関根正雄のレビュー一覧

  • 旧約聖書 ヨブ記

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    ヨブ記の日本語訳は種々ありますが、私はこの訳が好きです。他の訳と比較するとずいぶん趣が違うところもあり、どちらがより正確かなどは素人にはわかりませんが、文学として心に沁みる表現が多々ありました。

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    2025年02月27日
  • 旧約聖書 ヨブ記

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    私は信仰をもたないので、文学作品として読んだ。ヨブが次第に苦難を受け入れ、神に反抗していく姿勢が現れ出す。

    「わが論敵の書いた訴状、
     わたしはそれをわが肩に背負い
     冠としてわがかしらにむすび
     わが歩みの数を彼に語り
     君侯たる者のように彼に近づこう。」

    このヨブの、自分の苦しみが纏わり付きながら、苦しみを自分の体にむしろ纏わり付かせながら、神に向かって進んでいく姿。
    これと、以前読んだシモーヌヴェイユの本で描写されていた、救いをもとめて魂の暗夜をもがきながら進む姿とが、重なった。

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    2023年09月26日
  • 旧約聖書 創世記

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    なぜヤコブは父を出し抜いたのか。なぜヤハウェはここまで贔屓をしたりと万人に平等ではない人間的な神なのか。後から多くの疑問が湧いてくる傑作であった。
    その他、登場人物たちの複雑な血縁関係(それも、妾の子供も入ってきてさらにそれを複雑にしている)の細かい描写から、旧約聖書が書かれた頃の社会はよほど血筋といったものを大事にしていたのであろうことが想像できた。有名なノアの方舟・ソドムとゴモラの炎、バベルの塔の描写は原作ではあまりにもあっさりとしていて意外であった。

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    2023年08月06日
  • 旧約聖書 ヨブ記

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    ネタバレ

    岩波文庫から出ている日本語訳(所謂「関根訳」)旧約聖書の『ヨブ記』。ビブリア・ヘブライカ(1937年版)を底本としており、詳細な注釈を施している他、一部文意が通るように節を入れ替えたりしている。
    本書は「義人の苦難」、あるいは神義論をテーマにした旧約聖書中でも重要な書物である。「人は理由なしに神を畏れることができるか」という神と敵対者の賭けの中で、神はその証明として「全くかつ直ぐ」な義人ヨブに苦難を与える。常に神に従い、それ故に神の恵みを受けてきたヨブは、この唐突で理不尽な災いの前に苦悩し嘆くことしかできない。因果応報の立場から彼を悪人と断罪する彼の友人たちとの討論の中で、ヨブは(己の限界を認

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    2014年02月28日
  • 旧約聖書 創世記

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    キリスト教については、勉強していたはずなのに実際の創世記を読んでみると「えっ!」と思わされる。
    この「えっ!」という驚きは、それまでのイメージの中でのキリスト教とは異なる意外な発見であり、キリスト教を考える上での新たな問題意識である。

    特にわたしが感心したのは、リアルな描写。
    ヨブ記を先に読んでいたためか、ヤハウェにひれ伏しながら、高齢の妻が妊娠すると聞いて笑うアブラハムに、とても人間臭さ、人間のリアリティを感じました。

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    2011年11月23日
  • 旧約聖書 ヨブ記

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    YHVHさんがヨブを許したんじゃなくて
    ヨブがYHVHさんを許したんだと思います。

    きっと正面から文句を言ってくる人がいてくれて、
    YHVHさんもうれしかったと思うのです。
    でなかったらどうして、ヨブだけがYHVHさんにあんなにごほうびをもらえたんでしょうか。

    YHVHさんは神棚にすえられておがまれるだけなのがさびしくて、
    人とかかわりたかったんじゃないかと思うのです。
    それがものすごく不器用なやり方で、人を殺すようなやり方しかできなかったとしてもです。

    昔の人がYHVHさんをおがまないといけなかったとしたら、
    それはYHVHさんが偉大かつ全能だからではなくて、
    私たちと同じくらいにアホ

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    2009年10月04日
  • 旧約聖書 創世記

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    キリスト教なわけじゃないですが、創世記は読みました。
    人間を作る話や、アダムとイヴの話。
    神様も人間と同じ心を持っていたのね。。と
    読み終わって思いました。
    人は皆、原罪を背負って生きている。
    その言葉の意味がわかる。
    誘惑には人は勝てないし、「未知なるモノ」に手を出さない人間はいないでしょう。
    何度でも読みたい話です。

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    2009年10月04日
  • 古代文字の解読

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    エジプトやメソポタミアやギリシアの古代文字解読の話。何語か分からない状態から何が書いてあるのかを読み解くという気の遠くなるようなことに挑む過程が詳しく知れて面白い。色々な人が解読を競い合ったり協力し合ったりと臨場感もあって良かった。あとがきで思ってた以上に古くに書かれた本だったことにもびっくりした。今はどこまで解読が進んだのかにも興味が湧いた。

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    2024年06月10日
  • 旧約聖書 創世記

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    旧約聖書最初の5つの書『創世記』『出エジプト記』『レビ記』『民数記』『申命記』は「モーセの五書」と呼ばれる。

    モーセはなぜこの5書を書いたのか?それはエジプトを脱出し、これから約束の地カナンに入る前に、現在の若者たちにこれまでの歴史を知ってもらいたかったからである。当初エジプトで囚われた世代はもはやおらず、現在エジプトでのみ生まれ育った若者は、アダムとイブも、ノアの方舟もアブラハム契約も知らない。

