作品一覧 2022/05/12更新 ただしさに殺されないために~声なき者への社会論 試し読み フォロー 矛盾社会序説 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 御田寺圭の作品をすべて見る
ユーザーレビュー ただしさに殺されないために~声なき者への社会論 御田寺圭 普段、意識することはあっても、そこまで真剣に考えるテーマではなかったため、刺激的でとても面白かった。序盤は読んでいて少し気が重かったが、2章以降は興味があったためかスラスラと読み進めることができ、それによって序盤の内容も後から理解が追いついてきた。 「自由」や「平等」がヨシとされている中で、意外とそ...続きを読むれらの言葉が条件付きのものであることが明快に述べられている。わりと当たり前とされていることや、共有されている価値観みたいなものについて改めて考えてみることができる。 著者は各トピックについて話題提供を行うのみで、その答えは読者に委ねられているようである。もちろん、著者なりの見解もあり、首肯できるものもあれば、そうでないものもある。多くの人の意見を聞いてみたいと思える内容であった。 Posted by ブクログ ただしさに殺されないために~声なき者への社会論 御田寺圭 差別などしない善人だと思ってる自分が読んでて不愉快な気持ちになった。それぐらい無意識に正しさで他者をジャッジし排除してる。能力主義だったり、ルッキズムだったり。もちろんジャッジも常にされている。小さな潔癖が集合体となり社会全体の大きな潔癖となり、それにより行き場をなくした人々がやがて無敵の人になる。...続きを読むじゃ、どうすればいいのか。一生かけて考えて行動しても答えの出ないことかもしれない。ただ、前から思ってたのがネットニュースには「これは間違っている!」と正しいことをコメントすること(しなくても思うこと)で、日々のストレスを発散させてるふしがあり、またいいね!がつけば称賛にも似た快感が得られて、無料の娯楽になってるような気がする。記事も閲覧回数稼ぎのため、正しさを刺激するものを狙ってわざと書いてるのではないかと。ただしさに殺されないためにはどうすればいいのか。人の善意に優しさにかけるしかないかな。わからない。難しい。 Posted by ブクログ ただしさに殺されないために~声なき者への社会論 御田寺圭 社会思想・エッセイ・哲学の中間地点のような印象。 筆者論に賛同するかはさておき、新たな視点の提示として読んで抜群に面白い。ディスカッションのベースとして読んでも大いに役立ちそう。 Posted by ブクログ ただしさに殺されないために~声なき者への社会論 御田寺圭 いやー。この人の存在を寡聞にして知らず、知れて良かった。学者でも作家でもメディア関係者でもなく、市井の人というのがまたすごい。シニカルでも青臭い理想というわけでもなく、こういう主張を発信して問題提起できるのは相当の知性が必要なはず。DEIとかに取り組んでる人全員に読んでほしい。あらゆる差別の定義のと...続きを読むころは、がーんてショックだった Posted by ブクログ 矛盾社会序説 御田寺圭 新刊が出てから慌てて4年前の本を読みましたが、これは予言書?今の時代でもそのまま問題として留まっている(あるいはだんだん発露している)事柄について触れられていて……新刊も楽しみだ。早く読もう。 読んでいるうちに、ウンウン、社会にはこんな問題があるよね〜、という遠くから眺めていた自分が実は問題に近い...続きを読むところというか参加していて「えっ!?もしかして私この文脈にいる!?いるね……」とバツが悪くなるのもまた、テラケイさんの優しく問題に向き合わせてくれる文章の巧みさのおかげかと思います。 もっと早く読みたかったけど、note毎日書かれていてそれを摂取するだけでお腹いっぱいに考えさせられるので、それ以上を読もうとする時は気合が必要ですね。 でもえいや!で読んで良かったです。 みなさまもこの地獄をどうぞ。 Posted by ブクログ 御田寺圭のレビューをもっと見る