小松理虔のレビュー一覧

  • 新地方論~都市と地方の間で考える~

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    よく聞く地方創生とは一線を画す内容に思えた。それは著者自身が福島県いわき市に住みローカルアクティビストとして活動し、大上段に構えず同じ目線でその土地のことを語っているからだと思う。自分がよく見聞きする地方創生は、なんとなくステレオタイプに地方の問題点を述べ、地方とはこうあるべきという語り口が少なからず都会人の横柄さが滲んでいるのに対し本誌は目線が低く中から語っているため、スッと入ってくる印象を受けた。
    都会との対比やネガティブな問題点よりも地方の実情にあった気づきを得られた。地方は弱者ではなく、未来の先駆者であることを備忘しておきたい。

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    2025年09月15日
  • 新地方論~都市と地方の間で考える~

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    本の学校で安藤哲也さんがこの本で書店について書かれている部分を紹介していた。
    この時には、本そのものと関わりはないかもしれないけれど、本で書かれている内容に無関係な人はいない、という文章を引用されていて、本当にそうだなーと感動したのだ。

    ほかにも、おおーっと思った文章がちらほら。


    『ただ、そこにいる人たち』から注目している書き手さんです。身の丈感がいい。

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    2023年06月14日
  • 地方を生きる

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    とても面白かった。

    「地方を面白がって生きる」ことにまつわる思想が、筆者の経験を辿りながら綴られている。究極のローカルとは、自分自身であって、地方で自分らしく生きることの魅力が(課題も包み隠さず)述べらている。

    ・ローカル:自分が主体的に関係を持っている場
    ・郷に入りては郷を楽しめ
    ・よそ者による新発見は、地元民にとっての再発見
    ・外臓
    ・自分達がまちを楽しむことが最大のプロモーション
    ・「やるコミュニティ」と「いるコミュニティ」
    ・「おいしい、楽しい、面白い。これがなければ人は参加してくれません」p.189
    ・エラー:通常では起こり得なかったこと。エラーが個人の人生や地域を面白くする。

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    2021年12月31日
  • 地方を生きる

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    地域「のために」生きるわけではない。地域「で」生きるほど、甘い世界ではない。地域「を」生きる、主体性、面白がりが必要だと説く。テレビ局出身の著者が書く地域論はメディア論としても読める。

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    2021年09月02日
  • 地方を生きる

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    「エラー」や「不確実さ」を面白がる。地域のため!と大上段に構えるのでなく、まず身近で自分のために面白がりながら活動する、それが後付けに公共性を帯びてくる。なるほど!

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    2021年06月12日
  • 地方を生きる

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    福島県いわき市でローカルアクティビストとして活動している著者。『地方を生きる』というタイトルからすると、地方の魅力と大変さ、その苦労話や生き方のコツを(ちくまプリマーだから中高生向けに?)紹介している本のように印象付けられるかもしれません。

    そのことについては書かれていますが(「第四章 ローカル『クソ』話」のエピソードや、具体的で実践的な方法、たとえば「晴耕雨読2.0」「勝利ラインを下げる」などよいのです)、それだけの本なのかというと、すこし違います。

    わたしはこの本を読んで、とても勇気づけられました。それをなかなか言葉にできなかったのだけれど、著者が本書を「個人と社会の結びつけ方」を書い

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    2021年02月14日
  • 新地方論~都市と地方の間で考える~

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    ステレオタイプな「地方」の見方を単に否定するのではなく、そこに住んでいる人として地に足のついた観点で色々な切り口から地方のあり方について述べていた。
    「居場所」に関する記述は地方の今後のあり方を考える上で大切な考え方(地方に住みたいと思える人が増えることに繋がる)だと思った。
    子育ての章でも書いていたけれど、結局は住みたいと思える人がどのくらいいるか、という所に終始はするのだと思う。

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    2025年01月13日
  • 新地方論~都市と地方の間で考える~

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    十のテーマについて、小松さんと一緒に対話させてもらっている。そんな感じで読みました。世代も近く、共感できる内容が多かったです。
    二項対立ではなく、その間 そこに面白みがある
    そこだけで考えるのではなく、少し足を伸ばすとグッと色々可能性が広がる

    #新地方論 #タラ本

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    2023年01月21日
  • 地方を生きる

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    ローカルアクティビストとして活動する著者が地域に入るまで、入ってからの実際を語る。都市も田舎も良いところと悪いところは紙一重。そこをひっくるめてどう暮らしていくかが大事なところだと思った

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    2022年11月03日
  • 地方を生きる

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    世の中には面白い人がいるなあと
    またしても思う。

    面白い人とは、動く人。

    無理だと思っても、とにかくやってみる人。
    発想を変えて、実現に近づこうとする人。

    すごいなあと思うだけでなく、
    自分も少しでも動かねばならんよね。

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    2021年06月09日
  • 地方を生きる

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    自分の人生を生きることは、ローカルライフそのもの、という見立てには、納得します。自分の人生という現場(ローカル)をどう楽しく生きようか、という本かな。読み進めながら、この生き方はとても面白い、と実感させられました。コロナが収まったらば、常磐線に乗って小名浜に行きましょう ☆4つであります。

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    2021年05月13日
  • 新復興論

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    いわき、あるいは福島という土地のバックヤード性・周縁性に触れた後、当事者を限定せず「不真面目」に広く議論を求めたのが印象的。具体的な住民目線の意見が多く、報道では網羅しきれない現状に触れられていた。

    復興に批評性が欠けていたとする説得力のある指摘は、今後答え合わせをする時期に入るだろう。

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    2020年01月29日
  • 地方を生きる

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    1979年生まれ、大学卒業後は福島でテレビ記者、上海で日本語教師とライター、その後2009年にいわきに帰郷し木材店、かまぼこ会社、ローカルアクティヴィスト。そんな筆者の人生行路がブログ風に書かれている。帰郷後の活動拠点の契約日寸前に震災に見舞われ、その後の世界観の変化が言語化されている。エラーによって「翻弄」される人生を幸せに楽しもうという前向きなメッセージもあり、「ローカルクソ話」で後ろ向きな現実も覆い隠さず。

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    2021年10月24日
  • 地方を生きる

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    評論というよりは、筆者の半生を綴ったエッセイという感じ。「晴耕雨読2.0」として出てくる概念は実は新鮮で、なるほどそういう暮らし方もあるんだなと思った。途中から時間軸が行ったり来たりするので、少しだけ混乱した。

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    2021年02月10日
  • 地方を生きる

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    今住む所の魅力を感じながら過ごしていきたい。

    この本の主な舞台である福島県いわき市には多少の縁があるので、又訪れる事があったらここに書かれている事を思い出しながら巡ってみたい。

    田村書店天下茶屋店にて購入。

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    2021年02月07日
  • 新復興論

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    この書物は311からの復興について書かれた本である。が、僕は無計画旅人や酷道マニアにこそこの本をお薦めしたい。
    5年ほど前に国道6・4・7・8号制覇ツアーをやった時この本が助手席にあればロッコクの旅はさらに面白くなっただろうなと思う。
    思いもよらぬ所に誤配されんことを。

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    2020年07月26日