豊福晋平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『ティーンエイジャーが「土曜の夜10時」に下す意思決定を支えるというものです。これは、たとえばヌードを求めてくる相手への返答用フレーズを持っておく、連絡が過剰になってきた友人にはやんわり(でもしっかり)境界線を引く、といった具体的な対処策の備えを意味します。』スマホのなかの子どもたち より
スマホ問題「いつかは子どもが1人でうまく付き合うしかない」「それにしてもリスクが大きすぎる」「ベネフィットがあまり見当たらない」かつ今の社会では子どもがティーンでスマホ持ってないとそれこそ不健全…自分が毒親になってしまう…という葛藤、これからの展望がずっと見えずにいくつか本を手に取ってみたのだが私にはダントツでこの本が響いた。正直なところ冒頭から60%近くが子どもとの対話、現状分析、そして大人が過剰反応している事実の説明に割かれているので結論から始めたい人は第8章結論から読み始めるとよい。私は冒頭から順に読んだが、言われてみればそうだよね、でも自分では意識できてなかったわ、ということの連続で、子どもが当然感じるであろうことをトレースできるのがよかった。人を動かすにはまずその人を理解しなければならない。かなり恐怖心が減り、娘とのスマホ、デジタルへの付き合い方に展望が持てた。
肝要なのは
・問題が起きてからでは遅い
・それまでの親子関係が大切
・積極的に話し合う
・ルールは親子で守る
・事前に色んな状況を想定、共有しておく
・リスク事例を扱っているコンテンツを一緒にながめて意見を出し合う
かなと思う。結局避けては通れない。 -
Posted by ブクログ
Padletについて知りたくて読書。
教育現場でPadletをどのように活用しているのかの教諭・教育関係者をペルソナ読者としたハウツー本。
Padletは、今回初めて知ったコニュニケーションツール。
Padletとは、オンライン掲示板にSNS機能を備えたようなコニュニケーションツールだと紹介している。
創業者で生みの親が日本と縁があるという物語は興味深いが、シンガポールと米国に本社を構える会社が提供している。
現役教諭である筆頭著者2人は、かなり使い込んでいる印象を受ける。
この手のICTツールを教育現場へ導入するためには、教諭が使いこなしていることが前提であり、効果的な学習のためには、楽しくないと児童・生徒の興味関心は続かない。
だから、まず教諭側が、楽しく伝えられるレベルまで深く理解している必要があるんだろうと思う。
加えて、外部人材も活用し徹底した研修でのスキル向上と教諭間での共有化がポイントになりそう。
Padletの最大の強みとして、相互評価、外部連携・外部評価と紹介している。
しかし、いくら良いツールだとしても、1教諭、1学校では限度がある。文科省が推進するGIGAスクール構想とがっちり連動させて、都道府県、国レベルで支援が必要であろう。
日本の初中等教育の質向上に寄与してくれるのではないかと注目したい。
児童・生徒への授業だけではなく、ツールを上手に活用することで、教諭のバックヤード業務をデジタル化し、少しでも負担を軽減させ、教務力向上へ時間を割いてほしいと思う。
少し残念なのは、日本企業が生み出したサービスではない点である。ぜひ日本企業にも日本の30年後の将来を支える子供のために良いICTツールを生み出して健全な競争をしてほしいと期待したい。
読書時間:約55分 -
Posted by ブクログ
●スマホを単なる「悪」と見なさず、子どもの発達段階を理解した上で、デジタル社会を生き抜くための「主体性(エージェンシー)」を大人と子どもが共に育むための本。
●子どもとスマホに大人はどう向き合うかを学ぶ。→子どもの立場に立った上で、ともにデジタルと付き合っていくかを考えていくことが大事だと学んだ。
●「スマホが若者に悪影響を及ぼす」という単純な言説に、本書は脳科学と心理学の視点から一石を投じている。本書は、大人たちがスマホの是非を議論している間に、子どもたちが直面している「つながり続けなければならない重圧」や「デジタル上の追放」といった、より切実で複雑な問題を理解し損ねていると警告する。思春期の脳は、仲間からの承認に過敏であり、報酬を求める一方で衝動を抑える力が未発達である。その発達段階にある彼らにとって、ソーシャルメディアの「いいね!」などの機能は抗いがたい引力を持っている。本書は、単にスクリーンタイムを制限するのではなく、子ども自身がデジタル環境をコントロールする力「デジタルエージェンシー」をどう育てるかに焦点を当てる。「決めつけるのではなく、問いかける」「呆れるのではなく、共感する」。デジタルネイティブ世代が抱える特有のストレスに寄り添い、子供たちが自律的にテクノロジーと付き合えるようになるための、建設的な処方箋となる一冊。 -
Posted by ブクログ
2025年5月発売の本なので、概ね最新の状況下で書かれた本と言えると思う。我が子はまだまだティーン(は通常13歳〜19歳を指す)の年齢ではないものの、スマホやタブレットの取り扱い方を早めに一度知りたくて読んでみた本。前半は、大体これまでの自分の知識の中にあることで大きな学びはなかったが、後半、特にデジタル足跡の章のあたりから、なるほどね、こういう考え方で子どもに寄り添うと良いのね、という新しいインサイトを得られた。特に我が子の場合は男の子なのでセクスティングの章で書かれているアドバイスは、しっかりと時期が来たら子どもに伝えようと思った。不用意に人をオンライン上で傷つけたり軽い気持ちで知らぬ間に犯罪を犯したりしないように。スマホを持たせる子どもがいる親は、持たせる前にこの本を読んでおくと良いと思った。