橋本倫史のレビュー一覧

  • ドライブイン探訪

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    ドライブインをめぐる旅を読んでいるうちに、戦後の道路と車を中心とした歴史も感じられる。
    お店をやる人がいなければお店はそこに無い、というのも当たり前だけど思った。
    店内の写真とかがもうちょっと見たかったかな。

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    2025年09月06日
  • 観光地ぶらり

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    さらっと読めるのかと思いきや、歴史の調査量がすごくて、まあまあ読むのが大変だった
    ・ちょうど、オーバーツーリズムやばたにえんエリアに住んでいるので、まえがきで惹かれた
    ・私もこのくらい、行く前に調べて、行った後にも記録できたらいいのだけど…と思った
    ・行ったことがある場所もない場所も、もう一度行ってみたいなと思った。
    ・インスタで友達が旅行しているのをみると 漠然といいなあと思ってしまう それがヨーロッパとかだと尚更 でも自分の住んでいるところから1時間2時間鈍行に揺られるだけでも全然知らない街で、そこでも観光を楽しめちゃうのよね…とも思う
    ・本当に情報が溢れすぎていてどこに行っていいかわから

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    2024年08月18日
  • 観光地ぶらり

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    「観光」とは「光を観る」と書く。光を発するのは土地だけではない。そこで生活する住人が放つ光もある。著者は、そこに焦点を当て、観光地に暮らす人々の体験や歴史を聞き出す。
    だが、土地の人との対話はタイトルにある「ぶらり」がイメージするような気楽な世間話で終わるものではない。著者の旅には事前の綿密な調査があり、巻末にある多くの参考文献がそれを物語っている。それをもとに現地に赴き、目を凝らし、耳を澄ます。そこから掘り起こされる史実は表層的でなく奥が深い。   この本で紹介されている訪問地は10箇所。路面電車が走り、万葉集にも登場する道後温泉、昔ながらの島時間が流れる竹富島、流氷と人情の羅臼、潜伏キリシ

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    2024年05月22日
  • 観光地ぶらり

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    観光客は、何を目指して旅に出るのか。
    観光客は、その観光地でどんな光を観るのか。
    では、その地に住む人々、商売する人々の想いは如何に?
    10の旅に浮かび上がるのは、観光の歴史とその地の変遷。
    そして暮らす人々の生き様をも辿る、ノンフィクション。
    ・プロローグ
    道後温泉 竹富島 摩耶山 猪苗代 羅臼 横手
    しまなみ海道 五島列島 広島 登別・洞爺
    ・あとがき 参考資料一覧有り。

    旅先でその地に住まう人々と出会い、話を聞く。
    現れるのは、その地の歴史と住まう人々の想い。
    日本の国際観光の歴史と国内観光の変遷やリゾート開発の明暗、
    交通手段の変化、戦後復興や高度成長、バブル期とその崩壊、
    コロナ禍

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    2024年05月11日
  • 水納島再訪

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    クロワッサンの形をした島で知られる水納島。
    本部町から船で行く沖縄県の離島です。

    そこの滞在記なのですが、リゾート地を陽気に
    レポートする内容ではなく、島民との語らい、
    島の歴史、戦争との関わり、そして島の小中学
    校の変遷なども静かに語られていきます。

    どんな人にも小説になるような起伏に富んだ人
    生があると言われます。

    島も同じなのです。

    激動の歴史の積み重ねの上に「現在」があるの
    です。

    歴史の重みを感じる一冊です。

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    2023年05月10日
  • 水納島再訪

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    ネタバレ

    水納島の紀行にかなり近い歴史のはなしとか聞き書きとかいろいろがいい具合に交じっていて重い話が多いわりに楽しく読んだ。大した筆力。

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    2022年04月24日
  • ドライブイン探訪

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    昭和的なノスタルジックな香りがする
    ドライブイン。
    そういえば、最近はコンビニや道の駅など
    の陰に隠れて、あまり見かけることもなく
    なりました。

