森真沙子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幕末の函館を舞台とした時代小説。
当時、異人たちが闊歩する箱館で日本人のプライドを胸に熱く持ちながら働く箱館奉行所の人々を描いたもの。
若くして箱館奉行に抜擢された小出秀実は実在する人物であり、当時の幕臣が外国領事と丁々発止で交渉している姿を史実として知ることも意義がある。
(薩長史観として余り脚光が浴びない部分であるので)
小出秀実は明治に入り直ぐに逝去したが、明治新政府にもその精神は引き継がれているように思える。
筆者が函館出身であり、当時の函館の様子が詳細に描かれている。私自身、登場する場所、地名に馴染みがあり、リアリズムを愉しめた。
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