安田理央のレビュー一覧

  • エロメディア大全

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    昭和後期から平成令和のエロメディアを総括する資料本。エロ文化の変遷や栄枯盛衰をバランスよくまとめており興味深い。エロ本という言葉さえ死語になりつつある現在だが一時の歴史を収めた貴重な1冊といえるだろう。「はじめに」の力強いメッセージは必見だ。

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    2024年11月08日
  • アダルトメディア年鑑2024 AIと規制に揺れる性の大変動レポート

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    とても真面目なエロメディア/コンテンツ研究。エロやその規制についてなんか言うまえにまず読みなさい。


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    私のような者に頂きましたありがとうございますありがとうございます。

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    2024年05月15日
  • 痴女の誕生

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    ピンク映画、ロマンポルノが終焉し、家庭用ビデオが普及しAVの時代が始まってから今日、その時代時代で男たちが性欲の赴くままに、次々とその嗜好や女たちの属性(「タイプ」と違うのはルックスや性格よりも性的な役割やジョブなのが重要というのが面白い)を表明し、それに忠実にダイレクトに反応する作り手たちが、どんなジャンルやどんな女性の属性を開発・発見してきたのかをまとめたクロニクル。それは、とにかく欲望に対し忠実なので、流行ったり廃れたりまた流行ったり、あっちにいったりこっちにいったり、マーケティング「論理」など歯が立たない、川の蛇行のようにその向かう先がわからない、まさに欲望の赴くままという面白さがある

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    2020年04月30日
  • AV女優、のち

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    すでに引退した人気AV女優だった方たちのインタビュー集。
    何故、この仕事を選んだのか。また、その当時堂だったのか?引退した後の話なとが、インタビューであきらかになっている。

    世間的には、闘病してた麻美ゆまのインタビューとキス我慢でおなじみのみひろのインタビューは読み応えはあると思う。個人てきには笠木忍のインタビューを読みたかった。

    また、著者である安田理央さんの膨大なアーカイブによる、過去の媒体でその当時語っていた言葉を引用されており、一人一人のインタビューがより立体的に厚みがあるので、読み応えありです。

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    2018年06月06日
  • 巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか

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    日本における巨乳をめぐるメディア論。
    徐々に門戸が開かれ、現在は巨乳の基準が引き上げられ一般化しているという一連の流れを感じた。

    人名やら出版社がどんどん出てくるので、少し情報量の多さにたじろい。個人的には個別は諦め大局を捉える読書に専念したことで、面白く読み通すことができたな。

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    2025年04月07日
  • 巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか

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    文化研究ってこういうのがいいんだよな。なんか過剰に「アカデミック」な感じにしようとするとうまくいかないというか。

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    2024年05月17日
  • 巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか

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    牧場に行った時、種付け用に針金で作った粗末な人形に馬が興奮するのを見て哀れだなぁって思ったけど、AV女優のシリコンの巨乳に興奮する人間様も同じだった。

    でも、本書を読んで巨乳に興奮するのは最近、しかも、明治まで、日本人はオッパイには興味が無かった事を知った。面白いですね

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    2023年09月04日
  • 巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか

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    ヨーロッパでの、胸、あるいは、肉体に対する感覚が、ギリシャ時代からの思想やキリスト教の考え方から影響を受けているとか、それに反して日本の着物文化や社会風土により、春画などからも分かるように胸は顔の延長、性のシンボルとしては下半身のみ意識されていたという指摘は興味深い。ある方向(巨乳化)に進めば進むほど過度なところまで行ってしまって、その反動で真逆のものが出てきたりするのはどんな分野でも一緒なのだと思う。どんどん複雑化していったクラシック音楽が新古典主義に戻ったりとかみたいな。

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    2020年09月13日
  • AV女優、のち

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    AV女優の現役とその後についてのインタビュー集。

    あとがきにあるように、当然ながら名前を出してインタビューを受けている以上、今も後悔してないと言ってるのは逞しく感じた。
    反面、インタビューを受けなかった人の大半はそうではないのだろうと感じると、心が痛い。

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    2020年02月17日
  • AV女優、のち

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    一面としてはアリなのかな。
    願わくば、不幸な人が減ることを願う。

    払ってもいい金額:600円

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    2019年09月22日
  • AV女優、のち

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    現役を引退した元AV女優たちにインタビューをおこない、彼女たちの「今」に迫った本です。とりあげられているのは、みひろ、笠木忍、麻美ゆま、愛奏、長谷川瞳、泉麻耶、真咲南朋の7人です。

    AV女優へのインタビューは、永沢光雄の『AV女優』『AV女優2―おんなのこ』(ともに文春文庫)という優れた試みがあり、その後中村淳彦の『名前のない女たち』シリーズ(宝島社文庫)がそのフォーマットを踏襲していますが、この手法は2000年代前半のセルビデオを通じて人気キカタン女優が登場した時代の刻印を受けているように感じています。とくに『おねがい!マスカッツ』(テレビ東京系列)以降、ブログやSNSなども含めてAV女優

