下田明子のレビュー一覧

  • 若い読者のためのアメリカ史

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    まさに叙事詩であった。
    それぞれの時代の喜び、悲しみ、挑戦、応戦が生き生きと描かれ、時代は変化、変革していることを実感する。

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    2019年06月10日
  • 若い読者のためのアメリカ史

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    イェール大学リトルヒストリーシリーズは、哲学史、経済学史ともに良書だった。
    そしてこのアメリカ史。
    これまでの2冊がややカタログ的な作りだったのに対してこのアメリカ史は物語性を前面に打ち出している。

    1492年、アメリカ大陸への上陸を端緒として物語が始まるわけだが、
    それはアメリカ大陸自体の物語としてはほんの最近の出来事にすぎないという前置きがなされる。
    ネイティブアメリカンへの配慮、というのももちろんあるだろうが、それ以上に偉大なる歴史への敬意が感じられる。

    独立し、奴隷解放宣言がなされ、大陸を横断し
    都市が縦に、そして横に広がり、2度の大戦を経て超大国へ…という成長の物語と
    ヨーロッパ

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    2019年02月17日
  • 若い読者のためのアメリカ史

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    【若い読者のためのアメリカ史】
    歴史の面白いところの一つとして、今では"普通"の考え方や技術なんかが生まれてきた潮流やその衝撃を感じ取れることがある。近代世界の首領であるアメリカの歴史であればなおさら、熱量を感じ取りやすいところも多い。(だからアメリカのこと書いた本が好き。多分。)
    アメリカ史関連では、【アメリカ経済 成長の終焉】を読んだときはテクノロジーと経済成長、さらに前の【アメリカは食べる。】では各国文化が混ざり合う中での食文化の発展、【1493】では"新大陸"発見以後の物流の発展を読んだ。この本では、アメリカが発展するダイナミズムを概観する中での

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    2019年08月25日
  • 若い読者のための美術史

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    トピックはこれまでの美術史では取り上げられていない作品や人物、地域も多く意欲的。特に女性の作品についての扱いに力が注がれており、無知が啓発される。

    各章のタイトルは、その章の一部を表していると割り切った方が良い。例えば8章は「プロパガンダとしての芸術」だが、ここに決してプロパガンダとは言えない源氏物語絵巻が取り上げられたりしているからだ。

    同時代というだけで、様々な地域が横断して記述されている箇所が多い。わたしが学生時代、世界史を苦手としていた理由もそこにあり、本書を読むのにかなり根気が必要だった。なぜこうなったのかの考察がなく、事実の羅列が続くのだ。

    本書の1番の欠点は説明されている作

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    2025年09月07日