荒谷卓のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
日本の今の国のあり方、国体などについて再考したい方は是非一度読むべき一冊。
荒谷氏は陸上自衛隊特殊作戦群長などの経験から軍事、国政、国際情勢についても相当の知見を有す方であり、また祖国日本のあるべき姿を取り戻すべく、熊野にて米作りや武道をはじめとして伝統回帰への活動をされている。
ジェイソンモーガン氏は米国南部ルイジアナ州出身の麗澤大学教授だが、ワシントンDCを中心としたグローバリズム勢力への抵抗を訴えており、ルイジアナ州を祖国として、この祖国をいかにあるべき姿に戻すかを考えている。また、日本がワシントンDCを中心としたグローバリズム勢力の支配下にあることを危惧しており、その意味合いにおいては -
-
-
-
Posted by ブクログ
拉致問題が安全保障上の問題であることを政府も国民も強く意識できていない現状がある。
本書を読むことで、拉致問題をあらためて安全保障上の問題として捉え、ひいては憲法改正、自衛隊の運用、政府の役割などを再考する切り口を得ることができる。
本書は安倍内閣の安保法制の整備の時期に出版されたものだが、当時の安保法制の審議などの不十分さについても指摘している。
また、国家理念の欠如や憲法と実際の矛盾など、自衛隊が実力組織であるのか、いざというときに政府が行使できるのか、自衛隊員が意義を持って命をかけることができるのか、様々な問題を考えることができる。
拉致問題を切り口として考えることで、戦後戦わな -
Posted by ブクログ
特殊作戦群を構想~立ち上げし、初代群長も務めた荒谷氏と特別警備隊初代先任隊長の伊藤氏の対談本。
創設の経緯や目的もことなる陸海の特殊部隊の対比も面白い。
特殊部隊で共通していることは通常の軍隊(自衛隊)の武力行使と異なり高度に政治的な意図をもって運用される前提であり、
要求される作戦は高難易度かつ未知のものとなるため、隊員は命令に沿って遂行する能力というよりは、
現場で柔軟に自ら作戦遂行に必要な行動を決める能力が求められる。
両氏の自衛隊の入隊動機や守りたいものについても対談中触れられている。
特に荒谷氏がいかに海外留学などを経て問題意識を持ち、当時日本に不足していた特殊部隊