    やはり増え続ける道の駅とは対照的に潰れる店
    が多く今や希少な車で行くスポットとなって
    います。

    単にそんな場所を訪れて「なつかしい」
    「そういえばそんなのあったよね」とレポート
    するだけではありません。

    頑張って経営する店主をしっかりと取材して、
    その人の人生そのものを描き出します。

    「人の人生」とは、かくも多様であり、
    皆頑張って生き抜いているのだなと、
    勇気を与えてくれる一冊となっています。

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    2020年06月22日
  • ドライブイン探訪

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    合計3回はドライブインを訪れる。単なるガイドブックではなく、上質なルポルタージュ。店主の人生まで深く追った大作。

    どこか懐かしさ、昭和の臭いを感じるドライブイン。高速道路の発展と観光バスから個人旅行への移行などにより、一般国道沿いのドライブインの多くは廃業。それでもなお全国各地に残るドライブインのルポルタージュ。

    いきなり取材に入るのではなくぶらり訪れ、気に入ったドライブイン。2回目の訪問で打ち解けて初めて取材のアポを取りそしてあらためて取材に訪問するという。

    ドライブインの数だけ経営する方々数世代のドラマがある。
    本書に登場するドライブインいずれにも共通しているのは、景気変動の影響の大

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    2019年10月28日
  • ドライブイン探訪

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    ファミレス世代のライターが絶滅ドライブインを旅して、戦後昭和のレガシーをオーラルヒストリーとして記録した本です。スナックとか町中華とかについては、この種のフィールドワーク的な書籍はありますが、ドライブインという着眼はモータリゼーションの発展という国の政策の映し鏡としてなるほど、と思いました。でもそんな大仰な話ではなく、あとがきにもある、そばとうどんの自動販売機のオートレストランの店主との会話で「これまで自動販売機のことを聞かれたことは何度もあるけど、俺自身の話を聞かれたのは初めてだよ」というような、著者の人に対する興味がこの本を温かいものにしています。もしかしたら取り上げられているお店の店主の

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    2019年08月18日
  • ドライブイン探訪

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    高度経済成長期に進んだ自動車の普及と道路の整備。それに合わせて全国各地にできた家族経営のドライブイン22店を丹念に取材した一冊。
    意外にも、割と安易な発想と言うか、思いつきで始めた店が今も固定客をつかんで離さず、繁盛している例が少なくない。飲食業未経験の夫が突然ドライブイン経営を言い出し、妻が慌てて料理を習いに行ったり…そんな顛末を経て開業した店が人気をつかむ。ファミレス・チェーンの拡大で味やサービスの均一化が進む中、こんな思いつきで始まった店が今も繁盛しているのはなんだか痛快。

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    2019年08月04日
  • ドライブイン探訪

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    全国のドライブインを訪ねその歩みを聞き取りまとめたもの。戦後の生活史の一面を切り取っている。
    ドライブインという視点はユニークだが、今は下火になっている各お店のこれまでを丁寧に追っているので、たしかに昭和時代の匂いや空気、その時の生活を感じ取ることができる。
    前書きで少し取材方法について触れられているが、お店を営む人やそれまでの歴史に対する取材の姿勢がとても真摯で、興味本位での浅い取材でないことがよくわかる。そしてそれが内容にも表れているように思う。
    装丁もテーマにぴったりなものになっており、手に取っただけでこの本の良さが伝わってきた。

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    2019年07月03日
  • ドライブイン探訪

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    星5つじゃ足りない。。

    写真集にしたらすばらしいだとろうと思ったけれども、次の瞬間に、作者の目的はそこではないと思いました。

    写真は記録として都度撮っていらっしゃるようです。それで編めばかなりおもしろい写真集になるはず。

    ですがこの作品は、かなり緻密なリサーチと事前の丁寧なコンタクトによって取材出来たものです。
    ふれあいをつなぐ場所、道路と道路の隙間をつなぐ場所だったのだと感じました。それは、写真を見て想像してくださいとはまとめにくい。やはり、エッセイだからこその秀作なんだと思いました。
    言葉による考証を見せることが命題なんだろうと思いました。

    繁盛していた頃と今の時代の比較考察が素晴

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    2019年05月23日
  • ドライブイン探訪

