宇津江広祐のレビュー一覧
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この作者さんの描く世界は、重くドロドロしていてダークな世界だけれど、
哲学の様な世界観と論理的な世界観が巧妙に織り交ぜられている。
ファンタージとミステリーとホラーの要素を同時に楽しめて、目が離せなくなる。
読み手を混乱させたかと思えば、上手く誘導したり、
登場人物と一緒に考えさせる演出が良...続きを読む -
哲学と呼ぶにはダークで怖い。
しかし物語の根底に流れるものは哲学の様で、真理を探究する詩の様でもある。
読んだ後味は良くは無いけれど、また読みたくなる作品。 -
最新巻まで読みました。タイトル、導入からして投げっぱなしのお話かと思いきや、シナリオ、人物、話のテンポと、綿密に計算されていることを感じさせます。今後の展開にも期待。
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独特の雰囲気のある作品。
ただ、発想が過去の作品からの連想を飛び越えるほどにはなっていない。
モンスター自体は趣味の悪さも含めて「リビドーズ」など他の作品の影響を強く感じる。
どうせなら霊体とかの方がまだリアルだったろうに…。
「脚本」の存在も「20世紀少年」などで見たパターン。
説明の多さ...続きを読む -
コールセンター勤務の34歳の成人男性と、妙な夢を繰り返し見る高校生の男子2人のエピソードが交互に出てきて、最初は分かりにくいんですが巻末くらいに一定、全貌の一端が見えてきます。
諸星大二郎氏の「生物都市」を彷彿とさせるようですが、正直あそこまでではないかな?
夢に出てきた女の子も合流します。SNSが...続きを読む -
怪物と化した本人もそうですし、彼のメモをSNSに投稿した知人、あと選ばれたらしい高校生の男女もそうですが、内面の描写に重きが置かれていて、作者、どちらかというとそういうのを描きたかったような。
なのでお話そのものはあえてありきたりにしているようにも感じますね。
続きはサンデーうぇぶりで読んでみるかも...続きを読む -
2巻でも、また鬱屈した内面を持った若い男女が出てきて、どうやら1巻の人物につながっていきそうです。医師になって欲しいという親の期待、どうでしょうかね。
森であるものを見つけた少女との接点が出てきて、本体とレプリカの区別があやふやにもなっていくのでしょうか。
やはり2作目の、この作品の方が良くなってい...続きを読む -
名前を色に揃えているのにも意味があるのでしょうか。
理不尽に一家を刺殺する旧友、前作と同様、鬱屈して世を逆恨みしていたような。
この作品もある種の特殊能力がテーマになっていて、こちらも全5巻で最近、完結しているようです。前作よりは良さそうです。