    旧約聖書の神は契「約」の神である。特に創世記はユダヤ人に関してというよりは人類全体の始まりを解説している。なぜ神が畏れるべき存在なのか、それはこの世界の創造者であるからだ。神の声を聞いたことのな

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    2022年03月05日
  • 旧約聖書 創世記

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    バビロニアの神マルドゥクは、大洪水を起こす竜(海の神ティアマト)と戦い、勝利した。『エヌマ・エリシュ』 シュメール

    神々は大洪水を起こすことを決める。すべての人間は土に帰る。しかし知恵の神エアが、人間ウトナピシュティムに四角い船(方舟はこぶね)を作らせて生命の種を救わせた。神々に選ばれたウトナピシュティムは不死を与えられ、楽園ディルムンに住むことを許される▼ウルク王ギルガメッシュ。友人エンキドゥの死を経験し、死の恐怖を抱く。私もいつか同じように死ぬのではないか。不死を求めて旅立つ。楽園ディルムンに辿り着いたギルガメッシュ。「自分も不死にしてください」。ウトナピシュティムは「お前が求めるその生

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    2025年11月13日
  • 旧約聖書 創世記

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    ネタバレ

    思ったより読みやすかった。シンプルな文で、わりと淡々とでもすごいスピードで。
    始めのほうは、知られている聖書の話!の短編集のように進んだけれど、アブラハムから最後までは、その子孫の話、男女、家族、兄弟の人間関係にまつわる話。

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    2020年05月16日
  • 旧約聖書 創世記

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    分かっているのに理解は出来ないことって世界にはたくさんありすぎて。
    ヨセフのはなしで泣きそうになる。

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    2020年05月12日
  • 旧約聖書 創世記

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    "旧約聖書の創世記。
    地球上の多くの人が何かしら信じて信仰している宗教。
    その文化的背景を知る上でも読んでおくべき書。
    次は、出エジプト記"

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    2018年10月21日
  • 旧約聖書 創世記

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    岩波文庫から出ている日本語訳(所謂「関根訳」)旧約聖書の『創世記』。ビブリア・ヘブライカ(1937年版)を底本としており、詳細な注釈を施している。
    本書の特徴は、高等批評に基づく聖書本文の詳細な注である。訳者は文章仮説に基づいて、本文の各節がおおよそどの資料に由来しているのか(或いはそう考えられるのか)を注で事細かに解説している。またそれに合わせて、文意が通るように一部節を入れ替えている箇所がある。無論本文の単語や語句、その背景にある思想についても説明がされており、学問的にもまた文学的にも読みやすいものとなっている。
    本書が訳されたのが1956年ということもあり、現代の聖書研究と比べ古い説を採

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    2014年02月26日
  • 旧約聖書 ヨブ記

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    作者不詳。紀元前5世紀から紀元前3世紀頃のパレスチナに於いて成立したとみられる。

    神への信仰篤く、その善に従って生きてきたヨブに、神は次々と過酷な試練を与え、ヨブは「神が在りながらなぜこのような災厄に見舞われるのか」と生の意味を喪失してしまう。しかしここには、信仰に於ける実利主義・応報思想・「幸福の神義論」(ヴェーバー)、則ち人間中心主義――人間は、神の神たるゆえに神を信仰するのではなく、所詮は自己の利益の為に信仰するのだ、という構え――が大前提として横たわっていると云える。そもそも、神をしてヨブに理不尽な苦難を与えるように仕向けた敵対者(サタン)に次のように云わせることで、作者は信仰とそ

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    2021年01月17日
  • 旧約聖書 創世記

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    物語として主要なエピソードは、だいたいどっかしらで見聞きしてるもの。残りはひたすら氏族の系図。
    ユダヤ、キリスト、イスラムという、これらだけで人類のほとんどをカバーしてしまう宗教の、この世の始まりを示した聖典なので、こうして通読すると、なかなかに感慨深い。

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    2012年09月11日
  • 旧約聖書 ヨブ記

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    それでも神を信じるのか。信仰というものの究極の問いの一つである。いわれなき理不尽、不遇、不幸。それらに見舞われながらも信仰を続けることができるのか。
    心に絶対的なものをもつとはどういうことか。

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    2012年09月10日
  • 旧約聖書 創世記

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    紀元前のもっと昔の
    より神に近い時代の話

    ヤコブかな?(すでに名前がw)
    兄弟をめぐって本人たちや母親が
    狡い策を企てたりすると

    オホッ!
    ってなんかわくわくしちゃう。爆

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    2012年01月25日
  • 旧約聖書 創世記

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    想像以上に面白かった。文化、歴史、価値観を知るためのものにしようと思ったが、読み物としてもよかった。

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    2010年11月12日
  • 旧約聖書 創世記

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    「創世記」である。

    いや、それだけのものなんだが・・・


    それではナンだから、少し書く。
    旧約聖書は別に新共同訳と文語訳を持っているけれど、この岩波文庫版は「無教会派」(という、ひとつの教派)の関根正雄氏の翻訳で、教会信仰から距離を置いた訳出と言うことで、それなりの信頼を持っている。

    全巻の翻訳が完成されることなく他界されたのは何とも残念なことであった。

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    2009年10月04日