伊原薫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
生まれも育ちもずっと東京郊外で現在は神奈川住みなので、まさにこの本のタイトルは、関西出身の友人らに対して思っていたことそのものであり、期待してこの本を手に取った。
確かに、この本からは阪急電車、阪急という会社、そして小林一三氏の凄さは伝わってくるし、興味深かった。ただ、その阪急の凄さを、利用者や沿線住民がどのように受け止めているかという、まさしく一番知りたいところに関しては、データなどが示されているわけではなく、筆者の感想以上のものは書かれていない。この点、肩透かしをくらった感は否めず、星は3つとさせてもらった。
だが、今後関西に行くことがあったら、阪急電車について、今まで気がついていなかった -
Posted by ブクログ
旅でよく関西(とりわけ京都)をよく訪れますが、それとなく阪急のハイソなイメージは感じていました。とりわけ阪神間における阪急・阪神の対比はこの本のタイトルにあるように、やっぱ阪急が別格だな、とも。
たしかによそ者の目から見ても、あの車両の色や内装を以てして阪急電車が一つのブランドになっている印象はありますし、阪神間では高級住宅街を縫うように走る点もさらに、そのイメージを高めているであろうことは容易に想像がつきます。住みたい駅ランキングでも西宮北口が毎回上位に来ますしね。
で、そのブランドイメージは決して一朝一夕に出来上がるものではなく、長い年月を経て人々の心のなかに醸成されるものなのでしょう -
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 廃止駅に隠されたびっくりエピソード
第2章 いまも…いや、いまこそ観光客が多く訪れる駅
第3章 鉄道車両が動態保存されている廃止駅、美しく保存されている廃止駅
第4章 都心にもある廃止駅
第5章 廃止駅を取り巻く驚きの事情
<内容>
秘境駅以外に、宮脇俊三氏がまとめた『鉄道廃線の旅』シリーズなどからも、「廃駅」マニアは多くいる。そこに注目した文庫本だが、読後感想は「中途半端」。最低限のデータは盛り込まれているが、地図などの情報もなく、文章も今一つ。第5章などはもはや「廃駅」とは違う気がする。一つ一つの駅をもう少し掘り下げるべきだったかもしれない。