05月15日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    「あかつきマーケット」という市場が閉店することをきっかけに、マスコットキャラのあかつきんが町の各所に現れるようになる。そんな町で暮らす人々、その家族等の老若男女の悩みや変化を描いた短編が15篇ほど収録されている。

    タイトルがとても素敵だと思った。第一章のタイトルが「朝が明るいとはかぎらない」でプロローグでもそれに触れており、個人にとって明るくない朝もあるし暗くない夜もあるよ、という優しいメッセージを感じた。
    各短編からも様々な感情や人生を肯定してくれるような優しさを感じられ、好みの短編もたくさんあった。
    しかし各短編が20ページ程で、もう少し読みたかったという気持ちに度々なった。
    物語の中で

    0
    2024年02月25日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    登場人物がたくさんなので、全部覚えてないかも…ごめんなさい…

    だけど、最後の方の、同級生が亡くなった自転車屋さんのお孫さんの話は、なんだか切なかったな。

    いろんな人がいろんな生活を送っていて。
    いろんな過去があって、いろんな出会いがあって別れもあって。

    それでも、明るい朝と暗い夜が繰り返してる。
    良いことがあっても悪いことがあっても、それは死ぬまで繰り返されて行く。

    ってことよね。

    0
    2024年02月25日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    あかつきマーケットと着ぐるみマスコットのあかつきんを中心とした短編をたくさん繋ぎ合わせた話になっている。
    正直、話が細切れで登場人物が多すぎて、相関図を書きながら読んでいったが、頭を切り替えていくのが大変でスムーズに読めなかった。
    結局ぼやっとした話で、読んだらすぐ忘れてしまいそうな話だ。

    0
    2024年02月06日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    大阪の暁町を舞台にした短編連作集。
    ままならない日常が13の物語となっており、なんとなく自分や、知人と似ているなと当てはめながら読んだ。
    自転車やのおじさんの生き方が、さらっと格好よくていいなと思った。

    0
    2024年01月29日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    母親の苦悩的な話が多め。登場人物がいろんなとこで繋がっていくんだけど、記憶力悪いと「この人なんの人だっけ?」となっちゃうので一気に読み切るのがおすすめ。

    0
    2022年12月25日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    少しずつ続いてるような本を初めて読んだ。
    グラニュー糖はきらきらひかる、生きる私たちのスープとても好きだった。

    終わりの第3章を読むときどう終わるのだろう、、とわくわくして、読み終えて温かい気持ちになった。

    0
    2022年12月24日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    p56
    「君を粗末に扱っていい人間はどこにもいない。自分自身にさえそんなこと、許しちゃいけない。一人でいるのは嫌だなんて、つまらない理由でつまらない男の傍にい続けるのはやめてくれ。」

    p264
    「ばあちゃんはもうじいちゃんの一部になっている。ばあちゃんだけではなくて、今までの人生で関わった人ぜんぶが、自分の一部だ。好きな歌を歌っていた歌手、かっこよかった俳優、仕事を教えてくれた上司、通りすがりの人がしてくれた親切。そうゆうもんぜんぶ、自分の中に取り込んで生きとる。」

    関わった人すべてが自分の一部、という言葉は自分を大切にすることに繋がると思った。自分の一部になるのなら、自分の好きな人達と関

    0
    2022年12月18日
  • 夜が暗いとはかぎらない

    Posted by ブクログ

    寺地はるな作品 初読み
    大阪の片隅にある あかつきマーケットのゆるキャラ「あかつきん」
    閉店もうわさされるマーケットのキャラクターが突如 失踪。
    でも SNSでは街のあちこちに出没しているらしい。

    同じ街に住んで、「あかつきん」に関わる街の人達 ひとりずつは知っているようで
    それぞれが自分の想いがあり、生活があり、事件があり・・・・
    何気ない日常だけど みんな悩んで、考えて・・・・・いきている
    沢山の人のエピソードが ビーズのネックレスのようにつながっていく。
    オムニバス小説

    私は「昼の月」のバビルサの船出・・・・好きです。
    自転車屋のおじいちゃんとその孫の話

    ひと世界の中で生きていくの

    0
    2024年07月25日