御田寺圭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
社会の色んな問題は、平等や個人の自由を求めてきた結果生じた歪みなのだと痛感した
凄く鋭い指摘のオンパレードで納得することも多いが、全体を通して基本的にはその問題指摘に留まっている
多分解決策なんてない
不平等ばかりだけど人間ってそんなものよねっていう諦めが「粋」につながってた江戸時代に、もしかしたら最適解があるのかも。
身も蓋もないけど。
またこの本では、多様性や個人主義を志向しすぎた結果の歪みや軋みが胸焼けするほど述べられているが、多様性によってもたらされるメリットについては何ひとつ触れられていない。それが少し胸焼け感じさせる読後感につながっている気がする。
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Posted by ブクログ
筆者のnoteをしばらく購読していた。主張するところはその通りだと頷くことが多い。けれども、毎回お決まりの内容の呪詛を浴び続けると飽きてしまうし、胸焼けしてしまう。先鋭化した仮想敵を相手にしているのもあってか、どうしても自身の思考も極端になってしまっているようにも思う。
世の中は昔から光が当たる場所と影になる場所があって、皆それを知っている。声高に影の存在を認めない人がいるのは間違いないが、決してそれがマジョリティではない。時代によって影の形は少しずつ変わり、それに伴って社会がコストとして引き受けるリスクの種類も変わっていくけど大きな時代の流れの中ではそれは小さな変化に過ぎない。
人間は差別