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    2018年07月12日
  • 痴女の誕生

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    他に類のない本、といえます。

    アダルトを扱いながら、分析は事実に基づき正確かつ冷静です。一冊で、日本のアダルト(ビデオ)業界の変遷を理解することができます。

    一方、読んだ側としては、業界が転換するポイントになった作品をみてみたくなる気持ちにもさせられることでしょう。

    他の追随を許さないエロ先進国の日本だからこそ、この先の世界のエロカルチャーを引っ張ることができるような気持にもさせられます。

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    2017年03月22日
  • 痴女の誕生

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    ネタバレ

    「美少女・熟女・素人・痴女・男の娘」をどのようにジャンルとして確立したのか、まとめられた歴史の教科書みたいな本。マニアックな分野をどう売れ線に持ってくかは普通にマーケティングだし、ギャルの話でもあったようにいかに求められているニーズに近づけるか、といった視点は商業作品なんだなあと。他ジャンルは幻想に近いが、痴女だけ現実を侵食していったのは面白いなと。

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    2022年04月10日
  • ヘアヌードの誕生 芸術と猥褻のはざまで陰毛は揺れる

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    <目次>
    はじめに 日本人にとって陰毛とはなんだったのか
    第1章  陰毛をめぐる世界史
    第2章  奪われた日本の陰毛
    第3章  陰毛闘争
    第4章  ヘアヌードの誕生
    第5章  ヘアヌードの終焉
    終章   そして誰も陰毛を語らなくなった
    おわりに 結局陰毛とは猥褻なのだろうか

    <内容>
    宮沢りえの「Santa fe」は衝撃だった(特に前面の新聞広告)。さすがに写真集は買わなかったが…。そして「ヘアヌード」。警察とのその興亡史は割と知っていたが、今考えるとお互いにかなり愚かな戦いであったことがわかる。今となっては、陰毛は当たりまえ。モザイクがかかっているが、割れ目も分かる動画が多数出まわっている

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    2021年10月21日
  • 痴女の誕生

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    AVにおける「美少女」「熟女・人妻」「素人」「痴女」「ニューハーフ・女の娘」という五つのジャンルをとりあげ、それぞれのジャンルにおける流行の変遷をたどっている本です。

    著者は「はじめに」で、「アダルトメディアでえがかれた女性像の移り変わりは、男性の欲望の変遷そのものである」と述べ、その変化を明らかにすることで男性の欲望のありようを明らかにすることを本書のねらいとしています。なお著者は、AVをはじめとするアダルト・メディアを題材にライターとして活動をしており、本書の叙述も基本的にはジャーナリスティックなものとなっています。そのため、「男性の欲望」そのものについて社会学的な考察が展開されているわ

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    2021年01月15日
  • AV女優、のち

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    AVライターが描く、元トップAV女優の今。
    総じて肯定的に捉えているわけだが、もちろん、著者も書いているが、そう言う人たちだからインタビューに答えてくれている。

    光と影。

    殆ど知らないので、これという感想も持てなかった。
    ただ、ちょっと壊れてるなと感じたのは、その感じ方自体が正しいかどうかも含めて、判らない。

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    2021年01月10日
  • AV女優、のち

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    AV女優として活躍したあとの生き方を、おもにインタビューを通して紹介した本。7人の元AV女優たちの現在が赤裸々に綴られている。エロ目的というより、AV女優という特殊な経歴をもった彼女たちがどのような人生を送っているのかに興味があった。まあ人それぞれと言ってしまえばそれまでだが、本書に登場しているのは「後悔はしていない」と明言する人ばかり(後悔している人には取材を拒否されたらしい)。その後の人生もあまり“ふつう”とは言えないかもしれないが、前向きに生きているなと思った。

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    2020年03月10日
  • AV女優、のち

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    金銭以外の動機付けでこの業界に入った人の話が面白かった。消費されるコンテンツではなく、残り続ける作品を作ろうと意気込んでいた人もいるが、そんなもん無理やろこれ。

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    2020年01月29日
  • AV女優、のち

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    ネタバレ

    <目次>
    エピソード1  みひろ
    エピソード2  笠木忍
    エピソード3  麻美ゆま
    エピソード4  愛奏(元薫桜子)
    エピソード5  長谷川瞳
    エピソード6  泉麻那
    エピソード7  真咲南朋

    <内容>
    AV女優は使い捨てである。男の夢のためだけに働いている。そして、身体を張って仕事をしても、その後訪れるのは、仲間からの白い目、そして結婚して子供ができてからの、子どもへのカミングアウト。したがって、多くのAV女優は引退後は、ひっそりと暮らしている。自分の過去を語らない。その中で、この7人の元女優(現女優も)は当時思いやAV界へ足を踏みこんだ理由、現在の姿を語る。
    面白いのは、AV業界にいた頃

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    2018年07月23日
  • 巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか

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    <目次>
    序章   原宿に日本初の巨乳専門ショップがあった
    第1章  巨乳をめぐる世界史
    第2章  おっぱいは性的対象ではなかった
    第3章  グラマーの襲来
    第4章  ボインの時代 ナインの時代
    第5章  デカパイからDカップへ
    第6章  巨乳の誕生
    第7章  それは爆乳と呼ばれた
    第8章  21世紀の巨乳たち

    <内容>
    全般は歴史や世界を辿っていて、考察的。後半は駆け足で事実を並べただけかな?出てくるAV女優さんたちも知っている人もいれば、有名らしいけど知らない人も。日本のAVの歴史を辿っている部分もある。

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    2018年02月06日