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    とても丁寧に、敬意をもってインタビューされているのが文章から感じられます。所々に入った写真からは歴史と人生というか、時の流れが感じられて、とても不思議な一冊でした。
    誰かの人生を少し体験したような。一つ一つがそれほど長くない文章なのに。なんでだろう。凄く読んで良かった。

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    2019年05月12日
  • ドライブイン探訪

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    ドライブインは昔色々な所にありました。東京都民の上に自家用車が無い家に産まれたのでそんなに体験していませんが、バス観光旅行に行くと必ずご飯は大きなドライブインで摂って、なんならそのお店でお土産買っていました。
    そんな大繁盛した高度経済成長の頃から比べて、今はひっそりとしているドライブイン。
    まさに昭和という時代を象徴するものの一つだと思います。
    てっきり懐かしのレトロな佇まいを鑑賞する本だと漠然と思って読みはじめましたが、とんでもないとんでもない。
    そのお店を始めた人々や当時の社会状況や、地域ごとの成り立ち迄ぎっちり書かれており、まさに時代を丁寧に丁寧に切り取った、社会学の一つとしての「ドライ

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    2019年04月16日
  • ドライブイン探訪

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    ハイウェイ時代、観光ブーム・・・高度成長期の車社会の発展に
    伴い、繁栄したドライブイン。その現在の姿は?
    200軒近いドライブインを訪れ、取材したルポルタージュ。
    この本に取り上げた店には三度ずつ訪れている。
    参考文献有り。モノクロだが味のある写真有り。
    プロローグ
    I  ハイウェイ時代
    II  アメリカの輝き
    III 花盛りの思い出
    IV  移りゆく時代に
    V  店を続けること
    エピローグ
    道端に佇むドライブイン。
    ひっそりと、或いは盛況に営業。しかし廃墟化した店もあります。
    そのほとんどは個人経営で、現在はファミレスやチェーン店、
    道の駅等に客を取られているのが実情です。
    かつての繁栄・・

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    2019年04月08日
  • ドライブイン探訪

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     この手の本は、好きだな。著者は、姿を消しつつあるドライブインの話を書きたい。そんな思いから、自費出版で「月刊ドライブイン」を発行。それを単行本化したものが本書。
     あとがきにもあるように、店を営んできた方の人生が書かれている。

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    2019年04月01日
  • ドライブイン探訪

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    人に歴史ありというか。どのドライブインも高度経済成長期の頃は儲かったんですねー。瀬戸大橋タワーの対岸にラレインボーというタワーがあった、というのにビックリ。冒頭の北海道のミッキーハウスドライブインは何回か通りかかりましたが、今はもうやっていないような。こういうお店は気になったら即行かないとダメですねー。

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    2019年03月19日
  • ドライブイン探訪

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    ドライブイン1つを紐解いていくだけでこんなにも日本の文化の歴史が詰まっていたのかと内容の濃さに驚き。

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    2019年02月12日
  • 水納島再訪

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    『水納島再訪』は、観光地としての島の姿だけでなく、そこに生きる人々の歴史や文化を深く掘り下げた作品です。橋本倫史の鋭い観察力と、島の人々との対話を通じて紡がれる物語は、深い感動と考察を促します。沖縄の離島に興味がある方や、地域の歴史に関心がある方には、ぜひ手に取っていただきたい一冊です

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    2025年05月31日
  • 観光地ぶらり

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     新型コロナウイルスが蔓延して以降、すっかり旅をすることから遠ざかってしまった。もう自分の人生の残り時間で、かつてのように旅をすることは二度とないだろう。でも本のなかで旅をすることはできる。著者は、新型コロナウイルス蔓延以降、かえって、旅に出たいと感じるようになったのだという。医療従事者である私は、感染してしまったら患者さんたちを死に追いやりかねないので旅を自粛しているが、物書きである橋本さんは、今だからこそ、と感じたのだろう。道後温泉から始まり、登別・洞爺に終わる本書で一貫しているのは、その土地の歴史をたどり、その土地で生き、死んでいった人々の語りに耳をすませることだ。インスタ映えする風景や

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    2024年08月25日